頬のボリューマ注入、効果を左右するのは入れ方?仕組みを解説
頬にジュビダームボリューマを使ったリフトは、量そのものよりも注入する層・位置・方向によって仕上がりが変わるとされています。本記事では、その理由と向き不向き、リスクまでやさしく解説します。

最終更新:2026年7月
鏡を見たときに、以前より頬のあたりがこけて見える、笑うと影ができやすくなったと感じたことはありませんか。頬のボリュームが落ちると、スキンケアだけでは対応が難しく、フェイスラインの印象そのものが変わって見えることがあります。本記事では、頬にジュビダームボリューマを使ってリフト感を目指す際に、なぜ「量を入れる」こと以上に、注入する層・位置・方向が結果を左右するのかを、やさしく解説します。
頬のジュビダームボリューマとは
ここでは、頬に使われるジュビダームボリューマがどのようなフィラーなのかを紹介します。ジュビダームはアラガン社のHA(ヒアルロン酸)フィラーシリーズで、なかでもボリューマは粘性・支持力が高く設計されており、頬や顎など骨に近い深い層に入れてボリュームを支えるタイプの製品です。
頬に使う場合、注入する位置や深さを体系的に設計する「MDコード*」という考え方に沿って進めるクリニックが増えています。単に頬の凹みを埋めるのではなく、顔全体の構造を面で捉えて、どこにどれだけ入れればリフト方向の力が生まれるかを設計する点が特徴です。
MDコード*:アラガン社が提唱する、顔を約75のポイントに分けて注入位置・深さ・量を体系化した施術ガイドラインです。
なぜ「量を入れるだけ」では頬がリフトしないのか
「頬のたるみは皮膚がゆるんだせい」と考えている方は少なくありませんが、実際には皮膚の下にある脂肪区画*の状態が大きく関係しているとされています。頬の脂肪区画は、年齢とともに萎縮したり下方に移動したりしやすく、中顔面全体を上から支える「柱」のような役割を担っています。
この柱にあたる部分がやせてしまうと、その上に乗っていた組織が重力方向へ流れやすくなり、ほうれい線が深くなったり、頬全体が下がって見えたりする変化につながることがあります。つまり、皮膚を引っ張るだけでは根本的な解決になりにくく、まず土台となる部分にボリュームを補って支える発想が必要になるということです。
脂肪区画*:皮下にある脂肪の層がいくつかの区画に分かれている構造のことで、加齢による萎縮や下垂の起点になりやすいとされています。
ここで注意したいのが、同じボリューマを使っても、どの層に、どの位置に、どれくらいの量を入れるかによって結果が変わってくる点です。入れ方によっては、頬がふっくらするだけで、リフト感にはつながらないケースもあると言われています。

効果を左右する注入層・位置・ベクター設計
ここでは、なぜ注入の層や位置が結果を分けるのかを紹介します。ボリューマは粘性が高いぶん、骨膜のすぐ上*にあたる深い層に正確に入ってはじめて、構造を支える力を発揮しやすいとされています。反対に、皮下の浅い層に入ってしまうと、しこりのように触れたり、表面が不均一に見えたりすることがあります。
骨膜のすぐ上*:骨に近い、皮膚から見て一番深い層のことで、構造的な支えを作りやすい位置とされています。
また、量を増やすことよりも、リフトの方向(ベクター)を先に設計することが重要だとされています。頬のこけ具合や下がっている方向を確認したうえで、どの角度に力をかければ自然に持ち上がって見えるかを決めてから注入する、という順番が大切です。この順番が逆になると、量だけが増えて、かえって不自然な仕上がりになることがあります。
一般的な目安として、頬の骨膜上のポイントにまず構造的な支えとなる量を入れ、必要に応じて頬の中間あたりに少量を追加する、という二段階のアプローチが取られることがあります。こうすることで、頬そのものが大きくなるというより、顔全体がやわらかく持ち上がって見える効果を目指しやすくなるとされています。

こんな方に向いている・向いていないタイプ
ボリューマによる頬のリフトが向きやすいのは、主に次のようなタイプだとされています。
- もともと頬にボリュームがあったのに、加齢とともにこけてきた方
- ほうれい線が気になるものの、そこに直接フィラーを入れると頬が重たく見えそうな方
- スレッドリフトやウルセラなどを検討しているが、その前に頬のボリューム不足を整えたい方
一方で、もともと頬にふっくらとしたボリュームがある方の場合、頬に追加でボリューマを入れると、かえって顔が大きく見えてしまう可能性があります。このタイプの方には、別のアプローチのほうが合っていることが多いといえるでしょう。頬のこけとたるみが同時に気になる方には、ボリューマによる構造的なサポートが有効な選択肢の一つになりやすいとされています。
リスク・副作用・ダウンタイムの目安
ボリューマは粘性が高いフィラーのため、浅い層に入ってしまうと、しこりが触れたり表面が不規則に見えたりすることがあります。施術直後は腫れや内出血が出ることがありますが、通常のフィラーより少し長引く傾向があり、数日〜1週間程度でおさまることがほとんどです。長引く場合や強い痛みが続く場合は、自己判断せず早めに医師にご相談ください。
- 施術直後〜数日:腫れや内出血が出やすい時期です。冷却をしながら様子を見ましょう
- 施術後1週間前後:多くの場合、腫れが落ち着いてきます
- 血管が集まる部位のため、血管の解剖を熟知した医師のもとで受けることが大切です
また、すでに別のフィラーが残っている場合は、先に溶解してから施術を進めたほうが、予測しやすい仕上がりにつながりやすいとされています。ご自身の状態については、カウンセリングで医師に確認しておくと安心です。

まとめ
頬のこけやたるみは、ボリューマを「入れる量」よりも、どの層に、どの位置に、どの方向で入れるかという設計によって仕上がりが大きく変わるとされています。骨膜のすぐ上にあたる深い層へ構造的な支えを作ることで、頬そのものが大きくなるのではなく、顔全体がやわらかく持ち上がって見える効果を目指しやすくなります。ただし、注入層を誤るとしこりや腫れなどのリスクも伴うため、血管解剖に詳しい医師のもとで受けることが大切です。ご自身の頬の状態を理解し、医師と相談しながら決めることが大切です。ソウル・合井のBeautyStoneクリニックでは、LINEでのご相談を承っています。「頬のあたりがこけて見える」と感じている方は、お気軽にご相談ください。
よくある質問
Q1. 頬に入れたボリューマの効果は、どのくらい持続しますか?
ボリューマは体内でゆっくり分解されるタイプのフィラーで、頬に使用した場合、18〜24ヶ月程度が持続期間の目安とされています。ただし、これはあくまで目安であり、使用量や注入層、代謝速度などによって個人差があります。効果が薄れてきたと感じたタイミングで、少量ずつ追加していく方が多い印象です。
Q2. どんな人に向いていますか?向いていない人もいますか?
もともと頬にボリュームがあったのに加齢とともにこけてきた方や、ほうれい線に直接フィラーを入れると頬が重たく見えそうな方には、ボリューマによる頬のリフトが向きやすいとされています。反対に、もともと頬にふっくらとしたボリュームがある方の場合、追加で注入すると顔が大きく見えてしまう可能性があるため、別のアプローチのほうが合っていることが多いといえます。ご自身がどちらのタイプに近いかは、カウンセリングで確認することをおすすめします。
Q3. 1回でどのくらいの量を入れますか?複数回に分けて受ける必要はありますか?
片頬あたり0.5〜1cc程度、両頬合わせて1〜2cc程度で十分な変化を感じられるケースが多いとされています。基本的には1回の施術で仕上げることが多いですが、こけ具合や希望する仕上がりに応じて、少量ずつ様子を見ながら調整する場合もあります。量が少ないから効果が出ないというわけではなく、注入する位置と層が合っていれば、少量でも十分な効果が期待できるとされています。
Q4. 費用はどれくらいかかりますか?
費用は使用する量やクリニックの方針によって幅があるため、こちらで一律の金額をお伝えすることは難しいのが実情です。片頬あたり0.5〜1cc、両頬で1〜2cc程度で仕上がる方が多いとされていますが、実際の総額は使用量によって変わります。詳しい費用については、カウンセリングでご確認ください。











