鏡の中のフェイスラインがぼやけてきた今、ウルセラの効果を検討しているなら
同じHIFUでもウルセラが違う理由、SMAS層の熱凝固点の精度に答えがあります

鏡の中のフェイスラインがぼやけてきた今、ウルセラの効果を検討しているなら
気候が涼しくなると、診察室はリフティング相談で賑わい始めます。
「夏は汗が気になってできなくて、
冬になる前にフェイスラインを整えたくて来ました」とおっしゃる方が本当に多いんです。
今日は、その理由をひとつひとつ丁寧にご説明していきますね。
ウルセラとシュリンクの違いはどこにあるのか
ウルセラは、高密度焦点式超音波(HIFU)を
皮膚の内側のSMAS層 (筋膜層)まで照射し、熱凝固点を形成するリフティング機器です。
SMAS層 (筋膜層)とは顔の筋膜層のことで、
形成外科でフェイスリフト手術を行う際に
実際に引き上げる層のことです。
シュリンクや他のHIFUも仕組みは同じです。
ただ、少しわかりにくいのは、
同じ「HIFU」にカテゴリーされていても、
熱凝固点が形成される深さの精度が機器によって異なる点です。
ウルセラはリアルタイム超音波イメージングによって、
今照射している深さが本当にSMAS層 (筋膜層)なのかを確認しながら照射します。
一方、シュリンク系の機器はそのイメージング機能を持たず、
カートリッジの深さ設定を信頼して照射する仕組みです。
ウルセラの効果が他のHIFUと異なる本当の理由
ウルセラ効果の本質は「SMAS層 (筋膜層)の熱凝固点を
どれだけ正確な深さに形成できるか」にあります。
同じHIFUでも深さの誤差が大きくなると、
エネルギーはしっかり入ったのにリフティング効果が出ない、という事態が起こります。
先月ご来院された40代後半の女性の方がいらっしゃいました。
「他のクリニックでHIFUを4回受けたけれど、
施術のたびにむくみが出るだけで終わってしまった」とのことでした。
お顔を拝見すると、脂肪も多くなく、
肌の厚みも平均よりやや薄めの方でした。
このようなタイプの方は、SMAS層 (筋膜層)が平均的な深さ(4.5mm)より
少し浅い位置にあることが多いんですね。
ここで大切なポイントがあります。
多くのHIFU機器は4.5mmカートリッジを使用すると、
「4.5mmの深さに熱凝固点が形成される」と想定しています。
でも実際のSMAS層 (筋膜層)が3.8mmの位置にあったとしたら?
エネルギーはSMAS層 (筋膜層)を通り越して脂肪層に届いてしまい、
リフティングではなく、頬のくぼみだけが生じてしまいます。
ウルセラは施術前に超音波でその層を直接確認します。
SMAS層 (筋膜層)が浅い方には3.0mmカートリッジから、
深い方には4.5mm中心で設計を変えて対応します。
この方の場合は3.0mmと4.5mmを
7:3の比率で組み合わせて2回施術を行い、
2回目の施術から3ヶ月後にフェイスラインが整いました。
熱凝固点の数も重要です。
ウルセラのフルフェイスは通常
800〜1000ショット程度を照射しますが、
そのうちSMAS層 (筋膜層)に正確に届くショットの割合は
機器の精度によって大きく変わります。
正直に申し上げると、
「何ショット受けたか」よりも
「正確な深さに何ショットが届いたか」が結果を左右します。
ウルセラの効果は「超音波が何メガヘルツか」ではなく、
「自分のSMAS層 (筋膜層)がある深さにエネルギーが届いたか」で決まります。
肌の厚みには個人差が大きいため、
イメージングで確認しながら照射することが、結果の違いを生み出すのです。
ウルセラの効果、どんな方にお勧めでき、どんな方にお勧めしないか
ケースによって異なりますが、
私は通常このように分類しています。
ただ、ウルセラが必ずしも全員に最適というわけではありません。
ウルセラは施術中の痛みが他のHIFUよりも強めで、
費用も2〜3倍の差があります。
そのため、顔がすっきりしていて
頬の脂肪が少ない方には、
フィラーやスカルプトラを先にお勧めすることもあります。
リフティングだけを強くかけると、
かえってより痩せて見えてしまうことがあるからです。
ただし、フェイスラインが明確にぼやけてきた40代以上の方で、
SMAS層 (筋膜層)のたるみが主な原因の方には、
依然として最も確実な選択肢です。
ウルセラのカウンセリング前に確認しておきたい3つのこと
Q1. ウルセラを1回受けると何年持ちますか?
A. 通常12〜18ヶ月程度持続するとお伝えしていますが、
実際には個人差が大きいです。
体重変化がほとんどなく、
日頃から紫外線対策をしっかりされている方は2年ほど持続される場合もあり、
急激なダイエットをされると
6ヶ月でたるみを感じることもあります。
Q2. シュリンクを何度も受ける方がよくないですか?
A. これは少し判断が難しいところで、
シュリンク3〜4回分の費用はウルセラ1回分とほぼ同じになります。
効果はケースによって異なりますが、
たるみが強い方はシュリンクを10回受けても
ウルセラ1回に及ばないケースがあります。
逆に、初期の弾力低下であればシュリンクでも十分なこともあります。
ですから、どちらが絶対によいとは言えず、
まず今の自分の肌の状態を見極めることが大切です。
Q3. 施術後に頬がこけるという話を聞きましたが?
A. これは事実です。
よく誤解される点ですが、
ウルセラ自体が脂肪を溶かすわけではなく、
エネルギーが誤って脂肪層に集中するとくぼみが生じます。
そのため、顔の形の分析なしに
「フルフェイス800ショットを一律に」行うクリニックは避けた方が良いでしょう。
深さ別のショット配分をどのように設計するか、
事前にきちんと説明してもらえるか、必ず確認してみてください。
ご不明な点があれば、診察室で直接拝見しながらご案内します。ウィ・ヨンジンでした。











