【院長解説】フィラー=ボリュームの時代は終わりました
ジュビダームMDコード:ボリュームではなく、リフティングポイントで考えるアプローチ

フィラーをボリューム補填にしか使わなかった時代は、もう終わりです
読む前にまず確認してください
Q. フィラーをたくさん入れれば、リフティング効果もあるのでは?
A. そこが落とし穴なんです。量で勝負しようとすると、顔が大きく見えるだけ。大切なのは「どこに入れるか」なんですよ。
Q. MDコードって何ですか?よく耳にするのですが。
A. 顔を8つの戦略的なポイントに分けたマップだと思ってください。ボリュームを足すポイントではなく、顔を支えるポイントです。
似ているように見えて、核心はまったく別のところにあります
ジュビダームMDコードのフィラー施術とは、
顔を8つの解剖学的ポイントに分け、
各ポイントに少量ずつ精密に注入するプロトコルです。
従来のフィラー施術が「凹んだところを埋める」だとすれば、
MDコードは「支えるべき場所をしっかり支える」に近い考え方です。
同じヒアルロン酸フィラーを使っていても、
アプローチの哲学がまったく異なるんですね。
ここでよくある誤解について
リフティングのためのポイントとして考えること、
これが次世代フィラーリフティングのアプローチです。
先月、40代前半の患者さんがいらっしゃいました。
別のクリニックでほうれい線にだけ
2ccを超える量を注入されていたんです。
ところが鏡を見ながらおっしゃったのが、
「シワは少し薄くなったけど、
顔がもっと重たく見えるんです」というお言葉でした。
正直に言うと、
これが典型的な第一世代アプローチの限界なんです。
凹んだ谷を埋めようとしても、
上の部分が支えられていないので、
全体の重心が下に落ちてしまうんですね。
MDコードは、ここからアプローチが変わります。
Ck1(頬骨前方)、Ck2(頬骨中央)、
Ck3(頬骨外側)というように、
頬側の3つのポイントにそれぞれ約0.2〜0.3ccだけ注入します。
総量は1ccにも満たないのですが、
この少量が深い層(骨膜上)に正確に入ることで、
下垂した軟部組織を上へ引き上げる
「柱」のような役割を果たすんです。
その患者さんには、すでに注入されていたほうれい線側には触れず、
頬骨の3ポイントに0.8ccだけ追加しました。
2週間後にいらしたとき、
ほうれい線が自然に浅くなっていました。
でも、ここで大切なことがひとつあります。
MDコードは、注入の深さが命です。
同じポイントでも、皮膚の浅い層(真皮層)に入れると
ボリューム感は出てもリフティング効果は得られません。
骨膜上または深部脂肪層、
深さにして5〜7mmの層に正確に届けることで
上へ引き上げる力が生まれます。
これが施術技術の核心です。
フィラーの量が多いほど若く見えるわけではありません。
どのポイントに、どの深さに入れるかが、結果を左右します。
MDコードの真価は、1ccで3cc分の変化をつくり出すところにあります。
診察室でのタイプ分けについて
ケースによって異なりますが、
私は通常このように分類しています。
ただ、これが必ずしも全員に向くわけではありません。
ひとつ必ずお伝えしたいことがあって、
MDコードは、すでに何度もフィラーを受けている方、
特にほうれい線や口元に積み重ねて注入されている方には、
すぐに適用するのが難しい場合があります。
既存のフィラーが定着していると、
新しく入れるポイントの位置が
本来の設計からずれてしまうんです。
このような方は、まず溶かすか時間をおいて、
再設計が必要になります。
ただ、フィラーの経験が少ない方や、
自然なリフティングを希望される方には、
依然として最も合理的な選択肢だと思いますよ。
診察室でよく聞かれる質問トップ3
Q1. スレッドリフトとMDコードフィラー、どちらがいいですか?
A. この2つは競合するものではありません。
スレッドは垂れた組織を物理的に引き上げるもので、
MDコードは凹んだ支持点を立て直すものです。
私の患者さんの中には、スレッドリフトを先に行い、
6ヶ月後にMDコードで頬骨の支持点を補強して
持続力を長く保たれている方も多くいらっしゃいます。
この2つは組み合わせることでシナジーが生まれます。
Q2. 一度にどのくらい入れて、どのくらい持ちますか?
A. 初回セッティングでは通常2〜3cc程度、
タイプによっては1ccで完了することもあります。
ジュビダームボルーマ基準で
平均12〜18ヶ月持続し、
頬骨のように動きの少ない部位では
2年近くもつ方もいらっしゃいます。
一方、口元や顎など動く部位は
より早く吸収されます。
Q3. 目立ちすぎませんか?あざやむくみは?
A. 頬骨の深い層に少量ずつ入れるので、
表面から触れてゴツゴツした感触になることは
ほとんどありません。
むくみは2〜3日程度、
あざは10人に1〜2人の割合で出ることがありますが、
1週間以内に落ち着きます。
ただ、血管が多い部位を扱うため、
解剖学的な知識が十分な医師のもとで
施術を受けることが最も大切です。
ご来院前にカカオトークでのご相談も承っております。







