三十代後半、不痛な提升術をお探しの方へ — LDM水滴提升の話
一般HIFUがアイロンなら、LDMは振動マッサージ機。二つの周波数を交互に照射します


魏永鎮
代表院長
三十代後半、不痛な提升術をお探しの方へ — LDM水滴提升の話
季節の変わり目になると、診察室に「急に肌がくすんでしまって」とおっしゃる方が増えてきます。
「提升術は受けたいけど、あのチクチクする痛みが耐えられなくて」という方が本当に多いんです。
今日はその理由を、一つひとつ丁寧にご説明していきますね。
LDM水滴提升、一般HIFUとの決定的な違い
LDMはLocal Dynamic Micromassageの略で、
二つの異なる超音波周波数を
高速で交互に照射する機器です。
よく知られている超聲刀(高強度集束超音波)とは異なり、
LDMは一点に熱を集めて凝固させることはしません。
細胞と細胞の間に微細な圧力変化を与えることで、
リンパや細胞外基質を振動させる方式です。
なぜLDMは熱くならず、振動で引き上げられるのでしょうか
この記事のポイント
LDMは二つの超音波周波数を交互に照射し、細胞に「振動マッサージ」を与える方式です。一般HIFUが「熱いアイロン」なら、LDMは「振動マッサージ機」— 痛みやダウンタイムをほぼ抑えながら弾力を引き上げます。
この部分は意外だとおっしゃる方が多いのですが、
先週、48歳のお客様がいらして
「LDM水滴でたるんだ頬を引き上げてほしい」とおっしゃいました。
でも実際に診察してみると、SMAS筋膜層がすでにかなり緩んでいる状態でした。
このようなケースでは、正直LDM単独では十分な効果が見込めません。
そのため、その日は施術をお勧めせず、
超聲刀+ミッドフェイスへの填充劑の組み合わせを先にご提案しました。
なぜこのように分かれるのか、ここでメカニズムが重要になってきます。
一般HIFUは深さ3.0mm・4.5mmに
65度前後の熱凝固点(TCP)を作ります。
SMAS筋膜層を瞬間的に収縮させるわけです。
「熱いアイロンでプレスする」という例えはそこから来ています。
一方のLDMは、通常3MHzと4.5MHz、
あるいは1MHzと3MHzの二つの周波数を
1秒間に数十〜数百回交互に照射します。
周波数が切り替わるたびに細胞内の液体に
微細な加速・減速が生じ、
これが細胞単位の「振動マッサージ」になるわけです。
熱によるダメージなしにリンパの流れが解消され、
線維芽細胞の活性が高まります。
LDMは「熱で引き締める」施術ではなく、「振動で目覚めさせる」施術です。
そのため、本格的にたるみが出た方への単独使用では効果が弱く、
初期の弾力低下・むくみ・敏感肌にはほぼ第一選択としてお勧めしています。
LDM水滴提升、どんな方にお勧めで、誰には向かないか
こちらを見ていただくと、より明確になります。
| タイプ | お勧め度 | 理由 |
|---|---|---|
| 20代後半〜30代前半、弾力低下の初期段階 | ★ 最適 | 真皮への刺激でコラーゲン合成を誘導 |
| 施術後のむくみ・紅潮が強い方 | ★ 最適 | リンパ排出・鎮静効果 |
| 敏感肌・赤みが強く、HIFUの痛みに耐えられない方 | お勧め | 熱ダメージなしに刺激が可能 |
| 40代後半以上、本格的なたるみがある方 | 単独は非推奨 | SMAS収縮は難しい → HIFU併用を推奨 |
| 即効性のある輪郭変化を求める方 | 非推奨 | 効果は累積・段階的 |
ただし、万能というわけではありません。
ドラマチックな即時変化を期待される場合は、物足りなさを感じられるかもしれません。
通常3〜5回受けていただいて初めて
「肌の質感が変わった」と実感される方が多いです。
ただ、ダウンタイムの負担がほぼないため、
大切なご予定の直前でも受けていただけるのが、
他の施術との最大の違いです。
診察室でよくいただくLDMへのご質問 3選
Q1. LDMは1回受けるだけで効果がありますか?
A. これを一言でお答えするのが難しいのは、
むくみや赤みを抑える効果については、1回受けただけで
当日の鏡でご確認いただける方が多いからです。
ただ、弾力や肌質の改善となると話は少し変わります。
3回目あたりから自分で実感される方が多い傾向にあります。
1回受けて「あまり変わらない」とおっしゃる方は、実際のところ半数ほどいらっしゃいます。
ここまで読んでいただくと、次のことが気になるかと思います。
Q2. どのくらいの頻度で受ければいいですか?効果はどのくらい持続しますか?
A. 昨日いらした方もこれをご質問されていました。
55歳の方で、「1回受けたら1年持ちますか?」とお聞きになられました。
私は通常、最初の2ヶ月は2週間おきに4〜5回、
その後は月1回のメンテナンスをお勧めしています。
その方にも同じスケジュールで組んでいただき、
現在6週目ですが、リンパの滞りが解消されて
フェイスラインがずいぶんスッキリされています。
最後にもう一点だけお伝えすると、
Q3. 本当に副作用はないのですか?
A. ここを触れないと後悔されると思いますので、必ずお答えします。
一般的にLDMは非熱的な刺激であるため、
熱傷や神経損傷のリスクはほぼゼロに近いです。
ただし、週に2〜3名ほどは
施術直後に一時的な痒みや微熱感を訴えられます。
ほとんどは30分以内に治まります。
インプラントや金属施術部位は避けて照射する必要がありますが、
それ以外は実質的に安全とご理解いただいて問題ありません。
今日一つだけお持ち帰りいただくとすれば — LDMは「引き締める」施術ではなく、「目覚めさせる」施術だということです。
次の記事では「LDMとHIFUを同じ日に受けてもいいのか、どの順番で組めばシナジーが出るのか」を解説します。同じお客様でも順番を変えるだけで結果がどう変わるか、ケースでご紹介します。魏榮珍でした。








