妊娠・授乳中に避けたい成分と使える代替を解説する図

妊娠・授乳中、レチノールとナイアシンアミドはどこまで大丈夫?成分別に整理

手持ちの化粧品を「一度止める」「濃度を見て判断」「そのまま続けてよい」の三つに仕分けして、成分別に整理します。

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妊娠・授乳中、レチノールとナイアシンアミドはどこまで大丈夫?成分別に整理

「授乳中 ナイアシンアミド」「レチノール 授乳」——夜中の授乳の合間に、こんな言葉を検索した方も多いのではないでしょうか。知りたいのは一般論ではなく、いま洗面台に置いてある、その一本を使ってよいのかどうかですよね。

この記事では、家で使うスキンケアの成分を「一度止める」「濃度を見て判断」「そのまま続けてよい」の三つに仕分けして整理します。全部を手放す必要はない、というところから始めます。個人差がありますので、最終的な判断は診察した医師と一緒に決めていただくのが安心です。

レチノールは妊娠がわかった時点で一度お休みする成分です

検索して最初に確かめたいのが、ここだと思います。レチノール(ビタミンAから誘導された成分の総称で、しわやニキビのケアに使われます)をはじめとするレチノイド系は、妊娠・授乳期のスキンケアで最もはっきり「一度止める」側に置かれる成分です。特に飲むタイプのイソトレチノインは、胎児への影響が懸念されるため妊娠中は禁忌に分類されています。塗るタイプのレチノイドについても、十分なデータが積み上がるまでは使用をすすめられない、という整理が一般的です。

  • 飲むイソトレチノイン:妊娠中は禁忌に分類され、対象から外れます
  • 塗るレチノイド(レチノール配合の美容液やクリームなど):妊娠中は避ける方向が望ましいとされています
  • 授乳中:妊娠中ほど厳格ではない成分もありますが、レチノイドは引き続き慎重に見る対象です

すでに数日、あるいは妊娠に気づく前から塗っていた、という方は少なくありません。過ぎたことを強く悔やむよりも、今日から使用を止めて、次の診察で製品名と使っていた期間を伝える、という流れのほうが現実的です。個人差がありますので、自己判断で結論を出さず、一度医師に確認しておくと安心です。

ナイアシンアミドは授乳中もそのまま?続けやすい成分

もう一つ検索の多い成分がナイアシンアミドです。先に結論をお伝えすると、ナイアシンアミド、ヒアルロン酸、ビタミンC美容液のようなおだやかな成分は、妊娠・授乳中も比較的安全に続けられる側に整理されています。保湿や小じわのケアは、この並びを土台に置いておくと無理がありません。

ニキビが気になる場合も、行き場がなくなるわけではありません。アゼライン酸、過酸化ベンゾイル、塗るクリンダマイシンが、比較的安全な選択肢として挙げられます。アゼライン酸はニキビにも色素沈着にも使われる成分で、レチノイドを外したあとの置きかえ先としてよく名前が挙がります。

ナイアシンアミドは授乳中もそのまま?続けやすい成分

ここで一つだけ気をつけたいのは、「続けやすい=新しく買い足してよい」ではない、という点です。肌が敏感に傾きやすい時期ですので、使い慣れた製品を中心にシンプルに保つほうが、何かあったときに原因をたどりやすくなります。新しい成分を試したいときは、一つずつ、診察で確認したうえで取り入れると安心です。

濃度しだいで判断が変わる成分 ― サリチル酸とハイドロキノン

白黒がつきにくいのが、このグループです。高濃度のサリチル酸を使う強めのBHAピーリングや、美白に使う高濃度のハイドロキノンは、妊娠中は慎重に向き合うのが一般的とされています。ただし見るべきなのは、成分名そのものよりも濃度と使い方のほうです。

配合量の少ない化粧品レベルと、クリニックで行う処置レベルは、分けて考える必要があります。同じ成分名が書かれていても、洗い流すタイプの化粧品と、高濃度で角質を落とす処置ではまったく別物です。角質やキメが気になる場合は、低濃度の乳酸やナイアシンアミドに置きかえておくと、判断がぶれにくくなります。

判定成分の例見るポイント
一度止める飲むイソトレチノイン、塗るレチノイド妊娠がわかった時点で使用を止めます
濃度を見て判断高濃度サリチル酸(BHA)、高濃度ハイドロキノン化粧品レベルか処置レベルかで分けます
そのまま続けやすいナイアシンアミド、ヒアルロン酸、ビタミンC美容液、アゼライン酸、過酸化ベンゾイル、塗るクリンダマイシン使い慣れた製品を中心にします

この仕分けは、あくまで一般的な目安です。同じ成分でも、濃度や使用量、そのときの肌の状態によって判断は変わりますし、個人差もあります。手持ちの製品で迷うものが出てきたら、成分表を持って診察のときに確認するのが、いちばん確実です。

急にヒリヒリする、色素が濃くなった ― それは成分のせい?

成分表を読む前に、知っておくと気持ちが楽になることがあります。妊娠すると、ホルモンの変化によって肌の反応が普段と変わります。メラニン(肌の色を決める色素)をつくる細胞が活発になり、頬や額に色素が広く浮かぶ肝斑(かんぱん)が出てくることがあります。真皮の水分や弾力もゆらぐため、今まで合っていた製品が急にヒリヒリと感じられることも珍しくありません。

つまり、しみたのは「その成分が危ないから」とはかぎらず、肌側の条件が変わったから、というケースも少なくありません。だからこそこの時期は、効果の強い成分よりも、今の自分の肌と赤ちゃんにとって安全な成分を優先する流れが自然になります。

急にヒリヒリする、色素が濃くなった ― それは成分のせい?

そして、こうした変化の多くは一時的です。妊娠中に濃くなった色素は、出産後にホルモンが落ち着くにつれて薄れていくことも少なくありません。今すぐ何とかしようと強い成分に戻すよりも、紫外線対策とおだやかなケアで、これ以上濃くならないように守る時期と考えていただくと気が楽になります。個人差がありますので、変化が気になるときは医師にご相談ください。

化粧台の仕分け手順と、医師に確認するときの伝え方

ここまでの内容を、実際の手順に落としてみます。十分ほどあれば終わりますし、捨てる作業ではなく、いったんよけておく作業です。

  • 今使っている製品を全部並べます。スキンケアだけでなく、ニキビ用のクリームや美白系の美容液も一緒に出します
  • 成分表からレチノイド系と高濃度の酸を探します。見つかったものは、いったん別の場所へよけておきます
  • 残ったものはそのまま使います。保湿と日焼け止めは続けていただいてかまいません
  • 判断がつかない製品は捨てずに取っておきます。診察のときに見せる材料になります
  • 新しい製品は、この時期は増やさずに様子を見ます

診察のときは、製品名だけでなく、いつからどれくらいの頻度で使っていたか、肌にどんな反応が出たかまで伝えていただけると判断がしやすくなります。授乳をしているかどうか、持病や飲んでいるお薬があるかも、先にお伝えください。

ソウル・ハプチョンのBeautystoneでも、この時期のご相談は何かを足す提案からではなく、今お使いの製品と肌の状態を一緒に確認するところから始めています。個人差がありますので、迷う成分は自己判断で決めず、診察のうえで一緒に整理していくのが安心です。

よくある質問

授乳中にナイアシンアミドの美容液を毎日使い続けても大丈夫でしょうか

ナイアシンアミドは、妊娠・授乳中も比較的安全に続けられる側に整理されている成分です。ただし濃度や肌の状態によって感じ方は変わりますし、個人差もあります。使っていてヒリヒリする、赤みが続くといった変化があるときは、量や頻度を落としたうえで、診察のときに製品名とあわせてご相談ください。

化粧品の成分表で、避けたい成分はどこを見れば見分けられますか

まずはレチノイド系の表記と、高濃度の酸の表記の二つを探してみてください。レチノール配合の美容液やクリームは、いったんよけておく対象になります。サリチル酸やハイドロキノンは化粧品レベルか処置レベルかで判断が分かれるため、表記だけでは決めきれないこともあります。読み取れない場合は、その製品ごと診察に持参していただくのが確実です。

妊娠中に止めたレチノールは、授乳が終わればすぐ再開できますか

授乳中は妊娠中ほど厳格ではない成分もありますが、レチノイドは引き続き慎重に見る対象とされています。再開の時期は、授乳の状況や肌の状態によって変わりますので、自己判断で戻すのではなく、診察のときに確認していただくのが安心です。再開するときも、いきなり毎日ではなく頻度を落として様子を見る、という進め方が現実的です。

妊娠中でもニキビが治まらないときは、どの成分から試せばよいですか

アゼライン酸、過酸化ベンゾイル、塗るクリンダマイシンが、比較的安全な選択肢として挙げられます。ただし、いくつも同時に足すのではなく、一つずつ試して肌の反応を見るほうが、合わなかったときに原因をたどりやすくなります。個人差がありますので、市販品で迷う場合や、赤みや痛みを伴うニキビが続く場合は、早めに診察でご相談ください。

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