MDコード フィラー、どこに注入しているかご存知ですか?
MDコード フィラーが単なる注射と異なる理由 — 顔の地図でリフティング結果を予測可能にする仕組み

MDコード フィラー、どこに注入しているかご存知ですか?
ウィ・ヨンジン 院長 | ビューティス・ドクターズ · ホンデ ビューティーストーン医院
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Q. MDコードって、ただの特定製品名ではないですか?
A. いいえ、違います。MDコードとは、顔を記号と数字で区画化した「注入座標システム」です。どのフィラーを使うかではなく、どこにどのように注入するかを設計するための方法論です。
Q. 同じフィラーなのに、クリニックによって結果が違うのはなぜですか?
A. 注入位置・深さ・量がわずかに異なるだけで、結果は大きく変わります。MDコードはこのばらつきを最小限に抑えるために作られたプロトコルです。
MDコード フィラーとは?
MDコード(MD Code)とは、顔を解剖学的ゾーンごとに
記号と数字で分類し、フィラーの注入位置・深さ・
用量を体系的に設計する構造的注入プロトコルです。
一般的なフィラー施術が「この部分がへこんでいるから、ここに注入しましょう」
というアプローチであるのに対し、
MDコードは「この座標、この深さ、この用量」を
事前に設計してから施術に臨む方式です。
使用するフィラー製品そのものが変わるのではなく、
どのように注入するかの体系が異なるのです。
「どこに、どれだけ」が結果を左右する — MDコードが設計するもの
フィラー施術を受けたことがある方の中に、
「確かに同じ部位に施術したのに、なぜ前回と結果が違うの?」
とご質問される方が少なくありません。
率直に申し上げると、
フィラー施術は注入位置がわずか1〜2mm変わるだけで
結果が全く異なります。
同じほうれい線でも、
どの層(レイヤー)に注入するかによって
ボリュームが自然に補われることもあれば、
皮膚の上に何かが浮いているように見えることもあります。
ここで重要なことが一つあります。
顔は部位によって脂肪区画が異なり、
血管の走行も異なります。
同じ深さで注入しても、組織の反応が部位によって違うのです。
MDコードは、この複雑な解剖学的地形を
アルファベットと数字のコードで整理したものです。
例えば、このような形式になっています。
「T5」はこめかみゾーン、
「N2」は鼻横の陥凹部位、
「ML1」は中顔面リフティングポイント。
各コードごとに推奨注入深さと
適切な用量範囲がプロトコル化されているため、
施術者が異なっても結果のばらつきを最小限に抑えられます。
ただ少し誤解されやすいのですが、
MDコード自体が魔法というわけではありません。
コードを知っていることと、
そのコードを正確に実行することは全く別の話です。
それでも、コード体系なしに感覚だけで行うよりは
はるかに予測可能なアプローチが可能になることは確かです。
よく誤解される点ですが、
MDコードはリフティングだけのためのプロトコルではありません。
ボリューム回復・輪郭修正・たるみ改善まで、
目的に応じてコードの組み合わせが変わります。
例えば、頬のボリューム不足が主なお悩みの方は
中顔面ボリュームポイントのコードを中心に設計し、
たるみが主なお悩みの方は
リフティングベクターのあるポイントを優先して設計します。
同じ顔に同じ製品を使っても、
どのコードを組み合わせるかによって
結果の方向性が変わってくるのです。
MDコードは「どのフィラーを使うか」よりも
「顔のどこに、どの深さで、どれだけ注入するか」を
事前に設計するためのシステムです。
記号と数字で整理された顔の地図があるからこそ、
施術前に結果を予測し、
ばらつきを抑えることができます。
単に高価なフィラーをたくさん注入するのではなく、
「どこに注入するかを先に設計する」ことが
MDコードの本質です。
お悩みに合ったMDコードの組み合わせは人それぞれ
初めてご相談にいらっしゃる方の多くは、
「目の下とほうれい線をふっくらさせてほしいのですが」
とおっしゃいます。
実はここが少し難しいところで、
目の下がくぼんで見える原因が
脂肪のボリューム減少なのか、
骨の吸収によるものなのか、
皮膚そのものがたるんでいるのかによって、
アプローチポイントが全く異なります。
ケースによって異なりますが、
私は通常このようにアプローチしています。
カウンセリングで顔を正面・側面・45度から確認しながら、
どのゾーンでボリュームが失われているか、
たるみの方向はどのベクターかをまず把握します。
その後、MDコードの基準に沿って
どのポイントをどの順序で施術するかを
施術前に設計しておきます。
他院で何度施術を受けても効果が出なかったという方が、
当院で2〜3回の施術後にご満足いただけるケースが多くあります。
ほとんどの場合、製品の問題ではなく
ポイントの選定と設計の問題でした。
| お悩みの種類 | 主なMDコードゾーン | 目的 | 注意事項 |
|---|---|---|---|
| 頬のくぼみ・平坦な印象 | 中顔面ボリュームポイント(ML1〜3) | ボリューム回復・若々しい印象 | 過剰注入で不自然な頬の突出が生じる可能性あり |
| 目の下のくぼみ・クマ | 涙袋・目の下ゾーン(TE1〜2) | 影の改善・疲れた印象の軽減 | 浅い層への注入時はチンダル効果に注意 |
| ほうれい線・口元のたるみ | 鼻唇溝ポイント(NL1〜3) | しわの緩和・リフティングベクターの形成 | リフティングベクターの方向設定が重要 |
| こめかみのくぼみ・逆三角形の顔型 | 側頭部ゾーン(T5〜6) | フェイスラインのバランス・ボリューム感の回復 | 側頭血管付近のため精密な深さ調整が必須 |
| 全体的なたるみ・中顔面の下垂 | リフティング複合ポイントの組み合わせ | 全体的なリフティングベクターの設計 | 単一ポイントより複合設計が必要 |
よくあるご質問
Q1. MDコードの施術はどのフィラー製品を使用しますか?
A. MDコードは特定の製品名ではなく、注入プロトコルです。
ジュビダーム、レスチレン、テオシアルなど
HA(ヒアルロン酸)系フィラーの中から、
注入部位に適した粘度と弾性を持つ製品を
選択して使用します。
例えば、目の下のような薄い部位には
粘度の低いソフトなフィラーを、
頬のボリュームアップのように支持力が必要な部位には
弾性の高いフィラーを使用します。
同じMDコードでも、製品の選択が異なる場合があります。
Q2. 何回受ける必要があり、効果はどのくらい持続しますか?
A. ボリューム減少が軽度の方であれば、
1回の施術でも十分な変化を実感していただけます。
持続期間は部位と使用製品によって異なりますが、
一般的には8ヶ月〜1年6ヶ月程度を目安としています。
たるみやボリューム減少が蓄積している方は、
2〜3回にわたって段階的に設計するケースもあります。
一度にたくさん注入すればよいというものではありません。
Q3. 副作用や注意すべき点はありますか?
A. フィラーは必ずしもリスクがないわけではありません。
血管が密集している部位への注入では、
血管圧迫や閉塞のリスクがあります。
特に目の周囲・鼻・こめかみは
解剖学的に注意が必要なゾーンです。
MDコードがこのようなリスクを完全に取り除くわけではありません。
ただし、各ポイントごとの安全な深さと
注入方向が整理されているため、
リスクを低減するうえで有効です。
それでも、施術者の解剖学的知識と経験が
最も重要な要素であることに変わりはありません。
施術前のカウンセリングでしっかりとご確認ください。
施術前に十分にカウンセリングを受けたうえでご判断されることをお勧めします。ウィ・ヨンジンでした。








