「傷跡は全部消えますか?」院長が正直に語る治療の限界と目標
ニキビ跡治療、1〜2回では終わらない「本当の」理由

鏡で見ると大丈夫なのに、自然光の下ではデコボコの傷跡がもっと目立って見えたことはありませんか?今日は多くの方が気になっているニキビ跡治療の期間とよくある誤解について正直にお話しします。
Q. 1〜2回の施術でニキビ跡は消えますか?
削る施術は直後から効果が見えます。しかし、充填する施術は最低3〜6回以上の施術が必要です。
Q. 施術後すぐに効果が見えますか?
結果は一度に劇的に現れません。コラーゲン再生には時間が必要で、施術後1〜3ヶ月の間に徐々に改善されるのが一般的です。
Q. 傷跡の種類によって治療期間は異なりますか?
はい。紅斑性の跡と凹んだ傷跡はアプローチ自体が異なり、治療期間もかなり差があります。
ニキビ跡の種類
1. 紅斑性の跡(赤い跡)
ニキビが治った後も残る赤み。炎症後の血管拡張が原因で、実際の組織損傷ではありません。
2. 色素性の跡(茶色い跡)
炎症後の色素沈着で発生します。紫外線を繰り返し浴びるとさらに悪化し、敏感肌タイプに多いです。
3. 萎縮性瘢痕(凹んだ傷跡)
実際の組織損傷による傷跡です。3つのサブタイプに分かれます:
- アイスピック:深くて狭い針状
- ボックスカー:四角形の陥凹
- ローリング:波状の陥凹
傷跡タイプ別の治療期間
| 傷跡タイプ | 主な治療法 | 推奨回数 | 予想期間 |
|---|---|---|---|
| 赤い跡 | 血管レーザー、IPL | 2〜4回 | 3〜5ヶ月 |
| 茶色い跡 | 色素レーザー、トーニング | 3〜6回 | 3〜6ヶ月 |
| 浅い凹み | フラクショナルレーザー、RFマイクロニードリング | 4〜6回 | 6〜9ヶ月 |
| 深い凹み | 複合治療 | 6回以上 | 1年以上 |
施術後の効果タイムライン
- 直後〜2週間:回復期(赤み、角質、軽い腫れ)
- 2週間〜1ヶ月:肌の質感が徐々に整う
- 1〜3ヶ月:コラーゲン再生のピーク、最も目立つ改善
- 3ヶ月以降:効果の安定化、次の施術時期の判断
院長の臨床ノート
施術間隔が短すぎると(1ヶ月未満)肌に負担がかかるだけで効率は上がりません。フラクセル系は4〜6週間、RFマイクロニードリングは4週間以上の間隔を空けるのが基本です。
治療期間中の紫外線対策は必須です。紫外線管理なしでは良い機器を使っても色素の跡がむしろ深くなることがあります。
深い傷跡の複合治療
深い凹み傷跡は単一治療では限界があり、複合的アプローチが必要です:
- サブシジョン:傷跡の下の線維組織を切断して皮膚を持ち上げる
- フィラー:陥凹部分にボリュームを追加
- フラクショナルレーザー/RF:表面の整備とコラーゲン誘導
現実的な治療計画
跡中心(赤み/色素):3〜6ヶ月、月1〜2回施術。比較的早い結果。
凹み傷跡混合:最低6ヶ月〜1年以上。深さ、分布、肌タイプによってアプローチが異なります。
よくある質問
Q1. まだニキビが出ているのですが、傷跡治療を同時にできますか?
活性ニキビがある状態で傷跡レーザーを行うと、刺激や新しい跡ができる可能性があります。ニキビを安定させてから傷跡治療を始めるのが適切です。
Q2. 治療途中でやめたら効果は消えますか?
すでに生成されたコラーゲンは維持されます。ただし目標レベルに達せずに中断すると結果が不完全に残ることがあります。
Q3. 傷跡は完全に消えますか?
完全に消えるという表現は私も軽々しく使いません。深い凹み傷跡は現実的に70〜80%の改善が目標であり、跡タイプの傷跡はほぼ目立たなくなるケースが多いです。







