レーシック・ラセック後に目元の施術は受けられる?目安を解説
レーシック・ラセックを受けた後、目元の施術に不安を感じている方へ。施術中に眼をどう保護するのか、受けられる時期を何で判断するのかを整理しました。

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「レーシックを受けたばかりですが、目元のリフトアップ施術を受けても大丈夫でしょうか」「顔のレーザーの光が目に入って、視力が落ちたりしませんか」というご相談は、診療の現場でもよく寄せられます。目の手術を経験されていると、目の近くで何かを行うこと自体に慎重になるのは自然なことです。レーシック・ラセックも同じ「レーザー」を使う手術であるため、言葉が重なることで不安が大きくなりやすい面もあります。
ただ、目元や顔の施術が「目」をどのように扱っているのかを知ると、不安の輪郭はかなり変わってきます。本記事では、施術中に眼がどう保護されているのか、受けられる時期を何を基準に判断するのか、そして見落とされがちなドライアイとの関係について整理します。
レーシック・ラセック後に目元の施術が不安になる理由
不安の根にあるのは、言葉の重なりです。レーシック・ラセックはレーザーで角膜(かくまく)の形を整える手術であり、目元のリフティングや顔のレーザー施術もエネルギーを用いる施術です。同じ「レーザー」という言葉がつくと、同じ場所に同じように作用するように感じられますが、狙う組織も、目の扱い方も異なります。
実際の診療で見られているのは、「レーザーの光が角膜に届くかどうか」よりも、「今がどの時期か」、そして「目の手術歴を施術者が把握しているか」という点です。角膜は目の表面を覆う透明な膜で、レーシック・ラセックが形を整える場所でもあります。まずは、その角膜に光が届かないよう、施術がどう設計されているかから見ていきます。
施術中、目はどのように保護されているのか
目のまわりにエネルギーを用いる施術では、眼の保護は選択肢ではなく基本の手順として扱われます。皮膚科レーザー医と眼科医による専門家コンセンサスでは、眼窩(がんか=眼球が収まっている骨の枠)の内側にレーザーを用いる場合、アイシールド(眼球保護具)の装着は必須とされ、素材はステンレス製・厚さ1mmのものが標準として示されています。目から離れた顔の範囲を扱うときは、波長に合わせた保護ゴーグルを用いる、といった形で使い分けられます。
どちらの場合も原則は同じで、光が眼に直接届く経路をあらかじめ塞いだうえで始める、という考え方です。この原則はレーシックを受けているかどうかで変わるものではなく、既往があるからといって保護が緩くなることはありません。心配されていた「光が角膜に当たる状況」そのものが、施術の設計段階で先に断たれている部分だとお考えください。
同じコンセンサスでは、施術中に熱さや目の痛みを感じた場合はただちに施術を中止し、シールドを外して見え方を確認するよう示されています。施術中に違和感があれば我慢せず、その場でお伝えください。
受けられる時期の目安|自己判断ではなく眼科医の確認を
保護の話が整理できると、残るのは時期の問題です。レーシック・ラセックの直後は、目そのものが回復の途中にあります。この時期は、目のまわりを押したり引いたりする刺激や、まぶたを操作する必要がある選択的な(急がなくてよい)施術は、時期を後ろに回すよう案内されることが少なくありません。
ただ、「何か月経てば大丈夫」という数字を、この記事で決めてお伝えすることはできません。レーシックかラセックか、矯正量がどの程度だったか、回復の進み方はどうかによって、落ち着く時期が変わるためです。判断の基準はカレンダーではなく、執刀した眼科医の確認になります。
- 回復期の途中:まぶたに触れる施術や目のまわりへの照射は、時期を待つ判断になることが多いです
- 眼科の受診時:「目元に熱や超音波を用いる施術を受けられる状態か」と尋ねておくと、判断が具体的になります
- 回復後:レーシック・ラセックの既往そのものが、恒久的な禁忌として扱われるわけではないとされています
「一定期間が過ぎたから大丈夫」と自己判断するのではなく、執刀した眼科医、そして施術を担当する医師の確認のうえで決めていただくことが大切です。
見落とされがちな「ドライアイ」という要素
時期を適切に選んでも、もう一つ残る要素があります。レーシック・ラセックを受けた目は、しばらくのあいだ乾きやすい傾向があるという点です。米国眼科学会(AAO)の解説では、レーシックを受けたほとんどの方にドライアイと日中の見え方の変動が生じ、これらの症状は通常1か月ほどで和らいでいくとされています。ただし、長引く場合や残る場合もあると併記されています。
そのため、目元の施術後によくある一時的な乾燥感やゴロゴロ感が、レーシックの既往がある方にはより強く感じられることがあります。これは施術が目を傷めた合図というより、もともと敏感になっていた状態の上に刺激が重なったものと考えられます。人工涙液などの保湿ケアをあらかじめ用意しておくと、体感が変わることも少なくありません。
もちろん、数日経っても乾きが引かない、見え方がかすむ、痛みが続くといった場合は、性質の異なる話になります。その際は施術を受けた医療機関と眼科の両方に確認していただくほうが安全です。
リスクと注意点|カウンセリングで伝えておきたいこと
回復が落ち着いた後は、判断の重心がカウンセリング(問診)に移ります。目の手術をいつ、どの方式で受けたか、今も乾きや見え方の変動が残っていないか、眼科でどのような説明を受けたか。この情報があってはじめて、目元にどの保護を用いるか、どこまで照射するか、出力をどう設定するかを決めることができます。数年前の手術であっても、ぜひお伝えください。
- 赤みや腫れ、痛み、見え方の変化が続く場合は、自己判断で様子を見ずに速やかに受診してください
- 施術後しばらくは乾燥感を覚えやすいことがあるため、保湿ケアの準備をおすすめします
- 回復の速さや目の状態には個人差がありますので、同じ時期でも判断が異なる場合があります
なお、目元の高周波(RF)や超音波によるリフティングは、もともと眼窩の縁より内側には照射しないプロトコルで設計されています。サーマジ(高周波RF)やソフウェーブのように目元を扱う機器も、まぶたと眼球を避ける範囲で用いられます。そこに目の手術歴が加わることで、施術者は照射範囲と出力をもう一段慎重に設定することになります。
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まとめ
レーシック・ラセックの既往があっても、回復が安定した後であれば、それ自体が目元の施術の恒久的な禁忌として扱われるわけではないとされています。施術中の眼の保護は既往の有無にかかわらず基本の手順として行われるため、判断の焦点はむしろ「今がどの時期か」「手術歴が共有されているか」に移ります。回復の速さや目の状態には個人差がありますので、時期の判断は執刀した眼科医の確認を優先し、施術内容については担当医と相談のうえで決めていただくのが安心です。
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