【院長解説】シミトーニング10回効果なしの理由|閾値を超えられないエネルギー
シミレーザーの効果が出ない本当の理由は、回数ではなく閾値にあります。5000ショットさえ無意味になる分岐点を解説します。


シミトーニング10回効果なしの理由、
閾値を超えられないエネルギー
まず結論からお伝えしますね。
シミトーニングを10回受けても変化がないなら、 ショット数が足りないのではなく、一度も 「閾値」を超えられていない可能性が高いです。
この記事でその理由を詳しく解説します。
一行まとめ。
シミトーニングは、メラニン分解の閾値を 超えてはじめて結果が出る施術です。
効果を分ける基準。
回数ではなく、1回のエネルギーが 閾値を超えたかどうかです。
今日のポイント。
5,000ショットが無意味になる 分岐点がどこにあるのか。
この記事で分かること
トーニングが正確に何を破壊し、何を破壊できないのか
10回受けても変化がない本当の理由
ご自身のシミがトーニングで改善するタイプかどうか
シミ レーザートーニング、
正確にはどんな施術なのですか?
トーニングは1064nmの低エネルギーで メラニンだけを選択的に細かく破壊するレーザーです。
ピコトーニング、ヘリオス、レブライトも 同じ系統の施術です。
一発で破壊する通常のレーザーとは異なり、 「閾値をわずかに超えるエネルギー」を繰り返すことで メラニンだけを分解するのが核心です。
シミトーニング10回受けたのに
なぜ効果がないのですか?
この記事の核心ポイント
シミトーニングを10回受けても変化がないなら、 ショット数ではなく 「閾値以下のエネルギー設定」だった可能性が高いです。
こすることと削ることは違う—— 閾値を超えられないエネルギーは、 5,000ショットあっても意味がありません。
実はこれ、診察室で 週に2〜3回は聞く話なんですよね。
先週、48歳の患者様がいらっしゃいました。
他のクリニックでトーニングを10回受けたのに 頬骨のシミがまったく薄くならなかったとのことで。
カルテを確認すると5,000ショットをしっかり受けていましたが、 私の目に映ったのは 「設定エネルギーが低すぎる」という点でした。
メラニン分解には臨界点があり、 その値を下回るエネルギーでは、いくら多く照射しても 色素を揺らすだけで分解には至りません。
そのため私は通常、4〜6回で一度立ち止まります。
その時点で反応が乏しければ「回数を増やす」のではなく、 設定自体を見直す必要があります。
経験上、10人中7人は設定エネルギーが低すぎ、 10人中2人はトーニングでは改善しにくい 真皮性のシミであるケースが多いです。
ウィ・ヨンジン院長の核心まとめ
シミトーニングの効果は回数ではなく、 「1回のエネルギーが閾値を超えたかどうか」で決まります。
4〜6回受けても反応が見られない場合、ショット数を増やすのではなく設定を見直すべきです。
トーニングだけでは対応できない 真皮性のシミは別に存在します。
シミトーニング、効果がある方と
ない方の違いは?
一昨日いらっしゃった38歳の患者様には トーニングをお勧めしませんでした。
頬骨の深い部分に青みがかって透けて見える、 太田母斑に近い性質が混じった真皮性のシミだったからです。
真皮の色素は1064nmの低エネルギーでは 閾値を超えること自体が難しいのです。
シミのタイプ | トーニング単独の効果 | 推奨アプローチ |
表皮タイプ | 4〜6回で実感 | トーニング+紫外線対策 |
混合タイプ | 限定的 | トーニング+薬剤+回復ケア |
真皮タイプ | ほぼなし | ピコトーニング+薬剤の組み合わせ |
ホルモン性 | 反応が遅い | 原因へのアプローチを優先 |
表を見ていただくと、トーニングがよく効くのは 表皮タイプのみだということが分かります。
それ以外はトーニング単独では明らかに限界があります。
シミレーザー効果についてよくある3つの質問
Q1. なぜトーニングの回数を増やすだけではいけないのですか?
メラニン分解は臨界点のゲームですので、 その線を超えられなければ5,000ショットも「無駄打ち」です。
回数ではなく、 1回のエネルギーが十分だったかを確認する必要があります。
Q2. シミトーニングは何回受ければ効果が出ますか?
表皮タイプのシミであれば、通常4〜6回で 最初の実感が得られるのが正常です。
その時点でまったく変化がないなら、 回数を重ねることが答えではありません。
Q3. シミレーザーを受けて
かえって濃くなることはありますか?
はい、あり得ます。
真皮に微細なダメージを与えることでメラニン細胞が かえって活性化されるケースがあります。
そのため照射間隔を2〜4週間に広げて エネルギーを調整することが、 逆説的により早い改善につながります。
シミレーザーは回数のゲームではなく、 臨界点のゲームです。
次の記事では、 「閾値を超えながらも色素沈着を防ぐ トーニングの照射間隔の決め方」について解説します。
以上、ウィ・ヨンジンでした。










