755nmレーザーは効果的?色素が濃くなる理由と対処法を解説
755nmレーザーは、メラニンへの吸収効率が高い波長です。効果が出やすい一方、肝斑では色素が濃くなることがある点も知っておきたいポイントです。

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最終更新:2026年7月
シミやそばかすの治療でよく使われる755nmレーザーは、メラニンを非常に効率よく吸収する波長として知られています。
しかし、この吸収の高さこそが、肝斑などでは色素がかえって濃くなる「リバウンド」を招く原因にもなり得ます。
「効果が高い」ことと「リスクがある」ことが、実は同じ性質から生まれていると聞くと、少し意外に感じる方も多いのではないでしょうか。
本記事では、755nmレーザーの吸収特性がなぜ効果とリスクを同時に生むのか、そして病変ごとにどう照射方法を変えるべきかを解説します。
755nmレーザーとは?メラニン吸収が高い理由
ここでは、755nmレーザーの基本的な特徴について解説します。
755nmレーザーは、アレキサンドライト結晶を用いた医療レーザーで、皮膚のメラニンを主なターゲットとする波長のひとつです。
美容医療で使われる色素用レーザーには、ほかに532nmや1064nmといった波長もあります。532nmは表皮の浅い色素に強く反応する一方、1064nmは皮膚の深い層まで届きやすいものの、メラニンへの吸収自体はそれほど高くありません。
755nmは、ちょうどこの中間に位置しながら、メラニンへの吸収効率そのものは最も高いとされる波長です。数値で見ると、メラニンの755nmにおける吸収係数は、1064nmと比べておよそ4倍とされています。
そのため、同じ濃さの色素であっても、755nmはより少ないエネルギーで反応を引き出しやすいという特徴があります。

吸収の高さが効果とリスクを同時に生む仕組み
以下では、なぜこの吸収の高さが効果とリスクを同時に生むのかを紹介します。
黒い服を着ていると、白い服よりも日差しの下で熱くなりやすい、という感覚に近いかもしれません。755nmがメラニンに対して持つ性質にも、これと似た構造があります。
メラニンをよく吸収するということは、色素を効率よく分解できるという意味である一方、メラニンを作り出す細胞(メラノサイト)そのものを強く刺激しやすいという意味でもあります。
特に肝斑は、メラノサイトが過剰に活性化した状態にあるとされています。この状態に強いエネルギーを一度に照射すると、色素が分解されるどころか、刺激によってかえってメラニンが増えてしまうことがあります。
これは反跳性色素沈着(はんちょうせいしきそちんちゃく)と呼ばれる現象で、755nmレーザーを検討するうえで知っておきたいポイントのひとつです。
つまり、「吸収が高い」という同じ性質が、効果にもリスクにもつながっている、ということです。
シミ・そばかす・肝斑・太田母斑で照射方法が変わる理由
ここでは、病変ごとに照射方法がどう変わるのかを整理します。
755nmレーザーは、対象となる色素の種類によって、エネルギー設定や回数の考え方が大きく異なります。
| 病変 | アプローチ | 目安回数 |
|---|---|---|
| シミ・そばかす | 高エネルギーで1回照射 | 1〜2回程度 |
| 肝斑 | 低エネルギーのレーザートーニング+内服薬併用 | 4週間隔で5〜10回程度 |
| 太田母斑 | 真皮の深さまで複数回照射 | 5〜10回以上 |
| 炎症後色素沈着(PIH) | レーザーを見合わせ、薬物治療を優先 | 状態に応じて判断 |
特に肝斑は、レーザー単独では対応しにくいとされています。トラネキサム酸を3〜6ヶ月程度内服してメラニンの生成そのものを抑えながら、トーニングの間隔を長めにとる進め方が、比較的安全とされています。

755nmレーザー後に色素が濃くなるリスクとどう向き合う?
以下では、施術後に色素が濃くなったと感じた場合について解説します。
755nmレーザーの後に、かえって色素が濃くなったように感じる場合、反跳性色素沈着の可能性があります。
これは、強い熱刺激に対してメラノサイトが防御反応として色素を作り出すことで起こるとされています。
赤みや色素の変化が一時的に見られる場合がありますが、施術を中断し、医師の指導のもとで薬物治療や鎮静ケアを行うことで、落ち着いていくケースが多いとされています。症状が長引く場合や強い違和感がある場合は、早めに医療機関へご相談ください。
その後にトーニングを再開する際は、より低いエネルギーから慎重に進めることが大切です。
どのアプローチが適しているかは、色素の種類や肌の状態によって異なります。自己判断でエネルギーを強めるのではなく、医師と相談しながら進めることが大切です。

まとめ
755nmレーザーは、メラニンへの吸収効率が高いからこそ、シミやそばかすに効果が期待できる波長です。ただし、その同じ性質が、肝斑などでは色素が濃くなるリスクにもつながる可能性があります。
ご自身の色素が755nmに向いているかどうかは、肌の状態や色素の種類によって異なります。自己判断で照射エネルギーを決めず、医師と相談のうえで進めることが大切です。
「効果は期待したいけれど、色素が濃くなるのは不安」という方は、お気軽にご相談ください。ソウル・ハプチョンのBeautyStoneクリニックでは、LINEでのご相談を承っています。
よくある質問
Q1. 755nmレーザーは、どのような色素に効果的ですか?
755nmレーザーはメラニンへの吸収が高い波長のため、シミ・そばかす・太田母斑といった色素病変に効果が期待できます。ただし、吸収が高いという特性は、肝斑などでは色素が濃くなるリスクとも関係しているとされています。
Q2. 肝斑に755nmレーザーを使っても安全ですか?
低エネルギーのレーザートーニングを4週間隔で5回以上重ねる方法であれば、比較的安全とされています。一方、1回で強く照射する方法は、メラノサイトを刺激し、色素が濃くなるリスクを高める可能性があります。
Q3. 施術後に色素がかえって濃くなった場合はどうすればいいですか?
反跳性色素沈着の可能性があります。まずは施術を中断し、医師の指導のもとで薬物治療や鎮静ケアを行いながら経過をみることが一般的です。長引く場合は、早めに医療機関へご相談ください。
Q4. レーザートーニングは何回くらいで効果を感じられますか?
個人差はありますが、5回程度を目安に変化を感じ始める方が多いとされています。低エネルギーのトーニングは色素を少しずつ薄くしていく方法のため、数回だけでの評価は難しいとされています。









