更年期に肌が急にゆるむ?先に整えたいケアを解説
更年期に入ると、頬のボリュームやフェイスラインの変化を急に感じる方は少なくありません。ホルモンとコラーゲンの関係、そして先に整えたい基本のケアをまとめました。

更年期に入ったころから、鏡の中の肌がなんだか以前と違うと感じた経験はありませんか。頬のふっくら感が抜けたり、フェイスラインがぼやけて見えたり、使い慣れた化粧品がなじみにくく感じたり。こうした変化は、多くの方が戸惑う悩みの1つです。
これは単なる「年齢のせい」だけではなく、ホルモンという、はっきりとした背景があります。仕組みを知って向き合えば、何から手をつければいいのか分からないという不安も、少し和らぎやすくなります。
本記事では、更年期に肌のコラーゲン*が減りやすい理由、高い施術より先に整えたい基本のケア、そしてハリを補う施術の違いについて詳しく解説します。
コラーゲン*:肌の内側(真皮)でハリや厚みを支えるタンパク質です。減っていくと肌が薄くなり、ゆるんで見えやすくなります。
更年期に肌の変化が早まるのはなぜ?
更年期の肌の変化の中心には、エストロゲン*があります。エストロゲンは肌のコラーゲンづくりを支える役割をもっているため、閉経の前後でこのホルモンが減ると、コラーゲンがつくられる速さが落ち、もともとあるコラーゲンも分解されやすくなると考えられています。
エストロゲン*:女性ホルモンの1つです。肌のコラーゲンや水分の維持に関わり、閉経の前後で減るとハリが下がりやすくなります。
実際に、閉経後の肌のコラーゲン変化を整理した研究では、閉経後の5年ほどのあいだに1型・3型のコラーゲンが約30%まで減っていくと報告されています。同じ年齢でも、閉経を過ぎたばかりの時期にいちばん変化を感じたという方が多いのは、こうした背景があるためだと考えられています。
この時期の変化には、ただ漠然と年を重ねたからではなく、ホルモンというはっきりした理由があります。流れを知っておくと、やみくもに焦らずに向き合いやすくなります。

高い施術より先に整えたい基本のケアは?
コラーゲンが減りやすい時期こそ、基本のケアの重みが増します。まず整えたいのは紫外線対策です。紫外線は残っているコラーゲンをさらに分解しやすくするため、更年期の肌にとっては、どの施術よりも先に置きたい土台になります。
その上で、薄くなったバリアを保湿で支え、コラーゲンづくりを助ける成分をコツコツ加えていく流れが無理のない順番です。日々のケアとしては、以下のような点を意識してみましょう。
- 紫外線対策は毎日の習慣にしましょう。曇りの日や室内でも、残ったコラーゲンを守る基本になります。
- 保湿でバリアを支えましょう。薄くゆらぎやすい肌を落ち着かせ、乾燥による小じわを目立ちにくくします。
- 強い刺激は控えめにしましょう。ゴシゴシ洗いや高頻度のピーリングは、ゆらいだ肌の負担になる場合があります。
この土台が整わないままだと、施術でコラーゲンを刺激しても、減っていく速さに追いつきにくくなります。更年期のケアは「何を足すか」より先に「減る速さをどう緩めるか」を置き、その上で必要な補強を重ねる順番が落ち着いています。

コラーゲンを補う施術はどう分かれる?
基本のケアを整えたうえで、それでもゆるみやボリュームの低下が気になる場合は、コラーゲンを刺激する施術で補強を検討できます。大きくは、熱で深い層を刺激する超音波・高周波のリフティングと、成分を入れてコラーゲンづくりを促すコラーゲンブースターに分かれます。
実際に、高密度焦点式超音波(HIFU)がコラーゲン合成を増やしたとする研究のように、熱の刺激がコラーゲンをふたたび補う流れも報告されています。両者の違いを整理すると、以下のようになります。
| 区分 | コラーゲンブースター | 超音波・高周波リフティング |
|---|---|---|
| 働きかけ方 | 成分を入れてコラーゲンづくりを促す | 熱で深い層を刺激する |
| 主に狙う変化 | 肌内側のボリューム・キメ | ゆるみ・ハリ |
| 実感の目安 | 数週間から数か月 | 数週間から数か月 |
個人差はありますが、通常どちらの施術も一度で大きく変えるというより、減っていくコラーゲンをふたたび補えるよう、時間をかけて後押しする働きに近いといえます。肌の厚みやゆるみの程度、基本のケアの状態によって合う組み合わせが変わるため、何から重ねるかは診察のときに一緒に決めるのがおすすめです。
費用はクリニックにより異なります。まずは今の肌がどの段階かを見てから、必要な範囲を相談していくと安心です。

施術に伴うリスクと知っておきたい注意点
コラーゲンを刺激する施術は、どれも体への働きかけを伴うため、リスクや副作用も一緒に理解しておくことが大切です。以下では、あらかじめ知っておきたい点を整理します。
- 施術後に赤みや腫れ、軽い違和感が生じる場合がありますが、数日から1週間程度で治まることがほとんどです。症状が長引く場合は、速やかに医師へご相談ください。
- 効果のあらわれ方には個人差があり、肌の状態や年齢によって向き不向きがあります。一度で完成するものではないと考えておくと安心です。
- 妊娠中・授乳中の方や、ホルモン関連の治療を受けている方は、事前に医師へその旨をお伝えください。
更年期の肌はゆらぎやすいぶん、施術の強さや間隔も一人ひとりの状態に合わせる必要があります。過度に怖がる必要はありませんが、リスクを理解したうえで、医師と相談しながら進めることが大切です。
ケアを始める前に確認したいこと
更年期の肌ケアは、基本と補強の順番を決めることが先です。始める前にいくつか点検しておくと、優先順位がはっきりします。以下では、確認しておきたいポイントを整理します。
- 紫外線対策の習慣が整っているか。残ったコラーゲンを守る、どの施術より優先したい基本です。
- 今の肌がどの段階か。薄くなり・ゆるみ・乾燥のうち、何がいちばん目立つかをまず読み取りましょう。
- 基本のケアの状態。保湿と紫外線対策が根づいているかで、補強を始める時期が変わります。
- 持病や飲んでいる薬。ホルモン関連の治療や薬がある場合は、相談のときに前もってお伝えください。
更年期の早い変化には、ホルモンというはっきりした背景があります。減る速さを緩める基本を先に置くと、補強もより届きやすくなります。ご自身にどのケアや施術が合うかは、実際に診察した医師と相談して決めるのが安心です。
まとめ
更年期の肌の変化の大きな軸は、ホルモンが減ることでコラーゲンが減りやすくなる流れにあります。高い施術を急いで探すより、まずは紫外線対策や保湿といった、減る速さを緩める基本を整えることが土台になります。
ただし、コラーゲンを補う施術には超音波・高周波のリフティングとコラーゲンブースターがあり、効果のあらわれ方には個人差があってリスクも伴います。ご自身の肌の状態を理解し、医師と相談して決めることが大切です。
ソウル・合井のBeautyStoneクリニックでは、LINEでのご相談を承っています。「更年期に入って肌のゆるみが気になる」という方は、施術の前に見直したい基本まで含めて、お気軽にご相談ください。
よくある質問
Q1. 更年期の肌には、まずリフティング施術をすればいいですか?
施術はハリを補う後押しにはなりますが、その前に紫外線対策や保湿といった基本のケアが先になります。減っていく速さを緩めるケアが根づいてこそ、施術の効果も保たれやすくなります。ご自身の肌の段階によっては、基本のケアだけで十分な時期もあります。まずは今の状態を見てから順番を決めるのがおすすめです。
Q2. 閉経後にコラーゲンが約30%減ると、もう元には戻せませんか?
減った分をそっくり元に戻すのは難しいのですが、紫外線対策でこれ以上減るのを緩め、コラーゲンを刺激するケアで一部を補うことは目指せます。一度で戻すというより、減る速さを緩めながら少しずつ補っていく、という見方が現実的です。過度に怖がる必要はありません。
Q3. コラーゲンブースターとリフティングは、どちらを先にするといいですか?
ゆるみやハリの低下が目立つときは熱で深い層を刺激するリフティングが、肌内側のボリュームやキメが主な悩みのときはコラーゲンブースターが出発点になることが多いです。ただし肌の状態によって分かれるため、どちらを先にするかは診察のときに一緒に見ていくのがおすすめです。
Q4. ホルモン治療を受けると、肌もよくなりますか?
ホルモン関連の治療は肌だけのためではなく、全身の健康という観点から検討される領域です。肌の変化と関わりがある場合もありますが、この部分は婦人科など担当の診療科と相談する必要があり、美容の観点だけで判断することはおすすめできません。気になる場合は、担当医と相談してみましょう。









