ほうれい線、リフティングとボリューム補充どちらが向いている?診察前のセルフチェック5つ
カウンセリングの前に、自分のほうれい線が「たるみ型」か「ボリューム不足型」かを確認する方法があります。本記事では、自宅でできる5つのセルフチェックを詳しく解説します。
ほうれい線が気になって施術を検討している方の多くは、「リフティングを受ければ改善できる」と思っていることがあります。しかし実際には、ほうれい線の原因によって最適なアプローチが異なる場合があります。
セルフケアや美容機器で改善が難しいと感じてきた場合、医療的な施術を考えるのは自然なことです。ただ、「リフティング」と「ボリューム補充」では作用が全く異なります。本記事では、カウンセリング前に自分で確認できる5つのセルフチェックについて詳しく解説します。
なぜリフティングだけでは不十分な場合があるのか?
ここでは、リフティングの得意なことと苦手なことについて解説します。
HIFUやRFリフティング、糸リフトなどのリフティング施術は、コラーゲンのリモデリングを促進し、たるんだ組織を引き上げることを目的としています。頬全体が重力で下がってきたことが主な原因であれば、こうした施術は有効な場合があります。
一方で、リフティングには対応できないことがあります。それは、すでに失われたボリュームを補充することです。中顔面は複数の脂肪コンパートメントで支えられており、これらが年齢とともに萎縮すると、皮膚がたるむだけでなく「しぼむ」ような変化が起こります。顔面老化と中顔面の変化に関する研究(PMC10481114)によると、たるみとボリューム不足は異なる要因であり、どちらか一方だけを治療しても満足のいく結果が得られないことが多いとされています。
ボリューム不足が主な原因の場合にリフティングを行うと、すでに薄くなった皮膚をさらに収縮させることで、かえってくぼみが目立つ場合があります。これは施術の失敗ではなく、治療法の選択の問題です。
カウンセリング前に試せるセルフチェック5つ
ここでは、自分のほうれい線の原因を見極めるための5つのセルフチェックを紹介します。いずれも診察の代わりにはなりませんが、カウンセリングをより有意義にするための準備として役立ちます。
チェック1:仰向けテスト
照明の明るい部屋で仰向けに寝て、天井に向かって自撮りするか、手鏡で確認してください。仰向けになるとほうれい線が明らかに浅くなる、もしくはほとんど消える場合は、重力による組織の下垂がたるみの主な原因である可能性があります。リフティングで組織を引き上げることで改善が期待できるサインです。一方で、立っているときも仰向けのときも見た目が変わらない場合は、ボリューム不足が主な要因である可能性があります。重力で位置が変わる組織と違い、失われたボリュームは体勢を変えても戻りません。個人差はありますが、このテストが最初の手がかりになります。
チェック2:頬の押し上げテスト
目尻の下あたりの頬骨に2〜3本の指を当て、斜め上方向(こめかみ方向)に皮膚をやさしく持ち上げてください。
- ほうれい線がほぼ消えた場合:組織が元の位置に戻ることができる状態です。リフティングが有効な可能性があります。
- 頬を持ち上げてもほうれい線が残る場合や、頬がくぼんで見える場合:皮膚の下に十分な支持構造がなく、リフティングだけでは満足のいく結果が得られない可能性があります。ヒアルロン酸フィラーやスカルプトラ(PLLA)、ジュベルックボリューム(PDLLA)などによるボリューム補充が先に必要なサインかもしれません。
このテストは実際に多くの医師が初回の診察で行う評価の一つです。
チェック3:体重変化と頬の状態
急激な体重減少の時期にほうれい線が深くなった場合、ボリューム不足が主な原因である可能性があります。頬全体が平坦に見える、以前より顔が「薄く」見えるといった変化も同様のサインです。顔面老化に関する研究(PMC12322485)でも、加齢による深部脂肪層の萎縮が顔貌の変化に大きく影響することが示されています。
チェック4:肌のつまみテスト
頬骨あたりの皮膚をやさしくつまんでみてください。皮膚が薄く感じられてあまりつまめない場合は、ボリューム不足が進んでいる可能性があります。リフティングだけでは十分な効果が得られにくいサインです。皮膚がしっかりしている場合は、たるみが主要な問題である可能性があります。
チェック5:過去の施術への反応
以前にリフティング施術を受けたことがある場合、その反応が参考になります。
- 最初は改善したが数ヶ月で元に戻った:たるみが主な原因でリフティングが効果的だったと考えられます。定期的なメンテナンスが基本的な方針となります。
- 改善がほとんど感じられなかった、またはかえって顔がくぼんで見えた:ボリューム不足が主な原因だった可能性があります。今後の治療ではボリューム補充を優先することが適切かもしれません。
非侵襲的顔面若返りの比較研究(PMC5535644)では、適切な患者選択が治療結果に大きく影響することが指摘されています。上記のセルフチェックは、その選択の基準となるサインを確認するためのものです。
チェック結果からわかる治療の方向性
セルフチェックの結果を踏まえた、一般的な方向性を整理します。
- たるみ型:HIFUやRFリフティング、糸リフトなどを先に検討します。その後、ボリューム補充を加えることもあります。
- ボリューム不足型:ヒアルロン酸フィラーやスカルプトラ・ジュベルックボリュームなどによるボリューム補充を優先します。頬骨の脂肪コンパートメント全体へのアプローチが自然な仕上がりにつながりやすいです。
- 両方の要因がある場合(40代以降に多い):ボリューム補充→リフティングの順が一般的です。ただしフィラー注入直後の熱リフティングは注入物移動のリスクがあるため、数週間の間隔が必要です。
いずれも、実際の治療方針は医師が皮膚の状態・脂肪層の深さ・骨格構造を直接評価したうえで決定します。
リスク・副作用と注意点
リフティングおよびボリューム補充はいずれも自由診療であり、施術にはリスクが伴います。以下では、主なリスクについて解説します。
リフティング施術のリスク
HIFU・RFリフティングでは、施術後に赤みや腫れ、一時的な内出血が生じる場合がありますが、多くは数日〜1週間程度で治まります。症状が長引く場合は速やかに医師へご相談ください。ボリューム不足が主な原因の場合にリフティングを行うと、くぼみが目立つ可能性があります。これは施術の問題ではなく、治療法の選択の問題です。
ボリューム補充のリスク
ヒアルロン酸フィラーやコラーゲン補充材(スカルプトラ・ジュベルックボリュームなど)では、注入後に内出血や腫れ、硬結が生じる場合がありますが、多くは自然に落ち着きます。稀ながら血管塞栓(血管への注入)のリスクがあり、これは特にほうれい線に直接注入する場合に注意が必要です。注射後に皮膚が白くなる、激しい痛みがある、皮膚の色調変化や視覚異常などが見られた場合は、すぐに医師へご相談ください。また、妊娠中・授乳中の方、注入成分にアレルギーのある方、施術部位に感染症や炎症のある方は、施術前に必ず医師にご相談ください。
まとめ
ほうれい線の改善には、まず原因が「たるみ型」か「ボリューム不足型」かを見極めることが大切です。仰向けテストや頬の押し上げテスト、体重変化の経緯、肌のつまみテスト、過去の施術への反応など、カウンセリング前に自分で確認できる手がかりがあります。
ただし、こうした施術にはリスクも伴うため、自己判断で施術を決定することは避け、医師の診察を受けたうえで方針を決めることが大切です。ご自身の肌状態を理解し、医師と相談して決めることをおすすめします。ソウル・合井のBeautystone医院では、LINEでのご相談を承っています。「ほうれい線がリフティングとボリューム補充のどちらに向いているか迷っている」という方は、お気軽にご相談ください。
よくある質問
Q. 仰向けになってもほうれい線が変わらない場合、リフティングは意味がありませんか?
A. 必ずしもそうとは言えませんが、仰向けでほうれい線が変わらない場合はボリューム不足が主な原因である可能性があります。リフティングだけでは改善が限定的になることもあるため、カウンセリングで医師に相談することをおすすめします。個人差はありますが、ボリューム補充を優先するか、あるいは組み合わせる方針が適切な場合があります。
Q. セルフチェックの結果が「ボリューム不足型」だった場合、どの施術を選べばよいですか?
A. 一般的には、ヒアルロン酸フィラー、スカルプトラ(PLLA)、ジュベルックボリューム(PDLLA)などのボリューム補充施術が選択肢として挙げられます。ただし、どの施術が最適かは医師が肌の状態を評価したうえで判断します。施術前にカウンセリングを受け、リスクや期待できる効果についてしっかりと確認することが大切です。
Q. リフティングとボリューム補充は同時に受けられますか?
A. 組み合わせること自体は可能な場合がありますが、順序や間隔が重要です。フィラー注入直後に熱エネルギーを使用するリフティング施術を行うと、注入物が移動するリスクがあるため、通常は一定の間隔を空けることが必要です。最適なスケジュールは医師との相談で決めることをおすすめします。
Q. ほうれい線のリフティングはどのくらいの間隔で繰り返す必要がありますか?
A. 個人差はありますが、効果の持続期間は施術の種類や肌の状態によって異なります。たるみが主な原因でリフティングが有効だった場合、定期的なメンテナンスが一般的な方針となります。具体的な間隔については、担当医師との相談で確認することをおすすめします。

