【院長解説】エラボトックスの用量、男性が女性の2倍必要な理由
エラボトックスの用量を男女同じにすると、効果は半減します。女性40ユニットが基準なら、男性は80ユニットがスタートラインである理由を、筋肉量の違いから解説します。

エラボトックスの用量、
男性が女性の2倍必要な理由

読む前にまずご確認ください
Q. 男女のエラボトックスの用量は同じだと聞きましたが、本当ですか?
A. いいえ、違います。
女性が40ユニットであれば、
男性は80ユニットが基本ラインです。
筋肉量が1.5〜2倍異なるため、同じ用量では
男性は効果が半分程度しか出ません。
Q. では、なぜそのような差が生まれるのでしょうか?
A. 咬筋(噛む筋肉)の
厚みや密度そのものが異なるからです。
ボトックスは単位面積あたりに作用するため、
筋肉が厚ければ
それだけ多くの量が必要になります。

エラボトックスの用量、
男女同じと聞いていた方へ
エラボトックスの用量を検索してこちらにたどり着いた方は、きっと
「一体何ユニットが正解なのか」
気になっていらっしゃるのではないでしょうか。
特に男性の方で「以前他のクリニックで受けたけど
あまり効果がなかった」とおっしゃる方が
多くいらっしゃいます。
エラボトックスとは、咬筋、つまり食べ物を噛む際に使う
顎の横の筋肉にトキシンを注入して
筋肉を弛緩させるプロシージャーです。
似たプロシージャーにエラの骨削り手術がありますが、
こちらは骨を削るサージェリーであり、
ボトックスは筋肉のみにアプローチする
非外科的プロシージャーなので、大きく異なります。
ダウンタイム・費用・元に戻せるかどうかが
手術とはまったく異なると考えていただければと思います。

同じプロシージャーなのに
効果が出る人と出ない人の違いとは
ウィ・ヨンジン院長のポイント解説
女性のエラボトックスが40ユニットなら、
男性は80ユニットが基本ラインです。
男性の筋肉量は1.5〜2倍多いため、
同じ用量では効果が不十分になります。
実はこれ、診察室で
週に2〜3回は聞くお話なんですよね。
先週、39歳の男性の方がいらっしゃいました。
別のクリニックでエラボトックス50ユニットを受けたところ、
3週間経っても変化がないとのことでした。
カルテを確認すると、そのクリニックでは男女問わず
50ユニットを標準としているところでした。
ただ、これが少し難しいところで、
女性の方はその用量で
十分な効果を実感されています。
問題は男性の咬筋です。超音波で厚みを測定すると、
女性は平均10mm、
男性は15mm前後という数値が出ます。
面積ではなく体積で考えると、
1.5〜2倍の差があります。
筋肉量が2倍あるのに
ボトックスを同じ量入れるとどうなるか。
単位体積あたりのトキシン濃度が
半分に下がり、効果が出ないか、
出ても2ヶ月で切れてしまうんです。
そのため、その方には
追加で30ユニット補充しました。
最初に受けた50ユニットと合わせて、合計80ユニットになりました。
2週間後にご来院いただき、
「ようやく噛む時に力が抜ける感覚が
わかるようになりました」と満足していただけました。
耐性の問題から追加注入は
通常1ヶ月以上の間隔を空けますが、
この方は最初の効果がほぼなかったため、
早めに補強させていただきました。
また、効果のタイムラインも把握しておくことが大切です。
3日目から少し力が抜け始め、
本格的な変化は2週目に現れます。
フェイスラインが整ってくるのは、通常4〜6週間ほどかかります。
持続期間は平均3ヶ月で、
6ヶ月続く方もいらっしゃいます。
ですので「受けてから1週間経つけど変化がない」という方には、
まず2週間は
様子を見てくださいとお伝えしています。
ウィ・ヨンジン院長のまとめ
エラボトックスの用量は、性別ではなく
筋肉量に合わせて決めるべきです。
女性40ユニットが標準であれば、
男性は80ユニットがスタートラインです。
そして効果はプロシージャー直後ではなく、
2週間経過してから正しく判断できます。

エラボトックス、
自分がどのタイプか確認してみましょう
タイプ | 推奨用量(片側合計) | 持続期間 |
女性・通常の咬筋 | 30〜40ユニット | 3〜4ヶ月 |
女性・厚みのある咬筋 | 50ユニット前後 | 3〜4ヶ月 |
男性・通常の咬筋 | 70〜80ユニット | 3ヶ月 |
男性・厚みのある咬筋 | 90〜100ユニット | 2〜3ヶ月 |
再施術(2回目以降) | 初回用量の70〜80% | 長くなる傾向あり |
ひとつ必ずお伝えしたいことがあります。
用量が増えると、
抗体が形成されるリスクも上がります。
男性の方が100ユニットを頻繁に受け続けると、
徐々に効果が弱まっていくケースが出てきます。
そのため私は男性の方には、初回はしっかりした用量で受けていただき、
再施術からは用量を減らして
間隔を空けるようにお伝えしています。
診察室でよくいただく
ご質問トップ3
Q1. では男性は必ず
80ユニット以上必要なのですか?
男性でも筋肉が薄い方もいれば、
女性でも厚い方もいらっしゃいます。
ですので私たちは実際に触れて確認し、
厚みをチェックします。
平均的に男性は80ユニットが目安というだけで、
診察なしに一律で多く入れるということではありません。
Q2. 用量を分けて受けた方が安全ですか?
あえて少なく分けて
2回に分けて受けることはお勧めしていません。
一度に十分な量が入ることで、
筋肉がしっかり休めるからです。
不十分な量を分けて入れると効果も中途半端になり、
かえって耐性リスクが高まる可能性があります。
Q3. エラボトックスを受けて頬がこけたらどうすればよいですか?
頬のこけは、
もともと頬の脂肪が少ない方に起こりやすいです。
筋肉が減ることで
頬骨の下が空いて見える現象です。
このような方は最初から用量を調整するか、
別のフェイスライン矯正プロシージャーを
組み合わせる方がずっと良い結果につながります。
今日ひとつだけ持ち帰っていただくとすれば、
— エラボトックスは性別ではなく、
ご自身の筋肉量に合わせて受けるべきだということ、
ぜひ覚えておいてくださいね。
次回は
「エラボトックスの再施術タイミングの見極め方」
について詳しく解説します。
ウィ・ヨンジンでした。










