眉間ボトックスで真顔のシワは薄くなる?残るくぼみとフィラーの注意点
眉間のシワが真顔でも見えるとき、ボトックスで薄くなる分と、筋肉と関係なく残るくぼみがあります。鏡で比べる3つの表情、くり返し注射した研究の結果、眉間にフィラーを考える前に知っておきたい注意点を説明します。
眉間のシワが真顔でも残るなら、まず鏡の前でしかめ顔と見比べてください。しかめると深くなるシワには表情筋の動きが混ざっていて、筋肉の動きを抑える注射から考えることもあります。筋肉と関係なく残るくぼみは別に考え、眉間へのフィラーはリスクと承認の範囲をふまえて慎重に決めます。
この記事の要点
- 眉間のシワは、しかめ顔と力を抜いた顔を比べてから扱い方を決めます。
- ボトックスを4か月おきに3回受けた225人では、45%が3回とも各回に1度以上「真顔のシワなし」と評価されました。
- 判断の基準:くぼみだけが残る場合も、眉間のフィラーはリスクと承認範囲を別に考えます。
真顔でも眉間にシワが残るのは、筋肉のせい?
筋肉の動きが、まだ関わっていることがあります。表情筋がよく動く眉間のシワは、はじめは表情をゆるめると消えます。そこに皮膚が薄くなる、一部の浅い脂肪が減る、筋肉が動きすぎるといった変化が重なります。すると、真顔でも残るシワとして定着するとされています。
ここでは、くり返し折れてできた線を「折れジワ」と呼びます。それが深くなり、表情をゆるめてもへこんだまま残る場所が「くぼみ」です。21人を3Dで撮影した研究では、眉間の筋肉にボツリヌストキシンを注射したあと、真顔のシワの凹凸も小さく測定されました。
真顔で見えるというだけで、筋肉と無関係とは言えません。ただし比べるグループを置かずに21人を見た結果です。深く定着したシワがどこまで薄くなるかは、表情の見比べと診察で見積もります。
眉間のシワには、眉のあいだ、鼻の付け根の上、目のまわりの筋肉がいっしょに関わります。しかめたときの眉の寄り方や下がり方、額を上げるくせで、同じシワでも見え方が変わります。左右で動きが違う顔もあるので、両方の眉が入る正面で次の3つを比べてください。
| 鏡でつくる表情 | 見るところ | 診察で続けて確かめること |
|---|---|---|
| 力を抜いた顔(真顔) | 眉間に残る線の深さと長さ | 皮膚の厚さ、折れジワかくぼみか |
| しかめた顔 | 線の深まり方と眉の寄り方 | 筋肉の動きの大きさと左右差 |
| 眉を上げた顔 | 眉間の線がのびるか、額にシワが出るか | 額の動きと眉の高さ |
見当はつきますが、くぼみの深さと皮膚の厚さは、触れて光を当てる診察で決まります。

眉間ボトックスで、真顔のシワはどこまで薄くなる?
1回目のあとは、真顔のシワが一時的にでも「なし」と評価された人が多くいました。ただ、3回とも毎回そうだったわけではありません。
しかめたときのシワが中等度以上で、真顔でもシワが見えていた225人の研究があります。ボツリヌストキシン(ボトックス製品)を4か月おきに3回受けました。1回目は76%が、その期間に1度以上「真顔のシワなし」と評価されました。3回とも毎回そうだった人は45%です。
4か月ずっとシワがなかったわけではなく、各回の観察日に1度でもそう評価されたという意味です。回数を重ねるほど反応した割合は少しずつ上がり、はじめのシワが浅かった人でよりはっきりしていました。
対象は女性85%、白人88%で、半分以上が浅いシワでした。年齢が高いほど反応した割合は低くなっています。深く定着したシワは、この割合よりも、どの程度薄くなるかを目安に見ます。
ボトックスは筋肉の動きを抑える注射で、へこんだ場所にボリュームを足すものではありません。薄くなる分と残る分を分けて考えます。4か月という間隔は研究の条件で、実際の間隔は診察で決めます。

筋肉と関係なく残るくぼみは、眉間フィラーで埋める?
くぼみが残っているからといって、すぐにフィラーで埋めるわけではありません。眉間はフィラー注入の承認された用途に含まれず、注入をすすめない場所として案内されています*。
*米国FDAのフィラー案内を基準にしています
フィラー(ヒアルロン酸注入など)で特に心配されるのは、誤って血管に入ってふさぐことです。承認された用途以外で使ったときのリスクは、わかっていないとされています。眉間を埋めるかは、この2つを並べて決めます。韓国で使うフィラーも、製品ごとに承認された部位を確認します。
真顔で残るくぼみには、皮膚が薄くなった変化、浅い脂肪が減った変化、筋肉が残した折れジワが混ざることがあります。皮膚の厚さ、くぼみの深さ、以前の眉間の施術を診察で直接見てから、合う方法をお話しします。

眉間フィラーの副作用は?失明などのリスクと受診のサイン
眉間にフィラーを入れたあとは、見え方、話し方、皮膚の色を先に確かめてください。注射した場所のあざ、腫れ、赤み、かゆみは、数日から長くても数週間で治まることが多くあります。長引く場合は速やかに医師へご相談ください。次のサインは、様子を見ずに動いてください。
- 視界がかすむ、見え方が変わるときは、すぐに最寄りの救急外来を受診してください。
- 急に言葉が出にくい、顔・腕・脚のしびれや脱力、歩きにくさ、顔の垂れ、強い頭痛、めまい、混乱があるときも、すぐ最寄りの救急外来へ行ってください。
- 注射した場所の近くの皮膚が白っぽく、灰色っぽく、青っぽく変わったら、待たずに受診してください。
- 予想と違う、いつもと異なる痛みがあるときも、すぐに受診が必要です。
フィラーが血管をふさいだあと、皮膚の組織が死ぬ壊死、失明を含む見え方の異常、脳卒中が報告されています。起きると深刻で、元に戻らない場合があります。可能性は低いとされますが、こうしたサインにはLINEでの問い合わせより受診が先です。ボトックスのあとの反応はフィラーと異なる場合があり、見ておくサインは何を注射したかに合わせて相談で確認します。

ソウル滞在中に眉間の注射を受けるときの日程
韓国旅行の日程に組み込むなら、次の3つを前もって考えておきましょう。
1つ目は帰りの便です。睡眠麻酔を使った日を別にすれば、帰りの飛行機があるからといって施術を延ばす必要はありません。
2つ目は、1回の来院でできることです。フィラーのようにその日に形が変わる施術もありますが、多くは一度で大きく変わるより、少しずつ以前の見え方に近づきます。
3つ目は帰国後です。気になる変化があれば、写真を添えてLINEでご連絡いただけます。上のサインがあるときや症状が強いときは、LINEの返事を待たずに日本の医療機関や救急外来を先に受診してください。

まとめ:相談の前に、眉間の写真を3枚撮っておく
相談では、まず「私の眉間のシワは、しかめる分とくぼみの分のどちらが大きいですか」とたずねてみてください。答えによって、筋肉への注射とほかの方法のどちらから話すかが決まります。
同じ照明と距離で、真顔、しかめた顔、眉を上げた顔を1枚ずつ撮っておきましょう。次の診察の前に同じ条件で撮り直すと、変化をご自身でも比べられます。
当治療は自由診療(保険適用外)で、費用は施術の種類や部位、量により異なります。ビューティーストーン医院はソウルのハプチョン(合井)にあります。LINEでご相談の際は、3枚の写真と、以前の眉間の施術の種類と時期、施術後に困ったことをお知らせください。
参考にした資料
- 眉間フィラーをすすめない理由と、血管がふさがったときのサイン(米国FDA)
- 眉間のボツリヌストキシン注射後のシワを3Dで測った21人の研究(Aesthetic Plast Surg, 2019)
- 真顔の眉間のシワに3回注射した225人の研究(Dermatol Surg, 2016)
- 表情ジワが定着する過程と顔の層ごとの老化のレビュー(Clin Cosmet Investig Dermatol, 2021)
よくある質問
Q. 眉間ボトックスで失明することはありますか?
A. 眉間ボトックスを調べると失明という言葉が出てきますが、この記事で参考にした米国FDAの案内で失明を含む見え方の異常が挙げられているのは、フィラーが誤って血管に入り、ふさいだ場合です。起こる可能性は低いとされていますが、起きると元に戻らないことがあります。ボトックスのあとの反応はフィラーとは異なる場合があるため、何を注射したかに合わせて見ておくサインを相談で確認します。施術中や施術のあとに視界がかすむ、見え方が変わるときは、待たずに最寄りの救急外来を受診してください。
Q. 眉間のシワが深いと、ボトックスは効きにくいですか?
A. 眉間のシワの深さによって、ボトックスへの反応には違いがありました。くり返し注射した研究では、回数を重ねるほど「真顔のシワなし」と評価される割合が上がり、その傾向ははじめのシワが浅かった人でよりはっきりしていました。浅いシワが半分を超える研究なので、深いシワはどの程度薄くなるかで期待を合わせ、残るくぼみは別に見ます。
Q. 眉間と額のシワが両方あるときは、一緒に見てもらうものですか?
A. 眉間と額のシワは、どちらも表情筋がくり返し動いてできるシワなので、一緒に見ます。ただし、どこまで一緒に扱うかは眉の高さと額を上げるくせを見て決めるため、眉間だけを見る場合もあります。額をよく上げるくせがあるなら、相談のときに伝えてください。
Q. 眉間にボトックスとフィラーを一緒に入れても大丈夫ですか?
A. 眉間にボトックスとフィラーを一緒に入れることについて、米国FDAは、フィラーとボトックスなどほかの治療を組み合わせたときの安全性は、対照を置いた臨床試験で評価されていないと案内しています。眉間だけを対象にした説明ではありません。眉間へのフィラー自体も米国ではすすめられていない用途なので、組み合わせを当然の次の一歩とは考えず、リスクとほかの方法を診察で確かめます。








