頬骨・こめかみのくぼみ、フィラーだと不自然になる理由とは?
鏡を見て、頬骨の横やこめかみがへこんで見える——そんな理由からフィラーを検討する方は少なくありません。本記事では、この部位にコラーゲンブースターが向いている理由と、ブースター同士の違いを詳しく解説します。

鏡を見て、頬骨の横やこめかみがへこんで見える——そんな理由からフィラーを検討する方は少なくありません。ただ、この部位では最初の選択肢がフィラーではなく、コラーゲンブースターになることも多いとされています。
セルフケアだけでは、こうした面の広いへこみを底上げすることは難しいとされています。同じ「埋める」施術でも、どこに何を入れるかによって仕上がりの自然さは大きく変わってきます。
本記事では、頬骨・こめかみのような広い面にコラーゲンブースターが向いている理由と、ブースター同士の違いについて詳しく解説します。
頬骨・こめかみのくぼみ、フィラーが向かない理由
ここでは、なぜ頬骨やこめかみのような広い面にフィラーが向きにくいのか、詳しく解説します。
ヒアルロン酸(HA)フィラーは、外部から直接ボリュームを注入する施術です。鼻先やあご先のように輪郭をはっきりさせたい部位には適していますが、頬骨の横・こめかみ・頬のように面を柔らかく底上げしたい部位とは、少し性質が異なります。
理由は大きく2つあります。広い面をフィラーで埋めようとすると量が多く必要になり、時間の経過とともに片側に寄ったり、沈んだ跡が目立ちやすくなる場合があります。また、HAは分解が進むにつれてボリュームが減っていくため、再びへこんで見える時期が来ますが、表情でよく動く頬骨まわりはその変化が目立ちやすいとされています。フィラー素材の特性を整理したレビューでも、HAをはじめとする各素材は分解速度や組織反応がそれぞれ異なるため、部位に合わせて選ぶ必要があると説明されています。自然さを重視する部位ほど、外部注入型の限界がはっきり表れやすいということです。

コラーゲンブースターとは?内側から立体感を戻す施術
続いて、コラーゲンブースターがこの部位に向いている理由を紹介します。
コラーゲンブースターは、フィラーとはアプローチが異なります。肌の内側で自らのコラーゲンが作られるよう促す施術のため、施術直後は大きな変化がなく、数週間かけてコラーゲンが少しずつ増え、ボリュームが穏やかに戻っていきます。代表的な成分であるPLLA*は、生体適合性・生分解性に優れた高分子として知られ、コラーゲンの合成を促すと報告されています。
PLLA*:ポリ乳酸の一種です。植物由来の乳酸系合成高分子で、肌の中でゆっくり分解されながら自らのコラーゲン生成を促すとされています。スカルプトラなどに使われています。
頬骨・こめかみに向いている理由は、内側から立ち上がってくる仕上がり方にあります。外部から注入するのではなく、自らのコラーゲンが増えていくため、片側に寄りにくく、面全体が柔らかく持ち上がっていきます。コラーゲンが新しく作られる過程で、その部位の肌質やハリも一緒に改善していくとされています。さらに、施術直後にすべての変化が出るのではなく、時間とともに積み上がっていく仕組みのため、一度に無理な量を入れずに済むという特徴もあります。

フィラーとコラーゲンブースターの違いを比較
2つのカテゴリーは、作用の仕方から違います。フィラーは即時のボリューム注入、ブースターは自らのコラーゲンを促す施術です。そのため、効果が現れる時期や持続期間、向いている部位もそれぞれ異なります。注入素材ごとの化学組成・組織反応・持続性の違いを整理した報告でも、こうした性質の差が部位選びの目安になるとされています。
| 項目 | HAフィラー | コラーゲンブースター |
|---|---|---|
| 作用の仕方 | 外部からボリュームを注入(即時) | 自らのコラーゲン生成を促す |
| 効果が出る時期 | 施術直後 | 数週間かけて徐々に |
| 持続 | 比較的短め | 比較的長め |
| 回数 | 1回施術後、分解時期に再施術 | 数回に分けて施術 |
| 向いている部位 | 鼻先・あご先・唇(輪郭を強調) | 頬骨・こめかみ・頬(面を底上げ) |
持続期間や回数は、成分や肌の反応によって変わる目安です。表だけで判断せず、どの部位を施術したいか、いつ頃結果を見たいかを合わせて考えることをおすすめします。

ブースターにも種類がある?成分ごとの特徴
同じコラーゲンブースターでも、成分によって刺激の強さや持続は変わります。部位や肌質によって向き不向きが変わるため、ここでは代表的な成分の違いを簡単に紹介します。
PLLA製剤は生体刺激が比較的強く、時間の経過とともにボリュームがゆるやかに立ち上がっていく傾向があるとされています。PDLLA*製剤はPLLAの異性体を組み合わせた成分で、HAのネットワーク構造が加わったタイプもあります。CaHA*製剤は弾力が強く、骨格を支えるような部位に向いているとされています。PCL*製剤は分解が比較的ゆっくりで、持続が長めとされています。
PDLLA*:PLLAの異性体を組み合わせた成分です。HAのネットワーク構造と組み合わせたブースターにも使われています。
CaHA*:カルシウムハイドロキシアパタイトの略称です。歯や骨の主成分と同じカルシウム系の無機塩粒子で、弾力性が高いとされています。
PCL*:ポリカプロラクトンの略称です。医療用の縫合糸にも使われる生分解性の成分で、ゆっくり分解されるとされています。
分解速度が遅いほど効果が長く続く傾向がありますが、個人差はありますが、実際の持続は肌質や生活習慣によっても変わってきます。数値はあくまで成分同士の相対的な目安として捉えることをおすすめします。
施術前に確認したい注意点
コラーゲンブースターも、次に当てはまる場合は施術を見合わせたほうが安全です。
- 妊娠中・授乳中の方
- 施術部位に活動性の炎症・感染がある方
- ケロイド体質の方(過去に傷跡が盛り上がった経験がある方)
- 自己免疫疾患が活動期にある方(施術内容によります)
- 同じ部位に別の注入施術を受けた直後の方
該当する場合は、施術を受けるタイミングについて医師とご相談ください。
まとめ
頬骨・こめかみのように面の広い部位は、外部からボリュームを注入するフィラーよりも、自らのコラーゲンを促すコラーゲンブースターの方が、片側に寄りにくく自然な仕上がりにつながりやすいとされています。
ただし、実際にどちらが向いているかは、部位の状態や結果を見たい時期によっても変わるため、自己判断せず医師と相談したうえで決めることが大切です。
ソウル・合井のBeautyStoneクリニックでは、LINEでのご相談を承っています。「頬骨やこめかみのへこみが気になっている」という方は、お気軽にご相談ください。
よくある質問
Q1. 頬骨とこめかみ、両方が気になる場合は同時に施術できますか?
部位が異なれば同時に施術できることが多いとされています。頬骨とこめかみのどちらも面が広い部位のため、いずれもコラーゲンブースターで対応するケースが一般的です。ただし肌の状態によって順番や量が変わることもあるため、カウンセリングで確認することをおすすめします。
Q2. コラーゲンブースターは何回くらい受ける必要がありますか?
成分にもよりますが、数回に分けて受けることが一般的とされています。施術直後に大きな変化が出るわけではなく、コラーゲンが少しずつ増えていく仕組みのため、経過を見ながら追加を検討できる点が特徴です。回数の目安は、カウンセリングで肌の状態を見ながらご案内します。
Q3. 以前フィラーを受けた頬骨に、あとからコラーゲンブースターを追加できますか?
既存のフィラーが分解される時期に合わせて、コラーゲンブースターに切り替えることができるとされています。分解前でも、別の部位にブースターを追加することは可能です。まずは現在の状態を確認したうえで、タイミングを相談することをおすすめします。
Q4. コラーゲンブースターは効果が出るまで時間がかかるのがデメリットですか?
デメリットというより特徴に近いといえます。数週間かけて少しずつ立ち上がっていく仕組みのため、経過を確認しながら追加の施術を検討できます。一度に無理な量を入れずに済む点は、むしろメリットとして捉えられています。









