エランセのこめかみフィラー?副作用と持続期間を解説
エランセのこめかみフィラーがヒアルロン酸とどう違うのか、副作用の出る時期、持続期間の目安、回復期に確認すべきポイントを解説します。

「こめかみがへこんで、顔の輪郭が角ばって見える」「疲れた印象や年齢を感じさせる目もとが気になる」——そんなお悩みを持つ方は少なくありません。こめかみのボリューム補整として、エランセ(Ellansé)というフィラーの名前を耳にした方も多いのではないでしょうか。
エランセは「長持ちする」と語られる一方で、副作用がどのように現れるのか、効果が実際どれくらい続くのかは、まとまった情報が意外と見つかりにくいものです。本記事では、エランセのこめかみフィラーがヒアルロン酸フィラーとどう違うのか、起こりうる副作用とその時期、持続期間の目安、そして回復期に確認すべきポイントまでを、順を追って解説します。
エランセのこめかみフィラーとは?コラーゲンをゆっくり育てるフィラー
エランセは、ポリカプロラクトン(Polycaprolactone:PCL)という成分の微小な粒がジェルに混ざったフィラーです。注入直後はジェルがへこんだ部分を満たしてすぐにボリュームが出ますが、時間の経過とともにジェルは吸収され、残った粒が肌の中でコラーゲンの生成を刺激し、その場所をご自身の組織が少しずつ置き換えていきます。
ヒアルロン酸フィラーが水分を抱え込んでボリュームを出す仕組みなのに対し、エランセは「充填」と「コラーゲン刺激」の両方をねらう仕組みです。ポリカプロラクトンが単に空間を埋めるだけでなく、周囲のコラーゲン生成を促すコラーゲン刺激剤として働くという解説を踏まえると、なぜエランセの結果が施術当日ではなく、数週間から数ヶ月かけて落ち着いていくのかが理解しやすくなります。
つまり施術当日のボリュームが最終形ではなく、腫れが引きコラーゲンが満ちていく流れをあわせて見ていくことが大切です。ポリカプロラクトンは医療用の縫合糸にも使われてきた生分解性の高分子で、体の中でゆっくり分解されながら、その間コラーゲン生成を支える土台の役割を果たすと考えられています。

こめかみ施術で起こりうる副作用と、その時期
こめかみは皮膚が薄く、その下を血管や神経が通っている部位のため、ほかの部位より少し慎重に見ておきたい場所です。エランセのこめかみフィラー後に現れる反応は多くが軽度ですが、どの時期に何が起こりやすいかを知っておくと、余計な不安を減らせます。施術直後の数日でよく見られるのは、以下のような反応です。
- 注入部位の腫れ・赤み——通常2〜5日ほどで、部位の特性上、はじめの数日はやや目立って見える場合があります
- 内出血——血管が近い場所のため生じることがあり、通常1〜2週間で薄くなっていきます
- 押すと感じる硬さ——粒が定着する間に触れる感覚で、時間とともにやわらいでいきます
- 軽い左右差——腫れの引き方の違いで生じる、一時的なものが多いです
もう少し注意して見ておきたい反応として、しこり(結節)があります。粒が一箇所に集まったり、浅く入りすぎたりすると、触れたり透けて見えたりする小さな粒が生じる可能性があります。用量を分けて適切な深さに入れ、施術後の過度なマッサージを避けることで、リスクを抑えられます。
まれではありますが、血管に関わる合併症はもっとも注意すべき部分です。こめかみには太い血管が通っているため、フィラーが血管に誤って入ると、皮膚の変化や視覚の問題につながる恐れがあります。だからこそ、解剖学的な構造をよく理解した医師のもとで、血管を避ける注入方法を選ぶことが大切です。

効果はどれくらい持続する?ヒアルロン酸との違い
エランセのこめかみフィラーは、粒の分解スピードに合わせて持続期間が設計された製品のため、ヒアルロン酸フィラーより長持ちする傾向があります。ただし「何年」という数字には個人差はありますが、通常はおおまかな流れとして理解しておくのがよいでしょう。
| 項目 | ヒアルロン酸フィラー | エランセ(PCL) |
|---|---|---|
| ボリュームが出る時期 | 施術直後すぐ | 直後+コラーゲンが満ちて段階的に |
| 持続期間の目安 | 約6〜12ヶ月 | 約1〜4年(製剤により差) |
| 効果が減る流れ | 徐々に吸収 | 粒が分解しながら緩やかに減少 |
| 溶かす処置 | 可能(ヒアルロニダーゼ) | 直接溶かす薬剤はない |
ポリカプロラクトンフィラーを24ヶ月間追跡した臨床で、多くの対象者に改善効果が維持されたという結果のように、エランセの強みは一度定着すると比較的長く保たれる点にあります。ただし同じ強みが弱みにもなり、ヒアルロン酸のようにすぐ溶かして戻すことが難しいため、はじめは少し控えめに入れて経過を見るほうが安心です。持続期間を左右するのは製剤・注入量・ご自身の代謝スピード・表情の使い方などで、こうした要因によって感じ方は一人ひとり変わってきます。

ダウンタイム中の反応と、医師に連絡すべきサイン
エランセのこめかみフィラー後、1〜2週間のあいだは軽い反応がよく報告されます。腫れや赤みは通常2〜5日程度、薄い内出血は1〜2週間で薄くなりコンシーラーで隠せる程度、押すと感じる硬さは数週間かけてやわらぎ、一時的な左右差は腫れが引くにつれ自然になっていくことがほとんどです。多くは特別な処置をしなくても落ち着いていきます。
ただし、次のようなサインが見えたら、施術した医師に相談するのが安全です。
- 施術部位やまわりの皮膚が白く、またはまだらに変わる——血管の問題が疑われるため、すぐにご連絡ください
- 急な視界の変化や強い痛み——ただちに医師へご連絡ください
- だんだん大きく、硬くなるしこり——結節の可能性があり、診察が必要です
- 高熱・強い発赤・熱感、または2週間たっても引かない強い腫れ——感染が疑われるサインです
回復期に痛みの調整が必要なときは、アセトアミノフェンのような成分が比較的選びやすいとされています。施術後1〜2日は施術部位を強く押したりマッサージしたりせず、サウナ・激しい運動・飲酒は数日お休みしましょう。内出血や腫れを抑えるのに役立ちます。この記事は一般的な情報をまとめたものですので、ご自身の施術の適否や回復対応は、実際に診察した医師と相談して決めることが大切です。
まとめ
エランセのこめかみフィラーは、ヒアルロン酸とは違い、充填とコラーゲン刺激の両方でゆっくり結果が定着していくフィラーです。腫れや内出血、軽い左右差などの反応は多くが数日〜1〜2週間でやわらぎますが、皮膚の色の変化や急な視界の異変が見られる場合は、速やかに医師へご相談ください。持続は製剤によって約1〜4年が目安とされますが、効果には個人差があります。
ただし、こめかみは血管が近くリスクも伴うため、ご自身の状態を理解し、医師と相談して決めることが大切です。「こめかみのボリュームが気になる」という方は、自己判断で放置せず、まずは医師への相談をおすすめします。ソウル・合井のBeautyStoneクリニックでは、LINEでのご相談を承っています。お気軽にご相談ください。
よくある質問
Q1. エランセのこめかみフィラーは一度受けると何年くらいもちますか?
製剤により約1〜4年が目安とされていますが、実際の持続期間には個人差があります。注入量・代謝スピード・表情の使い方によって変わり、同じ製品でも部位により感じ方が異なります。施術直後のボリュームが最終形ではなく、コラーゲンが満ちて落ち着いていく流れをあわせて見ていくのがおすすめです。
Q2. エランセはヒアルロン酸のように溶かせますか?
ヒアルロン酸を溶かすヒアルロニダーゼのような直接の薬剤はありません。そのため、はじめは控えめに入れて経過を見てから足す方法が安心です。もししこりや左右差が生じた場合は、施術した医師と相談のうえ、経過観察やほかの処置を検討することになります。
Q3. こめかみの施術はほかの部位より痛みやリスクが大きいですか?
こめかみには太い血管が通っているため、血管に関わる注意がより必要な部位です。ただし、解剖学的な構造をよく理解した医師が血管を避ける方法で施術すれば、リスクを大きく下げられます。施術前にご自身の部位の状態や深さを十分に相談してください。
Q4. 施術後、いつから普段どおりに過ごせますか?
日常生活は多くの場合すぐに可能ですが、施術部位を強く押したりマッサージしたりするのは1〜2日お控えください。サウナ・激しい運動・飲酒は内出血や腫れを大きくすることがあるため、数日お休みしましょう。メイクは通常翌日から可能で、刺激が残る場合は1日ほどずらすと安心です。











