血圧の薬や抗血栓薬を施術前に申告する大切さを示すイメージ

血圧の薬や抗血栓薬は施術前に伝えるべき?理由を解説

血圧の薬や抗血栓薬を使用中の方へ。施術前の申告がなぜ大切なのか、内出血のリスクと、自己判断での休薬が危険とされる理由を解説します。

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「血圧の薬を飲んでいるのですが、施術は受けられますか」——カウンセリングでよくいただくご質問の1つです。毎日の習慣になっているお薬ほど、わざわざ伝えるべきか迷ってしまう方も少なくありません。

しかし、服用中のお薬は、内出血の出やすさや当日の安全管理に直接関わります。ご自身で判断できる範囲を超えているからこそ、事前の共有が欠かせません。本記事では、血圧の薬や抗血栓薬を使用中の方が施術前に申告する理由と、伝え方のポイントについて詳しく解説します。

血圧の薬と抗血栓薬はどう違うのか

ここでは、混同されやすい2種類のお薬の違いを整理します。

降圧薬は、血圧そのものをコントロールするお薬です。カルシウム拮抗薬やARB、利尿薬などが代表的で、血管のはたらきや体内の水分量に作用します。血圧が安定していれば、施術そのものが難しくなるわけではありません。

一方、抗血栓薬は血液が固まる働きをおだやかにするお薬です。血小板が集まるのを抑える抗血小板薬(アスピリン、クロピドグレルなど)と、凝固因子に作用する抗凝固薬(ワルファリン、DOAC*など)に分かれます。目的も効き方も、降圧薬とはまったく別のものです。

*DOAC(直接経口抗凝固薬): 定期的な採血による調整を必要としないタイプの抗凝固薬で、近年広く使われています。

どちらも「血液をサラサラにする薬」とまとめて呼ばれることが多く、ご自身では区別がつきにくいかもしれません。だからこそ、お薬の名前を無理に思い出そうとせず、お薬手帳や処方内容をそのまま共有していただくほうが確実です。

抗血栓薬で内出血が出やすくなるリスク

以下では、お薬が施術後の内出血にどう関わるのかを説明します。

フィラーやスキンブースターのような注射施術、エネルギー機器を使う施術では、皮膚の細い血管が傷つくことで内出血(皮下出血)が生じる場合があります。個人差はありますが、通常は数日〜1週間程度で目立たなくなることがほとんどです。

ただし、抗血小板薬や抗凝固薬を使用している場合、止血までに時間がかかり、内出血の範囲が広がったり、色が引くまでの期間が長くなったりする傾向があります。症状が長引く場合は、速やかに医師へご相談ください。

抗血栓薬を続けたまま処置を行った際の出血リスクについては、医療の現場でも継続的に検討されているテーマです(抗血栓薬と処置時の出血に関する研究)。施術の種類やお薬の組み合わせによって、配慮すべき度合いは変わると考えられています。

また、血圧が高い状態のまま施術を受けると、内出血が目立ちやすくなることがあります。降圧薬を服用中の方は、当日の服薬状況もあわせてお伝えいただけると安心です。

抗血栓薬による内出血のリスクを説明するイメージ

自己判断での休薬が危険とされる理由

ここでは、施術前にご自身でお薬を止めてしまうことの危うさを説明します。

「内出血が心配だから、数日前から飲むのをやめておこう」とお考えになる方がいらっしゃいます。ですが、これは避けていただきたい対応です。

抗血栓薬は、脳梗塞や心筋梗塞といった血栓による病気を防ぐ目的で処方されています。自己判断で中断すると予防のはたらきが途切れ、重大な健康リスクにつながるおそれがあります。降圧薬も同様に、急に中止すると血圧が大きく変動する場合があります。

休薬すべきかどうかは、処置による出血のリスクと、薬を止めることによる血栓のリスクの両面から評価する必要があるとされています(周術期の抗血栓薬管理に関する研究)。この判断は、お薬を処方している主治医の領域です。

施術前の休薬が話題になった場合でも、まずは処方医に確認してください。ご自身の判断での中断はおやめください。美容施術の多くは緊急性の高い処置ではありませんので、無理に時期を合わせず、体調とお薬の状況が整うタイミングを一緒に選んでいきましょう。

自己判断での休薬が危険であることを示すイメージ

カウンセリングで伝えておきたい情報

ここでは、事前にお伝えいただきたい内容を具体的に紹介します。

お薬の種類代表例施術で配慮する点
降圧薬カルシウム拮抗薬・ARBなど当日の血圧の変動
抗血小板薬アスピリン・クロピドグレル内出血が広がりやすい傾向
抗凝固薬ワルファリン・DOAC止血に時間がかかる場合
サプリメントオメガ3・ビタミンE出血のしやすさへの影響

※個人差があります。

加えて、次の情報があると、より安全に進め方を検討できます。

  • お薬の名前と用量(お薬手帳の写真があると確実です)
  • 服用を始めた時期と、処方している医療機関
  • 過去の施術で内出血が長引いた経験の有無
  • 直近の血圧の数値と、当日の体調

サプリメントの申告も見落とされがちです。オメガ3脂肪酸やビタミンE、イチョウ葉エキスなどは、出血のしやすさに影響する場合があるとされています。健康食品だから伝えなくてよい、とは考えずに共有しましょう。

服用中のお薬は必ず事前にお知らせください。そのうえで、施術の種類や時期、当日の進め方を一緒に検討していきます。気になる点は、遠慮なくお尋ねください。

カウンセリングで服用中のお薬を伝える様子のイメージ

まとめ

血圧の薬や抗血栓薬は、施術後の内出血の出やすさや当日の安全管理に関わるお薬です。抗血小板薬・抗凝固薬を使用している場合は内出血が広がりやすく、色が引くまでに時間がかかることがあります。降圧薬を使用中の方は、当日の血圧の状態もあわせて共有しておくと安心です。

ただし、これらは事前に伝えていただければ配慮できる範囲のものであり、過度に怖がる必要はありません。むしろ避けたいのは、内出血を心配するあまり、ご自身の判断でお薬を止めてしまうことです。

ソウル・ハプチョンのBeautyStoneクリニックでも、カウンセリング時に服用中のお薬を確認しています。休薬の可否は自己判断せず、まずは処方医と、施術を行う医師への相談をおすすめします。

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