ピコウェイのタトゥー除去で中盤から薄くなる実感が減る理由と組み直しの目安
タトゥー除去

ピコウェイのタトゥー除去が途中で止まった?原因を解説

序盤は大きく薄くなったのに、中盤から違いが分かりにくくなる。その多くは除去が止まったのではなく、残ったインクの大きさと深さが変わった結果です。見分け方と組み直しの目安を整理しました。

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タトゥー除去を始めて2回目、3回目あたりまでは、写真を並べるたびに「確かに薄くなった」と分かる方が多いです。ところが回数を重ねるうちに、前回との違いを見つけにくい時期に入ることがあります。

このとき、除去が止まってしまったのではないか、機械や設定を変えるべきではないかと考え始める方は少なくありません。ただ、この区間の多くは除去が止まったのではなく、残っているインクの性質が変わったことによる見え方の違いです。とはいえ、進み方が緩やかになっているだけの場合と、照射間隔や設計がかみ合っていない場合は、外から見ると似ています。

本記事では、ピコウェイによるタトゥー除去で中盤に変化を感じにくくなる理由を、インクの粒子と排出の仕組みから整理し、そのうえで計画を組み直すかどうかを判断する目安をご紹介します。

回数を重ねると変化が分かりにくくなるのはなぜ?

結論からお伝えすると、多くの場合は除去が止まったのではなく、残っているインクの粒子が小さく、また深い位置に移っているためです。ここでは、その仕組みを順に整理します。

ピコウェイのようなピコ秒レーザーは、インクを熱で焼き切るのではなく、ごく短い時間に衝撃を与えて粒子を細かく砕きます。砕かれた破片は、そのまま皮膚にとどまるわけではありません。ピコ秒レーザーのタトゥー・色素治療における役割をまとめたレビューでは、破片が表皮を通って外へ出るか、マクロファージと呼ばれる細胞に取り込まれて運び出される形で処理されると説明されています。同じレビューでは、平均6.5回の施術で平均79%程度まで薄くなったという結果も報告されています。

マクロファージは、体の中を巡って異物を取り込み、リンパの流れに乗せて運ぶ役割をもつ細胞です。この運び出しには数週間単位の時間がかかるため、タトゥー除去はもともと一度で終わる施術ではありません。

序盤と中盤の差は、ここから生まれます。最初の数回では、浅い層にある大きく脆い粒子から先に砕けていきます。色をいちばん濃く見せていた成分がここに含まれるため、見た目の変化が大きく感じられます。回数を重ねると、残るのはより深い層にある粒子や、すでに何度か砕かれて小さくなった破片です。小さな破片は砕きにくいうえ、同じ量が排出されても色の変化としては表れにくくなります。実際には進んでいるのに、体感だけが小さくなる区間が生まれるわけです。

浅く大きい粒子から先に砕けるため序盤ほど見た目の変化が大きくなる仕組み

色と深さで変わる、残りやすいインク

同じタトゥーの中でも部分ごとに進み方が違うと感じる場合、色が理由になっていることが少なくありません。ここでは、色と深さがつくる差を整理します。

先ほどのレビューでは、波長によって反応しやすい色が分かれると報告されています。1,064nmの波長では黒と紫の系統がよく反応し、黄色と赤はそれぞれ532nmの波長で85%、80%と高い除去率を示したとされています。ひとつの波長だけで、すべての色を同じ速さで薄くしていくことは難しいということです。

深さも重なります。個人が手作業で入れたタトゥーは比較的浅く不均一に入っていることが多く、専門の機械で入れたタトゥーは深く密に入っています。同じ黒でも深さが違えば、必要な回数は変わってきます。

残っている状態分かりにくく感じる理由一般的な進め方
黒・濃い青序盤で大きく抜け、薄い残りだけになります回数を重ねて経過を見ます
緑・水色反応しやすい波長の幅が狭いです波長の選択を見直します
赤・黄色長い波長には反応しにくいです短い波長側で検討します
深く入ったインク届くエネルギーが減ります回数に余裕をもたせます
複数の色が重なる部分色ごとに進み方が違います区画を分けて設計します
残ったインクの色と入っている深さによって進み方が分かれることを示す比較

停滞なのか、照射間隔や設計の問題なのか

体感が減ったときに最初に確かめたいのは、前回からどれくらい空いているかです。砕かれた破片を体が運び出している途中で次の照射を受けると、まだ処理の途中にある破片に改めてエネルギーを使うことになります。施術は受けているのに変化は小さい、という組み合わせはここから生まれます。逆に間隔が空きすぎると、全体の進行が間延びして停滞のように感じられます。

次の5点を整理しておくと、診察での判断がぐっと楽になります。

  • 前回の照射から何週間経っているか — 間隔が短ければ体感が減るのは自然です
  • 同じ照明と角度で撮った写真があるか — 光の条件が違うと比較になりません
  • 色ごとに分けて見たか — 黒は抜けて緑だけ残るという例はよくあります
  • 施術後のかさぶたや赤みが前回と同じくらいだったか — 反応が弱まっていれば設定を見直します
  • 最近、日焼けが増えていないか — 色素の反応が重なると判断がぼやけます

リスク・副作用と、次の照射までの過ごし方

照射のあとは、赤みや腫れ、かさぶた、ときに水ぶくれが生じる場合がありますが、数日から1週間程度で落ち着くことがほとんどです。ただし、痛みが強くなる、じくじくした状態が長引くといった変化がある場合は、次の予約を待たずに速やかに医師へご相談ください。

経過の途中でとくに気をつけたいのは色素沈着です。かさぶたを無理に取ったり、施術部位に紫外線を当て続けたりすると、色素の反応が重なって残りのインクを読み取りにくくなります。判断がしにくくなれば、次の設定も控えめにせざるを得ません。かさぶたは自然に落ちるまで触らずにお待ちください。外出のときは衣類や日焼け止めで施術部位を覆いましょう。

個人差はありますが、間隔を詰めれば早く終わるという考え方はおすすめできません。処理の途中に重ねて照射すると、回数に対する効率が下がるうえ、皮膚への負担だけが積み上がります。

照射のあとのかさぶたと紫外線対策など次の回までの過ごし方

計画を組み直すときに確認すること

何回か続けても写真の上で変化が読み取れない場合は、回数だけを足すのではなく、設計そのものを見直します。診察では次のような順番で確認していきます。

  • 残っている色を分けて、どの色が動いていないかを特定します
  • その色に合う波長へ切り替えられるかを検討します
  • 前回からの間隔を伸ばし、排出のための時間を確保します
  • 面積が広い場合は区画を分け、部分ごとに設定を変えます
  • 目標を「完全に消す」に置くのか「隠せる程度まで」に置くのかを話し合います

最後の項目は見落とされがちですが、計画の立て方を大きく左右します。複数の色が重なっている部分や、以前に別の方法で消そうとして傷あとが残っている部分は、元の皮膚と同じ状態に戻すことが難しい場合があります。どこまでを目標にするかを先に決めておくと、途中の判断がぶれにくくなります。

まとめ

中盤で変化が分かりにくくなる区間は、除去が止まった合図とは限りません。浅く大きい粒子から先に抜けていくため、残るほど砕きにくく、見た目の変化としても表れにくくなるからです。一方で、照射間隔が短い、残った色に波長が合っていないといった理由が重なっている場合もあります。

ただし、タトゥー除去には色素沈着や瘢痕などのリスクも伴うため、回数を増やす前に経過を見直すことが大切です。ご自身のタトゥーの色と深さを踏まえた計画は、実際に診察した医師と相談して決めることをおすすめします。

ソウル・ハプチョンのBeautyStoneクリニックでは、LINEでのご相談を承っています。「最近は前ほど薄くならない」と感じている方は、これまでの回数と間隔をお知らせいただければ、次の一手を一緒に考えます。

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