毛穴の黒ずみ除去、毛穴パックや押し出しは家でしても大丈夫?
毛穴パックできれいに見えるのは一時的で、押し出すと跡が残ることがあります。家で塗る薬と待つ期間、皮脂フィラメントとの見分け方、韓国旅行中に押し出しを受けるときの流れをまとめました。
家でできる毛穴の黒ずみ(ブラックヘッド)のケアは、アダパレンなどの塗り薬を6〜8週続けるところまでです。毛穴パックできれいに見えるのは一時的で、爪や押し出し器で押し出すと跡が残ることがあります。8週続けても変わらなければ、そこで病院での押し出しを考えます。
この記事の要点
- 家では塗り薬で毛穴の詰まりを減らし、押し出すことは病院に任せましょう。
- 待つ期間:塗り薬は6〜8週使ってから効果を判断します。
- 毛穴パックできれいに見えるのは一時的で、肌の乾燥や刺激につながることがあります。
- 鼻の灰色や黄色っぽい点が皮脂フィラメントなら、押し出しても30日以内にまたたまります。
鼻の黒いポツポツは、すべてブラックヘッド?
鼻にびっしり並ぶ灰色や薄い茶色の点は、ブラックヘッドではないことが多いです。皮脂フィラメント*は、ブラックヘッドより小さく平らで、色も薄めです。
*皮脂フィラメント:毛穴の内側に沿って、皮脂が柱のようにたまっている正常なつくりです。
ブラックヘッドは、少し盛り上がった部分に黒い点があるのが特徴です*。
*米国クリーブランド・クリニックの案内に基づきます。
この2つを見分けるのは、目指すところが変わるからです。皮脂フィラメントは押し出しても30日以内にまたたまるため、なくすことを目標にはしません。診察ではまず拡大して見て、ブラックヘッドであれば、毛穴の詰まりを減らすケアで計画を立てます。

毛穴パックで、ブラックヘッドは取れる?
毛穴パックは、はがした直後はきれいに見えますが、効果は一時的です。接着剤で毛穴の入り口の皮脂を引き上げているだけで、肌が乾燥したり刺激を受けたりすることがあります。皮脂フィラメントを毛穴パックではがすと、肌が乾いて細菌が入り、ニキビにつながる場合もあります。
大事な予定の前に1回使う程度なら、大きな問題にならないこともあります。毎週はがすのが習慣になっているなら、塗り薬に切り替えるほうが、毛穴が再び詰まるのを抑えやすくなります。
汚れを落とすつもりで、強くこすって洗うのはお控えください。黒い点は汚れではないため、こするほどニキビが悪化することがあります。

爪や押し出し器で押し出すリスクは?跡が残る理由
指についた細菌や油が毛穴に入り、炎症を強めるからです。強く押すと毛穴のまわりが傷つき、消えない跡が残る場合があります。押し出し器(コメドプッシャー)を買って使っても、角度や力を自分で加減するのは難しく、同じリスクがあります。
病院での押し出しも、1回で終わる方法ではありません。ブラックヘッドが密集した人の顔の片側を、2週おきに4回押し出した研究では、平均で46%減りました。4回受けても半分近くは残ったので、押し出しは塗り薬と組み合わせる補助的な方法と考えます。
押し出したあとに次のような状態になったら、それ以上触らずに受診してください。
- 押し出したところが赤く腫れて痛む
- 膿がたまっている
- 熱っぽさがある
- 腫れがまわりに広がっている

家では何を、どのくらいの期間塗ればいい?
詰まった毛穴をほぐすには、まずレチノイド*の塗り薬を使います。
*レチノイド:毛穴の詰まりをほぐす塗り薬の仲間です。
その一つがアダパレンです。過酸化ベンゾイルの洗顔料と一緒に使うのが基本の組み合わせで、効果は塗り始めて6〜8週たってから判断します*。
*米国皮膚科学会の案内に基づきます。
アダパレンは米国では処方なしで買えますが、国によって扱いが違います。手に入れ方は、医師や薬剤師に確認してください。
顔にニキビがある323人が、12週のあいだ1日1回塗った研究があります。ブラックヘッドや白ニキビのような炎症のないニキビは、アダパレンで46%減りました。比べたもう一方のレチノイドの塗り薬では33%でした。どちらも軽い赤みや皮むけが出ましたが、アダパレンのほうが刺激に耐えやすい結果でした。
| 家で使うもの | 役割 | 使うときのポイント |
|---|---|---|
| アダパレン | 毛穴が詰まるのを減らす | 6〜8週使ってから判断 |
| 過酸化ベンゾイルの洗顔料 | ニキビの原因菌を減らす | ブラックヘッドを直接溶かすわけではない |
| サリチル酸の洗顔料 | 毛穴の中の角質を溶かす | 2〜4%の製品を1日1回 |
| グリコール酸の洗顔料 | 肌表面の古い角質をはがす | 10%の製品 |
妊娠中の方や妊娠を考えている方は、レチノイドを塗る前に医師にお知らせください。

韓国旅行の日程の中で、ブラックヘッドの押し出しを受けるなら
睡眠麻酔を使った日を除けば、施術後の飛行機の予定を理由に施術を延ばす必要はありません。
押し出しは、1回でブラックヘッドがなくなる施術ではありません。毛穴の詰まりは少しずつ減っていくものなので、旅行中の1回は、帰国後も続ける塗り薬のケアとセットで考えてください。
帰国後に赤みや腫れが気になるときは、LINEに写真を添えてお問い合わせいただけます。日本人スタッフが在籍しているので、日本語でそのままご相談いただけます。膿がたまる、腫れが広がるなど症状が強いときは、返信を待たずに日本の医療機関を受診してください。

まとめ:塗り薬を8週続けても変わらないとき
アダパレンなどを6〜8週続けても減らないときは、病院での押し出しなどを考える時期です。診察では、ブラックヘッドが集まっている場所と、赤いニキビが混ざっているかを見ます。そのうえで、押し出しと塗り薬の順番を決めます。
塗り始めた日と8週後に、同じ照明で鼻を近くから撮っておきましょう。塗り薬でどのくらい減ったかを、自分でも見比べやすくなります。ご相談の際は「自分の鼻の点がブラックヘッドか皮脂フィラメントか」を最初に確認すると、続けるケアを選びやすくなります。
病院での押し出しは自由診療(保険適用外)です。押し出しは肌への刺激になることがあり、強く押しすぎると跡が残る場合があります。
ソウル・ハプチョン(合井)のBeautystoneでは、LINEでのご相談を承っています。塗り薬を使った期間、今使っている製品の名前、押し出しや毛穴パックをする頻度を添えてお送りください。
参考にした資料
- ブラックヘッドに使う塗り薬と、効果を判断するまでの期間 — 米国皮膚科学会(AAD)
- アダパレンと別のレチノイドの塗り薬を12週比べた323人の研究 — J Am Acad Dermatol, 1996
- ブラックヘッドが密集した顔で、押し出しとレーザーを4回ずつ比べた研究 — Lasers Med Sci, 2024
- 毛穴パック・押し出しのリスクと、サリチル酸・グリコール酸の洗顔料 — 米国クリーブランド・クリニック
- 皮脂フィラメントとブラックヘッドの見分け方、再びたまるまでの期間 — 米国クリーブランド・クリニック
よくある質問
Q. スクラブ洗顔でこすれば、ブラックヘッドは落ちますか?
A. スクラブ洗顔で強くこすっても、ブラックヘッドは落ちません。黒い点は汚れではなく、詰まった毛穴の入り口が開いているために黒く見えているものです。こするほどニキビが悪化することがあるため、やさしく洗いましょう。
Q. アダパレンを塗ってヒリヒリしたり皮がむけたりしたら、やめるべきですか?
A. アダパレンを塗り始めたときの軽い赤みや皮むけは、研究でも報告されている軽い刺激です。同じ研究では、比べたもう一方のレチノイドの塗り薬より刺激に耐えやすい結果でした。ただし、腫れたり、じゅくじゅくしたりするほどなら、塗るのをやめて受診してください。
Q. 皮脂フィラメントも、アダパレンで減らせますか?
A. 皮脂フィラメントも、レチノイドやサリチル酸を使うと毛穴が詰まるのを防ぎやすくなります。ただ、皮脂フィラメントは肌の正常なつくりなので、完全になくすことを目標にはしません。
Q. グリコール酸とサリチル酸の洗顔料は、どう違いますか?
A. グリコール酸の洗顔料は肌表面の古い角質をはがすもので、10%の製品を使います。サリチル酸の洗顔料は毛穴の中の角質を溶かすため、ブラックヘッドにはサリチル酸のほうが直接届きます。肌がつっぱる、ヒリヒリするときは、使う日を減らしましょう。
Q. 過酸化ベンゾイルの洗顔料だけで、ブラックヘッドは取れますか?
A. 過酸化ベンゾイルの洗顔料だけでは、ブラックヘッドは直接取れません。過酸化ベンゾイルはニキビの原因菌を減らし、赤いニキビができるのを防ぐ成分です。ブラックヘッドには、アダパレンやサリチル酸を組み合わせると詰まった毛穴に届きます。







