糸リフトの費用はなぜ違う?見積もりで本数より先に見ること
糸リフトの見積もりは、本数より糸の種類・施術範囲・挿入デザイン・含まれる内容で変わります。比べる前に、悩みがたるみかボリューム減少かを見極めることが大切です。
「クリニックによって糸リフトの見積もりが大きく違う」「本数が多いほうが得なのか分からない」と迷っている方は少なくありません。
糸リフトの費用は、糸の本数だけでなく、糸の種類・施術範囲・挿入デザイン・料金に含まれる内容によって変わります。そしてその前に、今の悩みが組織の「たるみ(下垂)」なのか、頬の「ボリュームの減少」なのかを見極めることが大切です。本記事では、見積もりを比べる前に確認したい順番と、見積書で本数の横に見るべき項目を解説します。
見積もりの前に確認したい「たるみ」と「ボリュームの減少」
ここでは、糸リフトの見積もりを受けるべきかどうかを分ける、最初の確認点を紹介します。
ほうれい線や口元の影が深く見えるとき、原因は大きく2つに分かれます。1つは皮膚とその下の脂肪・筋膜が重力の方向に下がる「たるみ」、もう1つは頬の内側の脂肪が減り、皮膚が余って見える「ボリュームの減少」です。糸は下がった組織を引っかけて持ち上げるための施術で、減った部分を満たすのはフィラーの役割です。
研究でもこの2つの役割は分けて考えられています。韓国人11名を24か月追跡した研究では、糸リフトを重力による組織の下垂に対する施術と位置づけ、ボリュームが減った部位にはヒアルロン酸フィラーを併用しています。24か月時点で11名中9名が満足または改善の維持を報告しましたが、少人数で対照群のないパイロット研究のため、糸単独の効果とは読めません。
自宅での目安として、仰向けに寝たときにほうれい線が明らかに浅くなる場合はたるみの割合が大きく、寝ても同じようにくぼんで見える場合はボリューム減少の割合が大きい傾向があります。ただし、両方が混ざっている顔も多いため、最終的な判断は診察で層ごとに確認します。
ソウル・ホンデ(弘大)エリアにあるビューティーストーン医院の医師は、下垂が始まった段階なら糸リフトを、くぼみやボリューム減少が中心ならフィラーを基本に考えます。たるみが出始めた早い時期に糸で支えておくことは、先に貯金をしておくような考え方です。

糸の本数が多いほど引き上がる?研究でわかっていること
見積もりを本数で比べてしまうのは、本数だけが数字で書かれていることが多いためです。この疑問を直接扱ったランダム化比較試験があります。
22名を2群に分け、顔の片側にPDO糸を3本入れる群と6本入れる群を3D撮影で比較したところ、2群の間に有意な差は見られませんでした。また、どちらの群でも20日時点で見られた初期の変化は、60日時点では小さくなっていたと報告されています。
観察期間が60日と短く、1種類の糸だけを使った研究のため、「本数を減らせばよい」という意味ではありません。読み取れるのは方向性です。本数だけで結果が決まるわけではないため、同じ本数でも、どの糸をどの層にどの方向でかけるかが見積もりの中身になります。

見積書で本数の横に確認したい4つの項目
以下の4項目が空欄のままだと、総額の差がどこから来ているのか説明がつきません。受け取った見積書ごとに、同じ項目を埋めて比べてみましょう。
| 確認する項目 | 費用が変わる理由 | カウンセリングで聞きたいこと |
|---|---|---|
| 糸の種類 | コグ糸*と表面がなめらかな糸では役割が違い、同じ本数でも同じ内容とは限りません | どの糸を何本ずつ使いますか? |
| 施術範囲 | ほうれい線だけか、フェイスライン・口元まで含むかで使う量が変わります | 見積もりに入っている部位を示してもらえますか? |
| 挿入デザイン | 糸をかける方向と深さが、仕上がりとくぼみのリスクの両方に関わります | どの方向に、どの深さでかけますか? |
| 含まれる内容 | 麻酔、経過確認の再診、リタッチが料金に含まれるかはクリニックごとに違います | 再診やリタッチは含まれていますか? |
*コグ糸:表面に小さなトゲ状の突起(コグ)が付いた糸です。突起が組織に引っかかることで、引き上げる力を生みます。
ビューティーストーン医院の糸リフトの費用は、部位と糸の種類を決めたうえで、料金表にもとづいてカウンセリングでご案内しています。4項目をそろえておけば、クリニックが違っても同じ条件で比べやすくなります。

糸リフトのリスク・副作用と受診の目安
ここでは、よくある反応と、クリニックに連絡したほうがよいサインを分けて紹介します。
26件の研究をまとめた合併症のメタ分析では、報告された反応の頻度は腫れが約35%、皮膚が引き込まれてくぼむディンプリングが約10%、感覚の異常が約6%、糸が透けたり触れたりする状態が約4%、感染と糸の露出がそれぞれ約2%でした。50歳を超える方ではディンプリングが16%と、それより若い群の5.6%より高く報告されています。研究ごとに糸の種類や手技が異なるため、そのまま自分に当てはまる数字ではありませんが、何が起こりやすいかの目安になります。
ディンプリングは糸が引っぱる部分の皮膚がくぼむ現象で、糸をかける方向や深さの設計と関係します。ビューティーストーン医院では、糸を逆方向に配置するリバース方式で、引っぱられる部分にくぼみができにくいよう施術を行っています。仕上がりや経過には個人差があります。
腫れや軽いつっぱり感は、数日かけて落ち着いていくことがほとんどです。一方で、赤みや熱感が日を追うごとに強くなる、膿が出る、しびれや感覚の鈍さが改善しないといった場合は、施術を受けたクリニックへすぐにご連絡ください。くぼみが数週間たっても残っているときも、様子を見続けずに診察を受けることをおすすめします。

カウンセリング前に準備しておきたいこと
ここでは、見積もりを一度でそろえるために準備しておきたいことを紹介します。
糸リフトが合う顔であれば、施術の時期も見積もりと同じくらい大切な要素です。ただし、ボリューム減少の割合が大きい場合は、糸の本数を増やすよりも、満たす計画を先に立てることをおすすめします。
- 他院で受け取った見積書(糸の種類と部位が書かれたもの)
- 気になる部位がほうれい線か、フェイスラインか
- 仰向けに寝たときに見え方が変わるかどうか
- 最近受けたリフトアップ施術があれば、その時期と部位
日本からのご相談は、LINEで最初のお問い合わせを受け付けています。日本人スタッフが在籍しているので、日本語でそのままご相談いただけます。気になる部位と寝たときの変化を一言添えていただくと、糸をどの方向にかけるかを考える出発点になります。

まとめ
糸リフトの見積もりがクリニックごとに違うのは、本数以外に、糸の種類・施術範囲・挿入デザイン・含まれる内容が異なるためです。そして見積もりを比べる前に、悩みがたるみなのかボリュームの減少なのかを見極めることが出発点になります。
ただし、糸リフトには腫れやディンプリングなどのリスクも伴うため、起こりやすい反応と連絡すべきサインを事前に知っておきましょう。ご自身の顔の状態を理解し、医師と相談して決めることが大切です。
ソウル・ホンデのビューティーストーン医院では、LINEでのご相談を承っています。「見積もりの比べ方が分からない」という方は、お気軽にご相談ください。
よくある質問
Q. 溶ける糸と溶けない糸で、副作用の頻度は違いますか?
A. 同じメタ分析では、溶ける糸は溶けない糸に比べて、感覚の異常(3.1%対11.7%)と糸の露出(1.6%対7.6%)の報告が少なくなっていました。見積書に書かれた糸が溶ける素材かどうかを確認しておくと安心です。
Q. 糸リフトの満足度は、時間がたっても続きますか?
A. メタ分析では、施術直後の満足度は98%、長期的な満足度は88%と報告されています。効果が長く続かない場合もあるため、再施術の目安とその際の費用もあわせて確認することをおすすめします。
Q. 糸リフトの料金はどのように決まりますか?
A. 部位と糸の種類によって変わるため、診察で範囲と糸を決めたあと、料金表にもとづいてご案内しています。LINEでのご相談時に、気になる部位をお伝えください。
Q. 結婚式や撮影の予定がある場合、いつ受けるのがよいですか?
A. 腫れやつっぱり感が落ち着くまでの時間を見込み、予定日から逆算して日程を組むことをおすすめします。経過には個人差があるため、予定日が決まっている場合は最初のご相談時にお知らせください。





