口角ボトックスで口角は上がる?仕組みと持続期間を解説
口角ボトックスは口角そのものを持ち上げるのではなく、下向きに引っ張る筋肉の力を緩めることで、表情を柔らかく見せる施術です。仕組みと持続期間、フィラー併用の考え方を解説します。

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最終更新:2026年7月
口元は動いていないのに、鏡や写真で口角が下がって見える気がする——ふとそう感じたことはありませんか。
表情の癖やマッサージで変わればよいのですが、口角を引っ張る筋肉そのものの働きが原因になっている場合、セルフケアだけでは改善が難しいとされています。そこで選択肢に挙がるのが口角ボトックスです。
本記事では、口角ボトックスがどのような仕組みで働くのか、そして「口角が上がる」という表現がどこまで正確なのかについて詳しく解説します。
口角ボトックスとは?口角が下がる仕組み
顔には口角を上に引き上げる筋肉と、下に引っ張る筋肉の両方があります。日頃の表情の癖によって、どちらの力が優位かは人それぞれ異なります。口角が下がって見えやすい方は、口角を下に引っ張る口角下制筋(こうかくかせいきん、DAO)の働きが相対的に強いことが関係している場合があります。
口角ボトックスは、この口角下制筋に少量のボトックスを注入して、下に引っ張る力をやわらげる施術です。下向きの力が弱まることで、引き上げる筋肉の働きが相対的に目立ちやすくなり、口角が自然に上がったような印象になります。
注入量は片側あたり2〜4ユニット程度が目安で、エラ(咬筋)のボトックスと比べるとごく少量です。以下の表で目安を比較します。
| 部位 | 注入量の目安 |
|---|---|
| 口角(片側) | 2〜4ユニット程度 |
| エラ(咬筋、片側) | 30〜50ユニット程度 |
口元の筋肉は発音や表情に直接関わるため、量を増やしすぎると不自然な表情や滑舌への影響につながる場合があります。少なめの量から始め、必要に応じて調整していく考え方が基本です。

「上がる」のではなく「下がりにくくなる」効果
ここで誤解されやすいポイントがあります。口角ボトックスは口角そのものを持ち上げる施術ではありません。正確には、下に引っ張る力が弱まることで、無表情のときに下がって見えていた印象がやわらぎ、フラットで穏やかなラインに近づくという変化です。
笑ったときの口角も、下に引っ張る力の抵抗が減る分、自然に動きやすくなる傾向があります。ただし、笑顔そのものが大きく広がったり、口角が頬の高い位置まで上がったりするような変化ではない点は理解しておく必要があります。
効果が出るタイミングと持続期間の目安
口角ボトックスは注入した直後に変化が出るものではありません。筋肉の働きが弱まり始めるまでに、通常3〜7日程度かかるとされています。効果の持続期間は4〜6ヶ月が目安ですが、個人差があり、それより短い場合も長い場合もあります。
表情筋をよく動かす方は、効果が早めに落ち着きやすい傾向があります。頻繁に受ければよいというものではなく、自身の表情の癖に合わせて間隔を調整していくことが大切です。
初めて受けた方の中には、「あまり変化を感じない」と思うケースもあります。注入量が少なめであることに加え、施術前後の自分の表情を客観的に比較しづらいことも理由の一つです。同じ姿勢・同じ照明で施術前後に写真を残しておくと、変化を確認しやすくなります。
反対に、大きな変化を期待しすぎて物足りなさを感じる場合もあります。口角ボトックスは、周囲の人が一目でわかるほど劇的な施術ではなく、「なんだか今日は表情が柔らかいね」と感じてもらえる程度の変化が、自然な仕上がりとされています。

マリオネットラインがある場合はフィラー併用も
口角が下がって見える原因は、筋肉の働きだけとは限りません。加齢とともに口角の外側のボリュームが減ると、マリオネットラインと呼ばれる縦のラインが目立ちやすくなります。この場合、ボトックスだけを受けてもラインそのものは残ります。
そのため、ボトックスとフィラーを組み合わせて受けるケースも少なくありません。ボトックスで引っ張る力を緩め、フィラーで凹みを補うことで、より自然な仕上がりに近づけやすくなります。どちらか一方だけを受けて「あまり効果を感じない」と思う場合は、もう一方の要素が影響している可能性があります。

副作用と受ける前に確認したいこと
注入部位の軽い腫れや内出血が起こる場合がありますが、多くは自然に目立たなくなっていきます。気になる症状が長引くようであれば、早めに医師へ相談することをおすすめします。
もっとも注意したいのは、量を入れすぎた場合の影響です。口元の筋肉は発音や表情に直接関わるため、必要以上に多く注入すると、表情がぎこちなくなったり、滑舌にわずかな違和感が出たりする可能性があります。「少なめから始めて、足りなければ追加する」という考え方が、口角ボトックスにも当てはまります。
受ける前には、次の3点を確認しておくとカウンセリングがスムーズです。
- 気になっているのは無表情のときの下がりか、笑ったときの違和感か
- 口角の外側にマリオネットラインがあるかどうか
- 普段の表情(無表情・会話中・笑顔)を医師に見てもらい、量と位置の判断材料にすること
これらを踏まえたうえで、医師と相談しながら量を決めていくことが、自然な仕上がりにつながります。
まとめ
口角ボトックスは、口角を持ち上げる施術ではなく、下に引っ張る筋肉の力を緩めることで、下がった印象をやわらげる施術です。効果は注入後3〜7日ほどで現れ始め、4〜6ヶ月ほど持続するといわれていますが、個人差があります。
ただし、マリオネットラインが気になる場合はフィラーとの併用を検討したほうが自然に仕上がりやすく、量を入れすぎると表情や滑舌に影響が出る可能性もあります。ご自身の表情の癖を理解し、医師と相談しながら決めることが大切です。
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よくある質問
Q1. 口角ボトックスを受けると滑舌が悪くなりますか?
適正な量であれば滑舌への影響はほとんどないとされています。ただし、必要以上に多く注入すると、表情が不自然になったり、滑舌にわずかな違和感が出たりする可能性があります。少なめの量から始めるのが安心です。
Q2. 初めての施術でも効果を実感できますか?
多くの場合、初回でも効果を実感しやすいとされています。ただし、普段から口角を下げる力が強い方は、1回だけでは物足りなく感じることもあります。その場合は次回以降に量を調整していく方法があります。
Q3. フィラーと同時に受けても問題ありませんか?
ボトックスとフィラーを組み合わせて受けるケースは少なくありません。ボトックスで引っ張る力を緩め、フィラーでマリオネットラインの凹みを補うと、より自然な仕上がりに近づけやすくなります。ただし、同日にまとめて受けるより、時期を分けて受けたほうが安心な場合もあります。
Q4. 口角ボトックスの注入量はどれくらいが目安ですか?
片側あたり2〜4ユニット程度が目安とされ、エラ(咬筋)のボトックス30〜50ユニット程度と比べるとごく少量です。口元の筋肉は発音や表情に直接関わるため、少なめの量から調整していく考え方が基本です。










