【院長解説】リフティング施術が多すぎて迷ったら、逆に「自分のたるみ」から読み解いてみて
リフティング施術が多くて迷ったら、まずたるみのタイプを整理しましょう。弾力・構造・重さで変わる選び方のポイントを解説します。

リフティング施術が多すぎて迷ったら、逆に「自分のたるみ」から読み解いてみて
ウルセラ、サーマジ、シュリンク、ポテンツァ、オンダ、ソフウェーブ、シークレットRF、インモード。リフティングを調べ始めると、聞いたことのない名前が一気に押し寄せてきますよね。価格や口コミを比べているうちに、「どれが一番いいですか?」という質問が、実は最も答えにくい問いになっていきます。実はこの質問自体が、出発点としてずれているんです。
一言で言うと。「一番いい施術」というものは存在しません。施術ごとにアプローチするたるみの種類が異なるため、まず自分のたるみがどのタイプなのかを把握することが、答えへの近道です。同じ「頬がたるんで見える」でも、原因が違えば答えも変わります。
たるみは3つのタイプに整理できます
カウンセリングでたるみの種類を分類するとき、よく使う3つのタイプがあります。
弾力タイプのたるみ — 肌質がざらつき、毛穴が広がって見えます。30代中〜後半に最も多く見られるパターンです。真皮層のコラーゲンが弱まることから始まります。
構造タイプのたるみ — フェイスラインが崩れ、マリオネットライン(口角からあごに向かって伸びるライン)が深くなります。40代に入ってから本格的に現れます。SMAS層 (筋膜層)まで緩んでいる状態です。
重さタイプのたるみ — 頬・あご下・深部脂肪が厚くなり、たるみのように見えます。脂肪が増えて重力で引き下げられるパターンです。体重増加や加齢とともに現れます。
この3つが一人の方に一種類だけ見られることは稀です。通常は一つか二つがより強く現れ、残りが付随して見られます。
施術ごとに「相性の良いたるみタイプ」が違います
だから同じ「リフティングを受けたい」という希望でも、タイプによって答えは変わってきます。重さタイプのたるみの方が最も高価なウルセラから始めると変化を感じにくく、弾力タイプのたるみの方がオンダから始めると「肌質はそのままだな」と感じやすいんです。
鏡の前でひとつだけ試してみてください
自分のたるみがどのタイプかを最も簡単に確認する方法があります。両手の人差し指で頬骨の上あたりを軽く上に持ち上げてみてください。
持ち上げたときに最も大きく変わるのがフェイスラインなら、構造タイプです。SMAS層 (筋膜層)が引き上げられたときにラインが整います。ウルセラ・シュリンクが向いているタイプです。
最も大きく変わるのが肌質と小じわなら、弾力タイプです。肌表面が少し伸びることで肌質が整う変化です。サーマジ・ポテンツァが向いています。
最も大きく変わるのが輪郭(頬の厚み・あご下の重さ感)なら、重さタイプです。重さが減ることでラインが見えてきます。オンダ・脂肪溶解注射が優先されるタイプです。
年代別によくおすすめする組み合わせ
年代だけで断言することはできませんが、診察室でよく描くイメージがあります。
30代前半〜中盤は、通常弾力タイプのたるみが始まりかけているタイミングです。サーマジを年1回程度が基本で、毛穴も気になる方にはポテンツァを3ヶ月ごとに受けるのが一般的です。
30代後半〜40代前半は、構造タイプが加わってくる時期です。初めてウルセラを受けるのに適したタイミングです。年1回のウルセラ+3ヶ月ごとのRF・ポテンツァの組み合わせがよく提案されます。
40代中盤以降は、3つのタイプが同時に見られる方が多くなります。まずオンダで脂肪感を整え、その次にハイフで構造を引き締め、最後にRFで肌質を仕上げるという組み合わせがよく選ばれます。
50代以上は、非手術的な施術だけでは限界があるため、スレッドリフトやフェイスリフトといった別の選択肢と組み合わせてプランを立てていきます。
施術名ではなく、医師を見てください
同じウルセラでも、頬骨に100ショットを的確に打つ医師と600ショットを広範囲に分散させる医師では結果が異なります。同じサーマジでも、ショットの配分とクーリングに気を配る医師とそうでない医師では結果に差が出ます。
だから「どの施術が一番いいですか?」よりも「この医師が自分のたるみをどう読んでいるか」の方がずっと大切です。カウンセリングで自分のたるみを3つのタイプのどれとして見ているか、なぜその施術を勧めるのかを、短くでも説明してくれるクリニックを探してください。機器ではなく医師を探しなさいという言葉は、ここから来ています。
この記事は一般的な情報をまとめたものです。ご自身の肌状態やたるみパターンに合った組み合わせは、医療スタッフと直接ご確認されることをおすすめします。
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よくあるご質問
Q. 一度にすべてに対応できる施術はないのですか?
A. マーケティング用語として「オールインワン」という言葉がよく使われますが、真皮層・SMAS層 (筋膜層)・脂肪を同時に同じ強度でアプローチできる施術はありません。結局、自分のたるみのタイプを明確にして、優先順位の高いものから始めるのがコスト面でも効果面でも合理的です。
Q. 口コミ評価の良い施術を選べば間違いないですか?
A. 口コミは自分のたるみとは異なる可能性が高いため、参考程度にとどめておくのが安全です。「その方のたるみ」と「自分のたるみ」が同じタイプであって初めて、同じ結果が得られます。
Q. 施術の間隔はどのように設定すればいいですか?
A. 同じ熱を発する施術を短い間隔で重ねると、むくみや痛みが長引きます。通常、異なる熱系施術の間は2〜4週間以上の間隔を空け、同じ施術の再施術はコラーゲンサイクル(約3〜12ヶ月)を目安にします。









