甲状腺の薬を飲んでいてもシュリンクは可能?状態別に見る判断ポイント
甲状腺の病気や薬を服用している方が、シュリンクユニバースなどのHIFUリフティングを受けるうえで知っておきたい注意点を解説します。医師が確認する警戒サインと、甲状腺エリア回避の原則が中心です。

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甲状腺の数値を薬で整えている方から、「シュリンクのようなHIFUは、自分には向かないのでは」というご相談をよくお受けします。調べてみると「甲状腺があるなら避けたほうがいい」という声もあれば、「特に問題ない」という説明も見つかり、どちらを信じればよいのか迷ってしまう——そんな状態で来院される方は珍しくありません。
ここで一つ整理しておきたいのは、受けられるかどうかを決めるのは「甲状腺の病気があるか・ないか」という単純な線引きではない、ということです。今どんな状態か、どの薬をどのくらい使っているか、数値がどれだけ落ち着いているか。この記事では、その見るべきポイントを状態ごとに分けて説明していきます。
「甲状腺があるから無理」は本当か
まず結論からお伝えすると、甲状腺の病気があること自体が、HIFUを受けられなくする決定的な理由になるわけではない、とされています。可否を分けているのは病名ではなく、「どこにあてるか」と「体が今どんな状態か」の組み合わせのほうです。
HIFU(ウルトラフォーマーMPT / シュリンクユニバース)は、超音波のエネルギーを一点に集めてSMAS筋膜層*まで届け、コラーゲンが作られるのを後押しする施術です。あてる範囲は、主に頬や顎のライン、そして首まわり。この首まわりというところが、甲状腺との位置関係を意識させる理由になります。
甲状腺は喉の前側、体の表面に近い場所にあります。ですから首に照射ラインを引く引き方によっては、甲状腺に近いゾーンを通ることが起こり得ます。だからこそ、病名ひとつで決めてしまわず、状態と照射の設計の両面から医師が確かめていく、という流れになるのです。
*SMAS(Superficial Musculoaponeurotic System): 皮膚の奥にある筋膜の層で、たるみ治療で狙いの中心となる組織です。
あなたはどのタイプ? 状態別に見る受けやすさ
同じ「甲状腺疾患」でも、医師が見るポイントは状態によって変わります。カウンセリングで共有しておきたい情報を、タイプ別に並べてみます。
| 状態・服薬 | 医師が見るところ |
|---|---|
| 機能低下症を管理中 | ホルモン値の低下・倦怠感・冷えなどの有無。皮膚の代謝にも関わるため、回復がゆっくりになることがあります(MedlinePlus、米国国立医学図書館) |
| 機能亢進症を治療中 | 動悸・体重減少・発汗過多などの有無。心拍や体調に波が出やすく、当日の体調確認が大切になります(MedlinePlus、米国国立医学図書館) |
| 薬を服用中 | チラーヂン・メルカゾールなど、薬の種類と用量を伝えます |
| 検査を受けた/これから | TSH・T3・T4といった血液検査の値が安定しているか |
| 甲状腺腫・結節の既往 | 過去に腫れや結節があれば、その経緯を申告します |
このうち、数値がまだ落ち着いていない時期、薬の量が最近変わったばかりの時期、甲状腺炎のような急な炎症があるときは、無理に急がず様子を見るという選択が検討されます。逆に、値が安定して定期的な通院と検査を続けられている方なら、医師の判断のもとで進められることも少なくありません。
なぜ首の“ある部分だけ”照射を外すのか
HIFUでは、甲状腺の真上にあたるエリアへの照射を外すのが基本の考え方です。全部を避けるのではなく、ピンポイントで外す——その理由を、場所から見ていきましょう。
甲状腺があるのは、喉仏(甲状軟骨)のすぐ下あたり。首に照射ラインを設計するとき、施術者はこのゾーンを意図してスキップします。経験を積んだ施術者は、体の目印(解剖学的なランドマーク)を一つずつ確かめながらあてる位置を決めていくため、事前のカウンセリングで甲状腺のことを伝えておくと、その調整がしやすくなります(DermNet NZ、ニュージーランド皮膚科学参照サイト)。
一方、頬骨まわり・エラ・下顎のラインは甲状腺から離れているので、通常どおりの手順で進むことがほとんどです。判断が分かれやすいのは「首の真ん中あたり」のラインで、ここにあてるかどうかは、その方の状態を見て医師が個別に決めます。
外して照射すると、効果は下がってしまう?
「甲状腺のあたりを避けたら、リフティングの手応えも減るのでは」——ここを心配される方は多いです。ただ、個人差はあるものの、甲状腺のエリアを外したことで効果が大きく削がれてしまう、というものではありません。
リフティングで本当に届けたいのはSMASの層です。この層へのアプローチは、甲状腺の周辺を避けながらでも十分に行えることが多く、狙いどころそのものが失われるわけではない、と考えていただいて大丈夫です。
受ける前・当日・受けたあとにしておきたいこと
実際に予定を組むなら、タイミングも一つの判断材料です。体調の変化にすぐ対応しづらい状況——たとえば旅行の最中や仕事の繁忙期などは、あえて時期をずらすほうが安心なこともあります。
そして何より大切なのは、甲状腺を診てくれている主治医と、施術を担当する医師が、それぞれの情報を持ち寄れる状態にしておくことです。使っている薬、直近の検査値、最近の体調の変化——このあたりをメモにまとめて持っていくと、カウンセリングがぐっとスムーズになります。
受けたあとについては、照射した部分の赤みや腫れ、一時的な感覚の変わり方が出ることがありますが、その多くは数日から1週間ほどでおさまっていきます。長引くときは早めに医師へご相談ください。機能亢進症のある方は施術後の体調の揺れに気を配り、気になることがあれば早めに共有してください。
薬については、チラーヂンなどの甲状腺のお薬は、施術の前後も飲み続けるのが原則です。施術のために自分の判断で止めてしまうことは、かえって健康上のリスクになります。量の調整が要るかどうかは、必ず甲状腺の主治医に確認してください。
まとめ
甲状腺の持病があるからといって、シュリンクユニバースをはじめとするHIFUのすべてが受けられない、というわけではありません。カギになるのは、今の状態・使っている薬・検査値が落ち着いているかを、医師が一つずつ確かめられるかどうかです。
甲状腺の真上を直接あてない照射の工夫と、受ける時期の見極め。この二つがそろえば、安全に進められる可能性は十分にあります。ただしリスクがゼロになるわけではないので、ご自身の状態を理解したうえで、主治医と施術担当医の両方に相談して決めていきましょう。「薬を飲んでいるけれど受けたい」という段階から、遠慮なくお話しください。
ソウル・ハプチョンのBeautystoneクリニックでは、LINEでのご相談をお受けしています。甲状腺の持病とHIFUのことで迷っている方は、どうぞお気軽にお声がけください。


