ニキビの赤み、再生軟膏を塗ってはいけないという話を信じないでください
ニキビの赤みに再生軟膏を塗ってはいけないというのは、実は誤りです。赤みの本当のメカニズムと、正しいケア方法をわかりやすくまとめました。

ニキビの赤み、再生軟膏を塗ってはいけないという話を信じないでください
💡 読む前にまずご確認ください
Q. ニキビの赤みには何も塗らないのが正解ではないですか?
A. いいえ、そうではありません。赤みは肌が回復中であるサインです。この時期に保湿と回復をサポートすることが、むしろ色素沈着や傷跡を防ぐうえで効果的です。
Q. 赤みがなかなか消えない場合、それは単なる肌質の問題ですか?
A. 赤みの種類によって原因が異なります。血管性のものか、炎症後色素沈着かを見極めることで、適切なアプローチが変わってきます。
📌 この記事のポイント
赤みは回復中のサイン。再生軟膏の使用をおすすめします

ニキビの赤みとは?
炎症後紅斑(Post-inflammatory Erythema, PIE)とは、
ニキビが治った後の跡に
血管拡張や炎症反応が残り、
赤く見える状態のことです。
よく言われるニキビ跡の「茶色」は色素沈着(PIH)であり、
「赤色」はこのPIE、すなわち血管の問題です。
この2つは原因も、治療アプローチもまったく異なります。
赤みがなかなか消えない本当の理由 — 「回復中のサイン」を止めないでください
多くの方が誤解されているのですが、
ニキビの赤みを「消さなければいけないもの」としてだけとらえている方が多いんです。
でも実は、この赤み自体が
肌がダメージを受けた部分を修復しているというサインなんです。
もう少し詳しくご説明しますね。
ニキビが潰れたり炎症が起きたりすると、
皮膚組織の一部がダメージを受けます。
そうすると、身体はその部分を修復するために
血液の供給を増やす作業を始めます。
このプロセスで毛細血管が拡張し、
それが肌の上で赤く見えるのです。
つまり赤みは、
「まだここは工事中です」という肌のサインなんですね。
この時期に何も塗らないようにと言われるのは、
通常「刺激を与えないように」という意図なのですが、
少し曖昧な部分があって、
保湿と回復を助ける成分は刺激ではありません。
むしろ、この修復作業をより速く完了できるよう
必要な材料を補給してあげるようなものなのです。
再生軟膏に含まれる成分、
たとえばデクスパンテノール(Dexpanthenol)や
アラントイン(Allantoin)などは、
細胞の回復を助け、水分バリアを保護します。
これらの成分が肌の回復スピードを高めることで、
自然と血管拡張も落ち着き、
赤みも早く引いていきます。
正直に申し上げると、
「ニキビ跡には何も塗らないでください」という言葉は
間違いではないのですが、
それはあくまで「刺激性のある成分」に限った話です。
再生軟膏はその例外にあたります。

ケースによって異なりますが、
通常ニキビが治った直後の1〜2週間は、
低刺激の再生軟膏を薄く重ねてあげることをおすすめしています。
その後は肌の状態に応じて、
血管レーザー治療の必要性を判断していきます。

👨⚕️ ウィ・ヨンジン院長のまとめ:
赤みは肌が回復中のサインです。
この時期に再生軟膏を適切に使用することで、
回復スピードが上がり、色素沈着に移行するリスクも下がります。
「何も塗らないように」というのは、
刺激性のある成分に限った話です。
再生・保湿成分は、むしろこの時期に必要なものです。
赤みのタイプ別に、アプローチが異なります
ここで大切なことが一つあります。
赤みといっても、すべてが同じ赤みではありません。
大きく2種類に分けることができます。
分類 | PIE(血管性の赤み) | PIH(炎症後色素沈着) |
|---|---|---|
色 | 鮮やかな赤またはピンク色 | 茶色または黄褐色 |
原因 | 毛細血管の拡張、血流の増加 | メラニン色素の過剰産生 |
押したとき | 色が一時的に薄くなる | 色の変化なし |
レーザー治療 | 血管レーザー(Vビームなど) | 色素レーザー、トーニング |
再生軟膏の効果 | 初期回復に有効 | 限定的(色素自体には効果なし) |
自然回復期間 | 3ヶ月〜1年 | 6ヶ月〜数年(ケアなしではさらに長期化) |
多くの方がこの2つを区別せずに「ニキビ跡」と呼んでいますが、
アプローチはまったく異なります。
PIE、つまり血管性の赤みは、
初期に再生軟膏でケアしながら経過を観察し、
3ヶ月以上続く場合は血管レーザーを検討します。
他院で何度治療しても効果がなかったという方が、
当院で正確なタイプ診断を受けたうえで
2〜3回の治療で満足されるケースが多くありました。
機器の違いよりも、診断の精度の違いが大きいのです。
PIH、つまり茶色の色素沈着については、
再生軟膏の効果は限定的です。
これは血管ではなく色素の問題ですので、
美白成分によるケアやレーザーによるアプローチが必要です。
一つ必ずお伝えしたいことがあります。
この2種類が同時に存在するケースも少なくありません。
その場合は順番にアプローチすることが大切です。
まず血管から、色素はその次です。

よくあるご質問
Q1. ニキビがまだ残っている状態で再生軟膏を使っても大丈夫ですか?
A. これは少し難しいところで、
活動性のニキビがある状態で
油分の多い再生軟膏を厚く塗ってしまうと、
毛穴が詰まってニキビがさらに増える可能性があります。
活動性のニキビが落ち着いた後の跡、
つまり炎症が終わった赤い跡にのみ、薄く塗るのが正しい使い方です。
全体に塗るのではなく、ピンポイントで使用することをおすすめします。
Q2. 赤みのレーザー治療は何回くらい必要ですか?
A. 平均的には3〜5回程度が目安ですが、
赤みの深さや範囲、
肌タイプによって異なります。
施術の間隔は通常2〜4週間です。
一つ現実的なお話をしますと、
レーザー後に再生軟膏によるケアを並行して行うと、
回復がより早くなります。
レーザーで終わりではなく、
レーザー後のアフターケアが結果を左右するケースが多いです。
Q3. 再生軟膏を塗ったら、かえってトラブルが起きました。なぜですか?
A. 再生軟膏の成分によって異なりますが、
一部の製品にはラノリンやワックス成分が含まれており、
ニキビ肌には合わない場合があります。
そのような場合は、ノンコメドジェニック(non-comedogenic)処方の
軽めの回復ケア製品に切り替えることをおすすめします。
すべての再生軟膏が同じわけではありません。
ご自身の肌タイプに合った製剤選びが大切です。
以上、ウィ・ヨンジンでした。
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