チタニウムリフトのkJとは?何kJ必要か見積もりの比べ方を解説
見積もりのkJとショット数が何を数えた数字か、部位ごとの配分と回数をそろえて比べるための確認項目をまとめました。
チタニウムリフトの見積もりにあるkJは、照射したエネルギーの合計です。kJが大きいほどたるみがその分上がるという根拠は、まだありません。そのため料金は、総kJより部位ごとの配分と回数を同じ基準にそろえてから比べます。
この記事のポイント
- kJは照射したエネルギーの合計で、効果の大きさを表す数字ではありません。
- 見積もりは総kJに加えて、フェイスラインや頬など部位ごとの配分と回数を同じ行に並べて比べます。
- 個人差はありますが、この種類のレーザーは3〜5回受け、最後の回から2〜6か月かけて変化が見えてきます。
チタニウムリフトのkJとは?ショット数との違い
ショット数はレーザーを何回照射したか、kJはそのショットごとのエネルギーをすべて足した量です。1ショットのエネルギーは、面積あたりの強さ(J/cm²)に、レーザーが当たる窓の大きさをかけた値です。同じkJでも、弱く何度も当てたのか、強く少なく当てたのかは数字だけでは分かりません。
*J/cm²:皮膚1cm²に届くレーザーのエネルギー量です。
「チタニウム」という名前は、755・810・1064nmの3つの波長を同時に出すダイオードレーザー(ソプラノチタニウム)から来ています。この機器を脱毛に使った報告では、7〜9J/cm²の強さで1秒に9〜10回、2cm²か4cm²の窓で照射していました。脱毛の設定なので、リフトアップの設定と同じとは考えられません。
3つの波長を組み合わせると、真皮の浅いところから深いところまで熱を届けられます。見積もりに波長やモードの名前があれば、どの部位にどの設定を使うのかも一緒に確認しましょう。

何kJ入れれば、たるみはその分上がる?
顔にどれだけ熱を入れれば十分かという決まった基準は、まだありません。薄い部分やボリュームが減った部分は設定を低めにという提案もありますが、研究課題としての提案です。
脱毛では、同じ系統の以前の機器で、弱く何度も当てる方法と強く1回当てる方法を両脚の左右で比べた報告があります。25人が5回ずつ受け、6か月後の毛の減り方は86〜91%で同じくらいでした。弱く何度も当てた側は痛みが少なく、強く当てた側では浅いやけどが1件ありました。毛を見た結果なので、たるみにそのまま当てはめることはできません。
配分は、皮膚をつまんだ厚みとたるみの程度で部位ごとに決めます。診察ではまず顔全体のバランスと左右差を見て、フェイスライン、頬、口元を分けて確認します。切らないたるみ治療は、たるみが軽いほど結果が出やすいとされています*。たるみが強い場合は、kJを増やすより手術も含めて選択肢を見直します。
*米国皮膚科学会の患者向け案内にもとづきます。
| 見積もりの項目 | 何を数えた数字か | 比べるときに聞くこと |
|---|---|---|
| 総kJ | 照射したエネルギーの合計 | 部位ごとに何kJずつ分けたか |
| ショット数 | 照射した回数 | 1ショットの強さ(J/cm²)と窓の大きさ |
| 部位 | 熱を入れる範囲 | フェイスライン・頬・口元のどこまでか |
| 回数 | 受ける回数 | 何回を何週間の間隔で考えているか |
2枚の見積もりをこの表の同じ行どうしで並べると、kJだけを見るより違いがはっきりします。

何回の計画かで総額は変わる?効果はいつから?
1回のkJが同じでも、回数が違えば総額は変わります。皮膚の表面を傷つけずに内側へ熱を届けるレーザーは3〜5回受け、変化は最後の回から2〜6か月かけて少しずつ見えてきます*。1回の料金だけを見ると、総額を読み違えてしまいます。
*米国皮膚科学会のレーザーによるたるみ治療の案内にもとづきます。
顔を対象にした研究も、回数と間隔はそれぞれ違いました。3つの波長のレーザーを2週間おきに5回受けた女性28人では、最後の回の2週間後に真皮のコラーゲンと弾性線維が増えていました。比べるグループのない予備的な研究です。
別の810・940nmダイオードレーザーを3週間おきに4回受けた30人では、たるみの点数が良くなり、維持のための施術が必要という結論でした。ソプラノチタニウムで顔の輪郭を整えた10人は、3週間おきに最大3回受けています。

副作用・ダウンタイム:様子を見てよい反応とすぐ連絡するサイン
施術後に少し赤くなったり腫れたりするのは、時間とともに治まる反応です。レーザー脱毛でも、不快感、腫れ、赤みといったよくある反応は1〜3日で治まるとされています*。次の変化があるときは、日にちを待たずに写真を撮って、すぐにご連絡ください。
*米国皮膚科学会のレーザー脱毛の案内にもとづきます。
- 水ぶくれができる
- 口元に小さな水ぶくれが集まってできる(口唇ヘルペス)
- 赤みや腫れが3日を超えて続く、またはだんだん強くなる
- 皮膚の色がまわりより白っぽく、または黒っぽく変わる
水ぶくれ、感染、傷あと、皮膚の色の変化は、レーザー脱毛でまれに報告されています。施術後は日差しを避け、日焼けマシンの使用はお控えください。
次のような場合は、施術を延期するのがおすすめです。
- 妊娠中
- 施術する部分に皮膚の感染がある
- 熱を使う施術と合わない薬を飲んでいる(飲んでいる薬は診察時にお伝えください)

韓国旅行の日程に組み込むときの注意点
静脈麻酔(眠る麻酔)を使った日を除けば、施術のあとに帰りの飛行機を遅らせる必要はありません。
この施術は1回で大きく変わるというより、回を重ねながら少しずつ変化が出てきます。回数を重ねる計画なら、1回の渡航が残りの回数の代わりにはなりません。帰国後に気になることがあれば、LINEで写真を添えてご相談いただけます。強い異常がある場合は、まず現地の医療機関を受診してください。

まとめ:2枚の見積もりを同じ基準で比べるには
見積もりを受け取ったら、総kJ、部位ごとの配分、回数と間隔が書かれているかを先に確認しましょう。総kJだけなら「フェイスラインと頬にそれぞれ何kJを使いますか」と聞いてみてください。回数が違う場合は、1回の料金に回数をかけて同じ計画の基準に直してから比べます。
当治療は自由診療(保険適用外)です。費用は部位・ショット数により異なります。ソウルのハプチョン(合井)、ホンデ(弘大)近くにあるBeautystoneでは、LINEでご相談を承っています。日本人スタッフが在籍しているので、日本語でそのままご相談いただけます。お問い合わせの際は、たるみが気になる部分の写真、最近受けたリフトアップの種類と時期、ソウルに滞在する日程を添えてください。
参考資料
- 755・810・1064nmの3波長レーザーを2週間おきに5回受けた女性28人の皮膚の変化 — Lasers Med Sci, 2023
- 810・940nmダイオードレーザー4回で見た顔のたるみの変化、30人 — J Cosmet Dermatol, 2015
- ソプラノチタニウムの3波長レーザーで顔の輪郭を整えた10人 — J Cosmet Dermatol, 2024
- 3波長レーザー脱毛の設定と結果、男性11人 — J Drugs Dermatol, 2020
- 6段階の肌の色の36人が受けた3波長レーザー脱毛 — J Cosmet Dermatol, 2023
- 弱く何度もと強く1回の810nm脱毛を両脚で比べた研究 — J Drugs Dermatol, 2009
- 顔のボリュームが減った場合のエネルギー機器の安全上の考え方 — Clin Cosmet Investig Dermatol, 2026
- 切らないたるみ治療の回数、効果が出る時期、向いている人 — 米国皮膚科学会(AAD)
- レーザー脱毛後のよくある反応とまれな副作用 — 米国皮膚科学会(AAD)
よくある質問
Q. チタニウムリフトは痛すぎますか?
A. チタニウムリフトは弱いエネルギーを何度も当てる方式で、強い痛みを訴える方は多くありません。ソプラノチタニウムで顔の輪郭の施術を受けた10人のうち、軽い痛みを訴えたのは2人でした。痛みに敏感な方は麻酔クリームを使うことができ、麻酔の方法は部位や敏感さを見て診察時に決めます。
Q. 3つの波長を同時に当てると、1つの波長のレーザーより効果が大きいですか?
A. 3つの波長を同時に当てるほうが1つの波長より効果が大きいかは、まだ確かめられていません。この機器で男性11人を見た脱毛の報告も、複数の波長を一緒に出すことが役立つかはまだ決まっていないと述べています。3波長を使った顔の研究も、1つの波長のレーザーと直接比べてはいません。
Q. チタニウムリフトの効果はどのくらい続きますか?
A. チタニウムリフトのようなダイオードレーザーのリフトアップは、維持のための施術を続けて効果を保つものと考えます。別のダイオードレーザーを4回受けた30人では、最後の回の1か月後と6か月後にもたるみの点数が良くなっていました。その研究も維持の施術が必要と結論づけており、次の時期は前回の写真と比べて決めます。
Q. 頬がこけた細い顔でも、kJを多く入れたほうがいいですか?
A. 頬がこけた細い顔では、kJを多く入れるより部位ごとに分けて使うことを先に考えます。ボリュームが減った顔には深い熱を必要以上に入れないようにという提案があります。同じ機器は顔の脂肪を減らす目的で使われたこともあるため、頬がこけた部分は診察で印をつけて配分を決めます。
Q. たるみが強い場合、チタニウムリフトだけで十分ですか?
A. たるみが強い場合、チタニウムリフトのようなレーザーだけでは変化が小さい可能性があります。切らないたるみ治療はたるみが軽い方で結果が良く、フェイスリフト手術ほどの変化は期待しにくいとされています。まずたるみの程度を見て、ほかのリフトアップや手術も含めて選択肢を分けて考えます。
Q. 施術当日にメイクをして出かけられますか?
A. 切らないたるみ治療は、施術の直後にメイクができる場合が多いです。施術時間はほとんどが1時間以内で、一時的な赤みや腫れのほかは休む期間がほぼありません。赤みや腫れが3日を超えて続くときは、すぐにご連絡ください。
Q. 肌の色が濃いほうでもチタニウムリフトは受けられますか?
A. 肌の色が濃いほうでも、チタニウムのような3波長のダイオードレーザーは受けられます。色の白い肌からとても濃い肌まで6段階の肌の色の36人を見た脱毛の報告では、重い副作用はありませんでした。施術後は日差しを避け、日焼けマシンの使用はお控えください。
Q. 時間や部位だけが書かれた見積もりは、どう比べればいいですか?
A. 時間や部位だけが書かれた見積もりは、その中に入る総kJと部位ごとの配分を書いてもらうと比べられます。同じ時間でも、1秒に当てる回数と1回の強さによって入るエネルギーは変わります。回数まで同じ行に書けば、ほかの見積もりと1つの基準で並べられます。







