シミの種類ごとに合うレーザーが色素の深さで変わることを解説する記事のカバー画像

シミの種類でレーザーは変わる?色素の深さで選ぶ考え方

同じ「シミ」でも、色素が表皮にあるか真皮にあるかで合うレーザーは変わります。まず自分の色素がどの層にあるかを知ることが、種類選びの出発点になります。

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鏡を見て気になる色素を見つけると、「レーザーを一度受ければ消えるはず」と思う方は多いのではないでしょうか。ところがいざカウンセリングを受けると、あるシミにはトーニング、別のシミにはピコレーザー、また別のものは何回かに分けて、と説明されて、かえって迷ってしまうことも少なくありません。

理由はシンプルです。シミの種類ごとに、メラニン*のある深さが違うからです。表皮*に浅く浮いた色素と真皮*まで沈んだ色素では、必要な光の波長や届く深さが変わるため、同じレーザーですべてに対応できるわけではありません。だからこそ「どのレーザーがいいか」より先に「自分の色素がどの層にあるか」を知る順番が大切です。本記事では、代表的な4つのシミを深さ別に分けて、それぞれどんなレーザーの考え方が噛み合うのかについて詳しく解説します。

メラニン*:肌の色を決める色素成分です。紫外線やホルモンの刺激を受けると過剰に作られ、色素の病変として見えるようになります。

表皮*:肌のいちばん外側の層です。浅く浮いた色素はおおむねこの層にあり、比較的光が届きやすいとされています。

真皮*:表皮の下にある層です。ここに沈んだ色素には、より深くまで届く長い波長の光が必要になります。

色素は表皮に浮いたものと真皮に沈んだものに分かれます

色素を理解するには、メラニンが肌のどの層にあるかを見ることから始まります。肌は大きく、外側の表皮とその下の真皮に分かれ、色素がどこに位置するかで色や境目の見え方が変わります。

表皮にメラニンが集まると、多くは濃い茶色で、境目が比較的はっきり見えます。反対に真皮の深くまで沈むと、薄い茶色から青みがかった灰色になり、境目がぼやけて見えます。同じ色素でも、層によって性質が違うと考えられています。この深さの違いが、あとでレーザー選びを分ける核心になります。

表皮に浅く浮いた色素と真皮に沈んだ色素の深さの違いを示す図

4種類の色素はそれぞれどの深さにあるのか

同じ「シミ」と呼んでも、種類ごとに位置する層は違います。代表的な4つを、深さを基準に分けて見ていきましょう。

そばかすや薄いシミは、おおむね表皮に浅く浮いた色素です。紫外線を受けると濃くなり、境目がはっきりしている傾向があるため、比較的光が届きやすいとされています。老人性色素斑*も表皮側の色素に分類され、表皮の変化として説明されることが多いです。

老人性色素斑*:加齢や長年の紫外線で表皮に生じる、いわゆる「年齢シミ」です。境目がはっきりした茶色の斑として見えることが多いとされています。

肝斑はもう少し複雑です。表皮だけにある場合も、真皮まで降りている場合も、両方が混ざった混合型もあります。だから同じ肝斑でも、人によって向き合い方が変わってきます。

太田母斑*は代表的な真皮の色素です。メラニンを作る細胞そのものが真皮の深くにあるため青みがかった灰色になり、表皮の色素よりずっと深いところまで光が届く必要があります。

太田母斑*:真皮の深くにメラニンを作る細胞が位置する色素です。主に目のまわりや頬に青みがかった灰色として見え、深い層まで届く長い波長のレーザーで、複数回に分けて向き合うことが多いとされています。

色素の種類主にある層色・境目
そばかす・薄いシミ表皮濃い茶色、はっきり
老人性色素斑表皮茶色、はっきり
肝斑表皮〜真皮の混合茶色〜薄い茶色、ぼやける
太田母斑真皮青みがかった灰色、ぼやける
そばかす・老人性色素斑・肝斑・太田母斑がそれぞれどの深さにあるかを示す図

表皮の色素と真皮の色素で波長が変わる理由

ここで波長の話になります。レーザーは波長によって肌に届く深さが変わります。短い波長は浅い表皮の色素によく反応し、長い波長は真皮の深くまで届きます。だから色素の深さに合った波長を選ぶことが、効率につながります。

表皮に浮いたそばかすや老人性色素斑のような色素には、短い波長の系統が合いやすいとされています。532nmの波長やIPL*のような光の方式が、浅い色素を狙うのによく使われます。濃い色素を一度に浮かせてかさぶたとして落とす方向のため、数日のかさぶたケア期間が伴うことが多いです。

IPL*:複数の波長の光をまとめて当てる光線の方式です。表皮に浅く浮いたシミや赤みに幅広く使われ、レーザーのように一点を強く狙うより、広く働きかけるのが特徴です。

真皮の色素である太田母斑には、長い波長が必要になります。1064nmの波長のQスイッチ方式やピコレーザーのように深く届く方法を、複数回に分けて向き合います。深い色素は一度では対応しきれないため、回数をあけて少しずつ薄くしていく流れになります。

肝斑は表皮と真皮が混ざっているため、強く一度に浮かせるより、低い出力で複数回に分けるレーザートーニング*の方式が選ばれることが多いです。ただし肝斑は、レーザーの使い方を誤るとかえって色素が戻ったり再発したりする場合があるとされ、特に出力の調整と事前の管理が大切な色素です。

レーザートーニング*:低い出力のレーザーを複数回に分けて、色素を少しずつ薄くしていく方式です。強く一度に浮かせにくい肝斑によく使われます。

表皮の色素には短い波長、真皮の色素には長い波長が合う理由を示す図

レーザー前に知っておきたいリスクとダウンタイムの注意点

ここまで見ると「色素の種類さえわかればレーザーが決まる」と思えますが、実際にはもう一段あります。同じ肝斑でも、表皮型か真皮型か混合型かで出力が変わり、肌のトーンが濃いめの方は色素が戻る反応がより出やすいこともあります。

代表的なダウンタイムとして、表皮の色素を浮かせたあとは数日のかさぶた期間が生じる場合がありますが、多くは1週間ほどで落ち着くことがほとんどです。施術後は赤みやほてりが出ることもあります。ただし、水ぶくれや広がる強い赤み、日を追って悪化する症状が長引く場合は、速やかに施術先や医師へご相談ください。日差しは色素が戻る最短ルートになりかねないため、施術後は日焼け止めでの紫外線対策を大切にしましょう。

そのため色素は、見た目だけで判断してすぐ強く向き合うより、どの層にどれくらいあるかを先に見立てて、出力を低めに始めて反応を見ていく流れが安全です。特に肝斑は、急いで強いレーザーを使うとかえって色素が濃くなったり再発したりする場合があるため、回数を分けて、間に肌の反応を確認する向き合い方が定着しています。自己判断で強い施術を急がず、医師と相談しながら進めることをおすすめします。

まとめ

シミは種類によって位置する層が違い、表皮に浮いたそばかす・老人性色素斑には短い波長、真皮に沈んだ太田母斑には長い波長、表皮と真皮が混ざる肝斑には低出力のトーニングというように、深さに応じて考え方が変わります。だから「どのレーザーがいいか」より先に、自分の色素がどの層にあるかを見立てる順番が近道になります。

ただし、同じ種類でも表皮型か真皮型か、肌のトーンによって反応が変わり、特に肝斑は出力を誤ると色素が戻ることもあります。効果には個人差があるため、まずは肌の状態を理解し、出力を低めに始めて反応を見ながら、医師と相談して決めることが大切です。ソウル・合井(ハプチョン)のBeautyStoneクリニックでは、LINEでのご相談を承っています。「自分のシミにはどの向き合い方が合うのかな」と気になっている方は、どうぞお気軽にご相談ください。

よくある質問

Q1. 肝斑とそばかすは同じレーザーで一度に消せますか?

この2つは位置する深さが違うため、向き合い方が変わります。そばかすは表皮に浅く浮いた色素で短い波長で比較的はっきり狙えますが、肝斑は真皮まで混ざる場合があり、低い出力で複数回に分ける方式のほうが合いやすいです。同じ日に一緒に診ても、色素ごとに出力を変えて考えるのが一般的です。

Q2. 老人性色素斑はレーザー一度で消えますか?

老人性色素斑は表皮側の色素なので、濃い部分を一度で浮かせることもありますが、その後に数日かさぶたができて落ちるケア期間が伴います。大きさや厚みによって一度で整うことも、追加でもう一度診ることもあるため、状態を見て回数を決めるのがおすすめです。

Q3. 太田母斑はなぜ複数回受ける必要があるのですか?

太田母斑はメラニンが真皮の深くに位置する色素のため、浅い色素のように一度では整いにくいとされています。深い層まで届く長い波長で回数を分けて向き合い、少しずつ薄くしていく流れです。人によって色素の深さが違うので、必要な回数にも差が出ます。

Q4. レーザートーニングを頻繁に受けると肝斑は早く消えますか?

むしろ逆になることがあります。出力を上げたり間隔を狭めて頻繁に受けたりすると、色素が戻ったり濃くなったりする反応が出る場合があるため、肝斑は低い出力で間隔をあけ、反応を確認しながら進めるのが安全とされています。回数や間隔は、肌の反応を見て医師と一緒に決めるのがおすすめです。

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