【院長解説】コアトックス vs ボトックス 副作用を本音で比較|頻度・症状・ダウンタイムまで
「国産だから副作用が多い」は本当?診察室のデータをもとに、頭痛・筋力低下の頻度まで正直にお伝えします。


コアトックス vs ボトックス 副作用、
頻度・症状・ダウンタイムまで本音で比較
「コアトックスって国産だから
なんとなく不安で、
副作用も多いんじゃないですか?」
というご質問、本当にたくさんいただきます。
今日はその疑問を、ひとつひとつ丁寧に解説していきますね。

コアトックスと他のトキシン、
何が違うのかまず整理しましょう
コアトックスはメディトックス社が製造した
韓国産のボツリヌストキシンA型製剤で、
複合タンパク質を除去した
「抗体産生リスク低減タイプ」のトキシンです。
ボトックス(アラガン)・ゼオミン・ニューロノックスなど
他のトキシンと異なり、
コアトックスは精製工程で菌体タンパク質を
さらに取り除く方式を採用しており、
抗体形成のリスクを抑えているのが特徴です。
そのため、施術を頻繁に受けられる方に
推奨されるケースが多いトキシンです。

国産トキシンは副作用が多い?
まずデータを見てみましょう
この記事のポイント
コアトックスは国産だから
データが不十分というイメージがありますが、
臨床上の副作用発生率は
ボトックスと統計的に差がありません。
「国産=不安」は誤解です。
まず、あるお客様のお話をご紹介しますね。
先週、53歳のお客様がご来院されました。
他のクリニックでコアトックスをエラボトックスとして
お受けになり、2週間ほど
「噛む力が弱くなった気がする」とご不安そうでした。
ネットで「コアトックス 副作用」と検索して、
国産だからそうなのかと心配されていたとのこと。
私の見立てでは一時的な咬筋の筋力低下であり、
よくある反応ですので、しばらく様子を見ましょうとお伝えしました。
約1か月半後に再来院されたときには、
「あ、これが正常な反応だったんですね。
むしろフェイスラインがすっきりして良かったです」
とおっしゃっていました。
多くの方が誤解されているのですが、
コアトックスの副作用発生率は
ボトックスと統計的にほぼ差がありません。
メディトックスの臨床データによると、頭痛が1〜3%、
注射部位のあざが5%前後、
一時的な筋力低下が1%未満です。
これは米国のボトックス臨床データと
ほぼ重なる範囲なんです。
「国産=不安」というイメージは、
実は菌株の出所をめぐる論争から生まれたイメージであり、
副作用の頻度とは別の話です。
施術後に現れる症状のパターンは、
どのトキシンを使っても似ています。
トキシン自体の作用メカニズムが同じだからです。
ウィ・ヨンジン院長のポイントまとめ
コアトックスだから副作用が多いのではなく、
トキシン全般に共通する副作用を
同様に持ち合わせているということです。
頭痛・あざ・一時的な筋力低下は、どの製品を使っても
同程度の頻度で現れます。
重要なのは「どの部位にどれだけの量を
注入したか」です。

部位別の推奨投与量と
よくみられる副作用まとめ
部位 | 推奨投与量(unit) | よくみられる副作用 | 対処法 |
エラ(咬筋) | 片側25〜35 | 噛む力の低下、頬のこけ | 4〜6週後に適応/補強 |
眉間・額 | 眉間12〜20/額6〜12 | 眉毛下垂、頭痛、重さ | 2〜3週以内に自然改善 |
目尻(アイトック) | 片側8〜14 | 軽微なあざ、目の下のむくみ感 | 3〜5日間クーリング |
僧帽筋 | 片側50〜75 | 腕の力が抜ける感じ、肩のこり | 2〜4週後に適応 |
ひとつぜひお伝えしたいことがあります。
副作用が怖いからといって
投与量を減らしすぎると、効果自体が出なくなります。
そのため私は、初めてご来院の方には
標準量よりやや控えめに設定しつつ、
4週後に補強する方法をお勧めしています。
副作用を避けようとするあまり、
施術の意味がなくなってしまわないよう注意が必要です。
診察室でよく受ける
コアトックスに関する3つのご質問
Q1. コアトックスを受けて数日後から
表情が不自然なのですが、副作用ですか?
A. トキシンの効果が本格的に定着する
5〜10日目頃に表情が硬く見えるのは
正常な反応です。
38歳のお客様も7日目にご不安でご来院されましたが、
3週間後には表情もやわらかくなり、
フェイスラインだけがすっきり残っていました。
ただし、片側だけ下がったり
口元が非対称になるような場合は
別の話ですので、すぐにご来院ください。
Q2. コアトックスの副作用が出たとき、
解消できる薬などはありますか?
A. トキシンを直接中和できる薬は、
現時点では臨床で使用できるものがありません。
時間が最良の解決策です。
平均4〜8週で自然に回復し、強いたるみには
反対側への追加施術で
バランスを整える補正も可能です。
だからこそ、最初から投与量を
慎重に設定することが重要です。
Q3. 頭痛やめまいのような全身症状も
副作用として起こりますか?
A. 施術当日〜3日目の頭痛はよくあります。
鎮痛剤でほとんど対処できます。
ただし、1週間以上続く場合や、嚥下困難・
呼吸の苦しさが伴う場合は
すぐに緊急対応が必要です。
統計的には
0.1%未満のごく稀なケースですが、
施術後2週間はご自身の体調をよく観察してください。
今日ひとつだけお持ち帰りいただくなら —
「国産だから危険」ではなく、
「どの部位にどれだけの量を、誰が設定したか」が
副作用を左右するということです。
次回は
「コアトックスの初回施術と再施術で、
投与量をどう変えるか」についてお伝えします。
ウィ・ヨンジンでした。








