血圧の薬や抗血栓薬を施術前に申告する大切さを示すイメージ

『言わなくてもいい』が危ない|施術前に伝え忘れやすい薬とサプリ

血圧のお薬や「血をサラサラにする薬」、飲んでいるサプリ。施術前にどこまで伝えればいいのかを、伝え忘れが招くことと合わせて整理しました。

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『言わなくてもいい』が危ない|施術前に伝え忘れやすい薬とサプリ

「これ、わざわざ言う必要ありますか?」——毎日飲んでいるお薬ほど、カウンセリングで申告をためらってしまう方が多くいらっしゃいます。習慣になっているぶん、特別なことには感じられないのかもしれません。

けれど、血圧のお薬や「血をサラサラにする薬」、そして毎日のサプリは、施術後の内出血の出やすさや当日の安全に関わります。この記事では、伝え忘れやすいものと「言わなくていい」という思い込みを、具体的な場面ごとにほどいていきます。

「毎日の薬だから大丈夫」という思い込み

結論からお伝えすると、毎日飲んでいるお薬こそ、いちばん申告が必要です。長く続けているお薬は暮らしの一部になっていて、「今さらわざわざ言うことでもない」と感じやすいものです。けれど、その「言わなくても平気だろう」という油断こそが、申告漏れのいちばんの原因になります。

服用中のお薬は、施術後の内出血の出やすさや、当日の血圧の管理に直接つながります。効果を実感できているお薬ほど「調子がいいから関係ない」と思われがちですが、安定して効いていること自体が施術を判断するうえでの材料になります。ご自身で「これは関係なさそう」と線を引く前に、まずは共有していただくのが安全です。

このとき、お薬の名前を正確に思い出そうと身構える必要はありません。お薬手帳や処方内容の写真を、そのまま見せていただければ十分です。うろ覚えの薬名を伝えるより、現物の情報のほうがずっと確実で、こちらも配慮すべき点を具体的に検討できます。名前が分からないからと、申告そのものを省いてしまうのがいちばん避けたい形です。

「サラサラの薬」とひとくくりにしていませんか

「血をサラサラにする薬」という呼び方は便利ですが、この一言のなかには、実は性質のちがう2種類が混ざっています。ここを分けて考えられるようになると、自分は何を気にすべきなのかがはっきりしてきます。

ひとつ目は、血圧を下げるためのお薬(降圧薬)です。カルシウム拮抗薬・ARB・利尿薬といったものがあり、血管のはたらきや体の水分量に作用して血圧を整えます。血圧が落ち着いてさえいれば、このお薬そのものが理由で施術が難しくなることは多くありません。

ふたつ目が、血液の固まりやすさをやわらげる抗血栓薬です。血小板が集まるのを抑える抗血小板薬(アスピリンやクロピドグレルなど)と、凝固因子にはたらく抗凝固薬(ワルファリンやDOACなど)に分かれます。内出血と関わりやすいのは、主にこちらのグループのほうです。同じ「サラサラ」でも、降圧薬とは目的も効き方もまったく別物だと考えてください。

ふだんの呼び方実際の種類施術で気にする点
血圧の薬降圧薬当日の血圧しだいで見え方が変わる
サラサラの薬 ①抗血小板薬内出血が広がりやすい傾向
サラサラの薬 ②抗凝固薬止血に時間がかかることがある

なお、DOAC(直接経口抗凝固薬)は、こまめな採血での調整がいらないタイプで、近ごろ使う方が増えています。名前を聞いただけでは種類の見分けがつきにくいので、やはりお薬手帳を見せていただくのがいちばんの近道です。

「サラサラの薬」とひとくくりにしていませんか

自己判断で数日前から休むと、何が起きるか

「内出血がこわいから、数日前から飲むのを止めておこう」。そうお考えになる方は少なくありません。お気持ちはよく分かるのですが、これは避けていただきたい対応です。自分の判断で休むことで、内出血とは別の、もっと重いリスクが立ち上がってしまうからです。

抗血栓薬は、脳梗塞や心筋梗塞といった、血の塊が原因で起こる病気を防ぐために処方されています。自己判断で中断すると、その予防のはたらきが途切れ、重大な健康上の問題につながるおそれがあります。降圧薬も同じで、急にやめると血圧が大きく揺れてしまうことがあります。

休むべきかどうかは、施術による出血のリスクと、お薬を止めることで上がる血栓のリスクを、両側から見比べて決める必要があります。そしてこの判断は、そのお薬を処方している主治医の領域です。美容の施術は急を要さないことがほとんどですから、無理に日程を合わせようとせず、体調とお薬の状況が整うタイミングを一緒に選んでいきましょう。

  • 内出血が心配でも、まずはご自身で止めない
  • 休薬については、いちばん先に処方医へ相談する
  • 施術を担当する医師にも、服用中のお薬を伝える
  • 休薬の指示が出たら、その内容のとおりに進める

内出血が長引く人・広がる人の分かれ道

同じ施術を受けても、内出血が数日ですっと引く方と、なかなか色が抜けない方がいます。その分かれ道の多くは、生まれ持った体質だけでなく、「今、何を使っているか」で説明がつきます。

フィラーやスキンブースターのような注射の施術や、エネルギー機器を使う施術では、皮膚の細い血管が傷つくことで内出血(皮下出血)が出ることがあります。多くは数日から1週間ほどで目立たなくなりますが、抗血小板薬や抗凝固薬を使っていると、止血までに時間がかかり、範囲が広がったり、色が引くまでが長引いたりしやすくなります。さらに、血圧が高いまま施術を受けた場合も、内出血が目立ちやすくなることがあります。

そしてもうひとつ、見落とされやすいのがサプリメントです。オメガ3脂肪酸やビタミンE、イチョウ葉エキスなどは、出血のしやすさに影響することがあるとされています。「健康食品だから、わざわざ言わなくていい」とは考えず、口にしているものはひととおり共有してください。

カウンセリングの前に、次の情報をまとめておいていただけると、より安全に進め方を検討できます。

  • 飲んでいるお薬とサプリの名前・量(手帳の写真があると確実)
  • 飲み始めた時期と、処方を受けている医療機関
  • 過去の施術で内出血が長引いた経験があるか
  • 直近の血圧の数値と、当日の体調
内出血が長引く人・広がる人の分かれ道

ハプチョンのBeautystoneでは、どう確認していくか

ソウル・ハプチョンのBeautystoneクリニックでも、カウンセリングの際に、服用中のお薬とサプリメントを必ず確認しています。申告いただいた内容をもとに、施術の種類や時期、当日の進め方を、その方に合わせて一緒に組み立てていきます。

ここまでお伝えしてきたお薬やサプリは、どれも「事前に共有していただければ配慮できる範囲」のものです。ですから、過度にこわがる必要はありません。むしろいちばん避けたいのは、内出血を気にするあまり、ご自身の判断でお薬を止めてしまうことのほうです。

休薬してよいかどうかは自己判断せず、まずは処方医に、そして施術を担当する医師にご相談ください。気になる点は、どんな小さなことでも遠慮なくお尋ねいただけたらと思います。安心して当日を迎えられるよう、一緒に準備していきましょう。

よくある質問

お薬手帳を持っていない場合はどうすればいいですか?

処方の内容が分かるものであれば大丈夫です。薬局でもらう明細書や処方せんの写真、お薬の実物やパッケージでも構いません。名前がはっきりしないときは、処方を受けた医療機関名と、いつ頃から飲んでいるかだけでも共有してください。

市販薬や漢方も伝えたほうがいいですか?

はい、市販の痛み止めや漢方、健康食品も含めて共有していただけると安心です。オメガ3やビタミンE、イチョウ葉エキスのように、出血のしやすさに関わることがあるとされているものもあります。「処方薬ではないから」と省かず、口にしているものはまとめてお知らせください。

血圧が高めの日でも施術は受けられますか?

その日の血圧の状態によって、進め方を調整させていただくことがあります。血圧が高いまま受けると内出血が目立ちやすくなることがあるため、当日の数値や体調もあわせてお伝えください。降圧薬を飲んでいる方は、当日きちんと服用できているかも確認します。

内出血が思ったより長引いています。受診したほうがいいですか?

多くは数日から1週間ほどで自然に目立たなくなりますが、範囲が広がる、痛みが強い、なかなか色が引かないといった場合は、我慢せず早めに施術を受けた医師へご相談ください。服用中のお薬との関わりも含めて確認します。

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