エラボトの倍量は男性に必要?「50単位」の意味と2回目の量
輪郭とボリューム

エラボトの倍量は男性に必要?「50単位」の意味と2回目の量

男性のエラボトは女性の倍量が必要なのか。咬筋の男女差、「50単位」「倍量」の意味、24〜96単位を比べた研究、2回目の量と間隔、韓国旅行中に受けるときの流れをまとめました。

自分にも当てはまるのか気になったら写真や記事だけでは判断が難しい部分があります。日本語で相談でき、施術内容は診察後に決まります。* 日本語スタッフ常駐 ・ LINEで直接相談できます院長に相談する

男性だからエラボトを倍量にする、という決まりはありません。咬筋は男性のほうが大きい傾向がありますが、量は性別ではなく、かみしめたときの咬筋の厚みと張り出し方を見て決めます。

「女性の2倍」という話もありますが、男性の量を女性の何倍と決めた研究は見当たりません。

この記事の要点

  • エラボトの量は、性別で倍にするのではなく、咬筋の厚みに合わせて決めます。
  • 研究の量の幅:24〜96単位を比べ、48〜72単位がちょうどよい量とされた報告があります。
  • 「50単位」の意味:単位は製剤ごとの数え方で、別の製剤の単位には置き換えられません。
  • 判断の時期:咬筋は打ってから12週にかけて少しずつ薄くなります。

男性のエラボトは、女性の倍量を打つもの?

倍量と決めて打つものではありません。62人の咬筋の体積をMRIで測った調べでは、女性のほうが小さい結果でしたが、同じ性別の中でも厚みは人によって違います。顔の筋肉のつき方は一人ひとり違うため、打ち方もその人に合わせて決めるのが基本です*。

*ニュージーランドの皮膚の情報サイト、DermNetの解説です。

エラの量を比べた研究の参加者は8割ほどが女性で、男性に何単位が合うのかは、まだはっきりしていません。

量を決める前に、奥歯をかみしめたときの咬筋の張り出し方を確かめることが大切です。エラボトは筋肉の力を抜く注射なので、張りが骨の形によるものなら、量を増やしても輪郭は変わりにくくなります。見分け方はエラボトックスの効果が出る人・出にくい人で説明しています。

かみしめたときの咬筋の厚みを確かめるエラボトの診察

「50単位」「倍量」は、どの製剤でも同じ数字?

同じではありません。単位の数え方は製剤ごとに決まっていて、ある製剤の単位を別の製剤の単位に置き換えることはできません。米国でBOTOX Cosmeticが承認されているのは眉間・目尻・額・首の筋で、エラは含まれていません*。

*米国で承認されたBOTOX Cosmeticの添付文書の内容です。

単位は、薬の効き目の強さを表す数字です。「エラ50単位」でも、どの製剤の50単位かで中身は変わるため、製剤名も一緒に確かめてください。

韓国の皮膚科医のグループの提言では、エラは片側3か所ずつ、合計50〜60単位を打つ方法が示されています。「倍量」はふだんの量の2倍という意味の言葉で、もとの量と製剤によって実際の単位は変わります。

製剤ごとに数え方が違うボトックスの単位のイメージ

量を増やすほどエラは小さくなる?2回目の量は?

量が多いほど咬筋は薄くなりましたが、増やした分だけ効くわけではありません。エラの張りが目立つ人で4つの量を比べた研究は、次のとおりです。

調べた人と製剤比べた量分かったこと
90人・BOTOX Cosmeticとは別の製剤24・48・72・96単位量が多いほど咬筋が薄くなり、48〜72単位がちょうどよい量。96単位ではあごを動かすときの違和感
80人・さらに別の製剤24・48・72・96単位どの量でも咬筋が薄くなり、48単位以上で費用に見合う効果
187人・BOTOX Cosmetic(左右合計)24・48・72・96単位どの量でも下顔の幅が狭くなり、96単位の4人で笑ったときの口元に影響

80人の研究では、12週後に咬筋が薄くなった幅は24単位で2.33mm、96単位で3.79mmでした。4倍の量でも、4倍にはなっていません。

2回目の量を何割減らすと決めた研究は見当たりません。187人の研究では、180日目にまだエラが張っていた人に2回目を打ち、1回目と同じくらいの効果が出ています。2回目の量は、1回目のあとの咬筋の厚みを確かめてから考えます。

間隔も大切です。打つ回数が多いほど、薬を効きにくくする抗体ができやすいとされ、8〜12週より短い間隔では打たないのが一般的です*。

*DermNetの解説です。

BOTOXの臨床試験33件をまとめた報告では、抗体ができたのは5,876人中27人(0.5%)でした。すぐ戻ると感じるときの考え方はエラボトックスが効かない・すぐ戻る理由にまとめています。

エラボトの量と咬筋の薄くなり方を比べた研究の表

エラボトの副作用と注意点、すぐ受診する症状は?

打った場所の痛み、あざ、腫れ、赤みは、注射そのものによる反応で、よく見られます。血をサラサラにする薬を飲んでいると、あざが大きくなりやすくなります*。

*DermNetの解説です。

まれに、薬が周りの筋肉に広がって口元の動きに出ることがあります。ボツリヌストキシン治療全体では10%未満とされ、長いと12週ほど続く場合があります。

次の症状は、打ってから数時間〜数週間たって出ることもあります。様子を見ずに、すぐに医療機関を受診してください。

  • 食べ物や水が飲み込みにくい
  • ろれつが回りにくい、声が出にくい
  • 息がしにくい
  • 物が二重に見える、まぶたが下がる
  • 体全体に力が入らない、尿がもれる

次に当てはまる方は、施術を見送るか、事前にお伝えください。

  • 打つ場所に感染がある
  • ボツリヌストキシン製剤でアレルギー反応が出たことがある
  • 筋萎縮性側索硬化症(ALS)や重症筋無力症など、筋肉が弱くなる病気がある
  • 妊娠中・授乳中、またはその予定がある
  • 筋弛緩薬や、アミノグリコシド系・テトラサイクリン系の抗菌薬を使っている
エラボトの副作用とすぐ受診したい症状

韓国旅行の日程の中でエラボトを受けるなら

睡眠麻酔を使った日を除けば、施術後の飛行機の予定を理由に施術を延ばす必要はありません。

エラボトは、打ったその日に輪郭が変わる施術ではありません。咬筋は12週にかけて少しずつ薄くなるため、変化を確かめるのは帰国後になることが多いでしょう。2回目を考えるなら、次の来韓を8〜12週より先に置くと計画を立てやすくなります。

帰国後に気になる変化があれば、LINEに正面と横顔の写真を添えてお問い合わせいただけます。日本人スタッフが在籍しているので、日本語でそのままご相談いただけます。飲み込みにくさや息苦しさのように症状が強いときは、返信を待たずに日本の医療機関を受診してください。

韓国旅行中のエラボトと帰国後のLINE相談

まとめ:量を決める前に確かめること

エラボトの量は、男性だから倍と決めるものではありません。ご相談の際は「自分の咬筋の厚みなら、どの製剤を何単位にするか」を最初に確認すると、説明を比べやすくなります。前に打ったことがある方は、製剤名・単位・施術日が分かると2回目を考えやすくなります。

当治療は自由診療(保険適用外)です。費用は製剤と単位数により異なります。主なリスクは打った場所のあざ・腫れ・痛みで、まれに口元の動きに影響が出ることがあります。

ソウルのBeautystoneでは、LINEでのご相談を承っています。「男性なので量が足りるか心配」という方は、かみしめたときの横顔の写真と、前回の製剤名・単位を添えてお送りください。

参考にした資料

よくある質問

Q. エラボトの効果は、打ってから何日で分かりますか?

A. エラボトは、打ってから2〜4日ほどで筋肉の力が抜け始め、10日前後でいちばん強くなるとされています。ただ、エラの輪郭は咬筋が少しずつ薄くなるのに合わせて、12週にかけて変わっていきます。1週間で見た目が変わらなくても、その時点で効いていないと決めずに経過を見てください。

Q. エラボトの効果は、どのくらい続きますか?

A. ボツリヌストキシンの作用は、3か月ほどで神経と筋肉のつながりが戻り始めるとされています。BOTOX Cosmeticでエラを調べた187人の研究では、下顔の幅が狭くなった状態が180日目まで続いていました。次の施術は、エラの張りが戻ってきたかを確かめてから決めます。

Q. エラボトを何回か続けると、次までの間隔は変わりますか?

A. エラボトを重ねると、次までの間隔が少しずつ長くなることがあります。打つたびに筋肉がわずかに細くなることが、その理由と考えられています。前回の施術日が分かると、次の時期を考えやすくなります。

Q. エラボトを続けると、あごの骨が弱くなりませんか?

A. 1年の間にエラボトを1〜2回受けた123人のあごの骨密度をCTで調べた研究では、問題になる変化は見られませんでした。打った量は、左右合わせて48・72・96単位です。1年より長く続けた場合の影響は、この研究からは分かりません。

Q. 前回と違う製剤をすすめられたら、単位はどう比べればいいですか?

A. 製剤が違えば、単位の数字をそのまま比べることはできません。製剤の組み合わせによって、1単位の強さが2.5〜5倍ほど違うものもあれば、ほぼ同じとされるものもあります。どちらも目安で、正確に置き換える方法はありません。前回の製剤名と単位を伝えたうえで、今回の量を決めてもらってください。

Q. 年齢によって、エラボトの量は変わりますか?

A. 年齢だけで量が決まるわけではありません。211人の咬筋をMRIで測った研究では、咬筋の厚みは30代から少しずつ減り、60歳を過ぎると減り方が早くなっていました。同じ研究では、男女の差も咬筋ではっきりしていました。量は年齢や性別ではなく、診察で確かめた今の咬筋の厚みで決めます。

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