フラクセルの料金はなぜ違う?CO2と非剥離型レーザーの差を解説
「フラクセル」には剥離型と非剥離型の2種類があり、ダウンタイムも回数も違います。料金を比べる前にそろえたい条件をまとめました。
フラクセルの料金は、同じ種類のレーザー同士でなければ並べて比べられません。「フラクセル」と呼ばれる施術には、2つの種類が含まれているためです。皮膚の表面を細かく削る剥離型(CO2・エルビウムヤグ)と、表面を残して熱だけを入れる非剥離型(1,550nmなど)です。ダウンタイムも予定する回数も違うので、1回の料金だけでは比べられません。
この記事のポイント
- 料金は、剥離型か非剥離型かをそろえてから比べます。
- 顔の半分ずつに1回受けた8人では、かさぶた・皮むけが非剥離型で平均2.3日、CO2で平均7.4日続きました。
- 非剥離型は回数を分けて受けるため、1回の料金より回数を合わせた総額で見ます。
フラクセルとCO2フラクセルは何が違う?
2つのレーザーは、皮膚の表面(表皮)を残すかどうかで分かれます。剥離型は、10,600nmのCO2や2,940nmのエルビウムヤグの光で、ごく細い穴の柱を細かく開けます。穴のあいだの皮膚は残し、その力で治っていきます。非剥離型は1,550nmなどの光で、表面は削らずに真皮まで届く細い熱の柱だけを作ります。
*真皮:表皮の下にある、肌の弾力を支える層です。*
同じ剥離型でも、エルビウムヤグは浅い治療に、CO2はより深く削る治療に使われます。そのため「CO2フラクセル」と「フラクセル」の2つの見積もりは、別の施術の料金である可能性があります。
診察では、まず肌の色が濃いほうか、肝斑や施術後の茶色い跡が残ったことがあるかを見ます。こうした肌ではどのレーザーでも色素沈着を先に考えます。そのうえで、へこんだニキビ跡か、毛穴や肌の凹凸かを見て種類を選びます。
次に当てはまる場合は、施術を見合わせるか、事前にお伝えください。
- 施術する部分にニキビが多く出ている
- 白斑がある(レーザー後に色が抜けた部分が新しくできる場合があります)
- 4週間以内に強いピーリングやレーザーを受けた
- 施術前の4週間に日焼けをした
- 口唇ヘルペス(口もとの水ぶくれ)をくり返している

CO2フラクショナルレーザーのダウンタイムは何日?
かさぶたと赤みが残る日数は、剥離型のCO2のほうが長くなります。ニキビ跡のある8人が、顔の片側に1,550nmの非剥離型、反対側にCO2を1回ずつ受けた研究があります。かさぶた・皮むけは平均2.3日と7.4日、赤みは平均7.5日と11.5日続きました。8人だけの研究なので、日数はおおよその差として見てください。
回復が長いと、その間に使う軟こう、鎮静ケア、経過を見る診察もついてきます。剥離型の見積もりは、これらが1回の料金に入っているかまで見ると、非剥離型と同じ条件で比べられます。休める日数も、選ぶときの基準になります。

フラクショナルレーザーは何回?間隔と回数で変わる総額
非剥離型は1回の傷が小さい代わりに、回数を分けて受けます。個人差はありますが、1,550nmの非剥離型は1か月間隔で4〜5回を予定し、結果は3〜4か月かけてゆっくり現れるとされています*。
*ニュージーランドの皮膚科情報サイトDermNetの案内にもとづきます。*
剥離型も1回で終わる施術ではありません。ニキビ跡でCO2フラクセルを受けたアジア人107人は、合計210回受けていました。そのうち3人に2人ほど(66.4%)は、肌表面の改善が25%未満でした。1回の料金が安いほうが、総額も安いとは限りません。
| 比べる項目 | CO2(剥離型) | エルビウムヤグ(剥離型) | 1,550nm(非剥離型) |
|---|---|---|---|
| 皮膚の表面 | 細かく削る | 浅く削る | 残す |
| 波長 | 10,600nm | 2,940nm | 1,550nm |
| 回数(資料の例) | 107人で210回 | 34人が1回ずつ | 1か月間隔で4〜5回 |
| 茶色い跡の報告 | 1か月後55.5%、6か月後11.1%(9人) | 3.0%(34人) | 1.1%(856回) |
列ごとに人数や設定が違うため、優劣をつける表ではありません。休める日が数日なら非剥離型の回数分の合計を、1週間以上休めるなら剥離型の回復ケアまで含めた料金を基準に比べましょう。

施術後の注意点:様子を見てよい反応とすぐ受診するサイン
非剥離型のあとは、むくみが2〜3日、ピンク色が3〜5日続きます。肌が日焼けしたような色に見えてからはがれる期間は3〜14日です。剥離型では5〜7日目ごろに肌が乾いてむけ、新しい肌のピンク色は2〜3か月かけて薄くなります。長引く場合は速やかに医師へご相談ください。
次のような変化は、日数を待たずにすぐ受診してください。
- 口もとや唇のまわりに小さな水ぶくれがまとまって出る
- 施術した部分に水ぶくれができる
- ニキビのような吹き出物が急に増える
- ただれた部分が治らず、跡が残りそうになる
こうした問題はまれに報告されています。ニキビ跡でCO2フラクセルを受けた210回では、水ぶくれが4.0%、ニキビの悪化が1.7%、傷跡が0.6%でした。LINEでのやり取りは、診察の代わりにはなりません。

韓国旅行の日程に組み込むときの注意点
静脈麻酔(眠る麻酔)を使った日を除けば、施術のあとに帰りの飛行機を遅らせる必要はありません。
フィラーのようにその日に形が変わる施術もありますが、フラクセルは1回で大きく変わるものではなく、少しずつ変化が現れます。剥離型か非剥離型かで回復の日数が違うため、滞在日数と合わせて種類を相談しておきましょう。
帰国後に気になることがあれば、LINEで写真を添えてご相談いただけます。強い異常がある場合は、まず現地の医療機関を受診してください。

まとめ:見積もりで確かめたい3つの項目
見積もりには、レーザーの名前より先に種類と設定が書かれているかを見ます。同じ非剥離型のフラクセルでも、密度を上げるとむくみ・赤み・茶色い跡が出やすくなりました。名前が同じでも設定が違えば、回復と回数も変わります。
- 剥離型か非剥離型か、波長(10,600・2,940・1,550nmなど)
- 顔全体かニキビ跡の部分だけか、密度と深さをどう設定するか
- 予定の回数と間隔、軟こうや鎮静ケアが1回の料金に入っているか
見積もりを受け取ったら、「この料金は何nmのレーザーで、何回分ですか」と最初に確認すると、ほかの見積もりと同じ条件で並べられます。
当治療は自由診療(保険適用外)です。費用はレーザーの種類・範囲・回数により異なります。Beautystoneはソウルのホンデ(弘大)、ハプチョン(合井)エリアにあり、LINEでのご相談を承っています。日本人スタッフが在籍しているので、日本語でそのままご相談いただけます。お問い合わせの際は、気になる部分(へこんだニキビ跡・毛穴)、休める日数、最近受けたレーザーと日付を添えてください。
参考資料
- 1,550nm非剥離型とCO2剥離型を顔の半分ずつで比べた8人の研究 — J Eur Acad Dermatol Venereol, 2010
- アジア人のニキビ跡にCO2フラクセルを行った107人の効果と副作用 — Dermatol Surg, 2017
- 韓国人の非剥離型フラクセル856回の副作用の記録 — J Dermatolog Treat, 2014
- CO2フラクセル1回後のアジア人9人の色素沈着 — Lasers Surg Med, 2010
- エルビウムヤグの剥離型でニキビ跡を治療した34人 — Dermatol Surg, 2011
- 密度とエネルギーが色素沈着に与えた影響を見た37人の記録 — Lasers Surg Med, 2007
- 同じフラクセルで密度とエネルギーを変えて比べた30人 — Lasers Surg Med, 2007
- フラクショナルレーザーの種類と回数・回復 — DermNet
- レーザーで肌を削る治療の種類と受けられない場合 — DermNet
- レーザーによる肌の再生治療の回復と注意点 — Cleveland Clinic
よくある質問
Q. フラクセルは痛いですか?
A. フラクセルの痛みは、剥離型のCO2のほうが強い傾向があります。顔の半分ずつで比べた8人では、10点満点の痛みの点数が1,550nmの非剥離型で3.9点、CO2で7.0点でした。痛みは入れるエネルギーによって変わります。麻酔クリームなどの麻酔の方法は、範囲と深さ、痛みへの敏感さを見て診察時に決めます。
Q. 1,927nmのレーザーもフラクセルに入りますか?
A. 1,927nmのツリウムレーザーも、表面を削らない非剥離型のフラクショナルレーザーの一つです。韓国人362人の1,550nm・1,927nm非剥離型856回の記録では、副作用は5.0%で、長く残る問題はありませんでした。同じ非剥離型でも波長が違えば、見積もりで別に確認してください。
Q. 肌の色が濃いほうですが、茶色い跡を減らす設定はありますか?
A. 色の濃い肌の茶色い跡は、密度とエネルギーの設定によって差が出ていました。中国人37人の1,540nmの記録では、エネルギーを高く密度を低くした側で7.1%、逆の側で12.4%に広い範囲の色素沈着が出ました。ただしこの差は統計ではっきり確かめられていません。口もとは、冷却をしなかったときに跡が残りました。
Q. 肝斑があってもフラクセルを受けられますか?
A. 肝斑がある場合はフラクセル後に色素沈着が起こりやすいため、事前にお伝えください。非剥離型856回の記録では、肝斑が濃くなったのは0.9%でした。フラクセルは肝斑の治療に使われることもありますが、施術そのものが色素沈着を招く場合があります。範囲を見て、受けるかどうかを診察時に決めます。
Q. 剥離型フラクセルのかさぶたは、いつはがしてもいいですか?
A. 剥離型フラクセルのかさぶたは手ではがさず、自然に落ちるのを待ってください。無理にはがすと、傷跡や感染につながる場合があります。治るまでのあいだは、ワセリンなどの軟こうを1日2回薄く塗り、かさぶたができにくい状態を保ちましょう。
Q. 口唇ヘルペスをくり返していても、フラクセルを受けられますか?
A. 口唇ヘルペスをくり返している場合は、フラクセルの前にお伝えください。レーザーのあと、特に口のまわりを治療したあとに再発することがあります。施術前から抗ウイルス薬を飲んで予防する方法があり、処方するかは診察時に決めます。
Q. フラクセル後、レチノイドやグリコール酸の化粧品はいつから使えますか?
A. レチノイド(ビタミンA誘導体)とグリコール酸の製品は、フラクセル後4週間はお控えください。刺激を起こしやすいほかの塗り薬や化粧品は、6週間控えましょう。日焼け止めは、治るまでのあいだとその後数か月、SPF50以上のものを必ず塗ってください。










